元モンスター描き。 諸々の感想と近況ブログです。   since2005.05.15
帰ってきた海馬が耳から駆けてゆく5

 まぁ全然知らない人のエッセイなわけだが。
パラパラと捲ってみて何も考えずのんびり読めそうだったから。

 いやぁ、最初から飛ばしてくれます。
50歳を前にオタク人生ぶっちぎりで、親しい友人の誕生日パーティーを計画する著者。
悪ノリ大歓迎で、当人(独身)にウェディングドレスを着せて、80人を呼び集め…と。
抱き枕のプレゼントやフィクションスライド。もはや誕生日ではなく架空結婚式と言わんばかりのイベントに。
…いいなぁ。気持ち良いわ、歳を取っても皆でオタクで悪ノリ。

 他にも大体こんな感じで色んな話が。家族の話もなかなか。
実に爽快に読ませていただきました。(って、この人BL作家なんだー、へぇ。)
引き算する暮らし

 哲学にも思えますが、なかなか良い事を書いている本。
人によって欲しいものの量は違うから、まず自分の必要十分量を見極める事が大事、と。
 やたらと減らせばいいってもんじゃない、物の少なさを競う事も物にとりつかれているとミニマリスト御指名でディスってますが、まぁ当たらずともと言う感じか。
 一つのジャンルで物が多ければ他で調整しても良いし、はたまた物が無くても何とかなる生活を知るべき、等バランスを得るために、自分のラインを見つける事を一貫して説いています。
 震災時の買い溜めだの、物がないと不安になるのは、物がない生活を知らないからと言う事なのですが、反面、物の便利さを認める話もしていますし、中道と言った感じでしょうか。

 タイトルは引き算ですが、これも見極めがついてこそそこに向かって減らせると言う感じですね。そしてそれ以上に物を増やさない。単純にして真理の内容。
 物は所有した瞬間から、メンテや管理に時間やお金、空間や気力を奪われるわけで、そう言ったマイナス面を受け入れ手もいいほどにその物は必要なのか?
 具体的にどう捨てるとかよりは、考え方を指導した本のようです。
海外お宝探しの「超」極意

 アンティークが大好きで買いまくるご夫婦の話。
こういう時夫婦一緒の趣味だと止める人が居なくてもう凄い事になってるんですが、子どもたちが白い目で見るそうです。上手く出来てるな。
 で、タイトルですが極意と言うと上手い買い方の話の様ですが、内容は失敗話ばかり(と言うかそれしか印象に残らない)。
でもむしろその方がエッセイとして面白い筈。
自慢話もあるんですが、そっちは記憶に残らない感じです。

 まぁまぁ、海外の話が基本で、蚤の市などの場所とかそう言った記録も載っているので海外にお宝探しに行く人には素敵な商品との出会いのきっかけになるかもしれません。
 それを考えるとそもそもこの本のジャンル、エッセイでいいのだろうか?旅行手引き??
欲と収納

 久しぶりの群エッセイ。この人も物多い系の話を書いてるのね。
しかし何と言うか、物量も然る事ながら、文章量も多い。みっちりと何がどれだけあってそこに何を入れて…が、サイズや数や、そこまでみっちり書き詰めるのかと言うくらいに書いてある。…家具のサイズとか、普通すぐ、出る??(かなり収納に頭を悩ませてるんだろうね。)
 それでも昔からの話だから、よく覚えている(はたまた記録に取ってある?)なぁ、と。
 着物と本が多いようなのですが、中でも母親に買い与えた着物の話が一番ひどくて、着もしないのに娘に買わせまくって、あげくカビだらけで管理もしない、捨てないと言うのがなぁ。
結局娘である著者に丸投げなんですが、安くない、いや、お高い着物とかボロボロになってるのを見たら、そりゃぁ泣きたくもなって来るでしょうね。
(しかし噂じゃこの時に仕立て直したりした着物もその内著者の元で朽ち果て…??)
 続きがあるようですが、半分結末が怖いな。

 話題が話題だけに、一気読み。安定のエッセイだと思います。
明日に向かって捨てろ!! BOSEの脱アーカイブ宣言

 この人の事は知らないんだけど、芸能人のミニマリストって感じで読んでみる。
ところが、だ。
全然捨ててない。いや、むしろ増えていく。
 何の冗談か、そう言う悪ノリのエッセイかと思いきや、本気で捨てようとしている企画だと言う。
対談相手として編集員が捨てさせ役としてついているのに、その人もやはり捨てられない。
おい…。
 内容説明に『部屋の中のものをどんどん捨てていく様子をまとめたドキュメンタリー』と書いてあったのに、この内容説明、本当にこの本読んだ人が書いてるのか??
結局最後まで、どんどんなんて捨ててないから。
 ラスト、引っ越しと言う劇的な物減らし機会を経てもなお、減ってなかったからね。数年来だよ?このドキュメンタリー。
もうがっかりだよ…。

 ただ、部屋から出て来る色んなガラクタ(あえてこう呼びますが)に対しての熱い思いや、昔の思い出を語ると言う部分だけは面白く、もう物に対する思い出コメント本でいいじゃん、と思いました。
 断捨離流行にのっかった本だとしたら性質が悪いぞ、これ。単なるエッセイで十分面白いのに。