元モンスター描き。 諸々の感想と近況ブログです。   since2005.05.15
母は汚屋敷住人

 まぁ自分の生家もキレイな方じゃないし、そんなきちんと片付いてないけど、物量が酷くないので大した乱れはないが…もしこれで汚屋敷だったりしたら、どう育っていたんだろう―。なんて考えちゃう。
 今自分が捨て魔だし、整理魔なわけだけど、反面教師でそうなるのか、はたまた汚部屋住人になるのか。
 他人事ながら受け継がれた環境や生活習慣に、抗う人のお話は興味を引きます。そんなコミックエッセイ。

 しかし驚くべきは結局最後まで、この母親の汚屋敷体質が治らなかった事。家も片付かず、著者とは喧嘩別れと言う、予定調和無しのラストなのです。
…なんてリアル…。
 この母親は、『綺麗にしたいけど出来ない』と言うタイプでなく『とにかく捨てるな、使う!』と掃除してくれる人を怒鳴りつけてくるタイプだったのです。これも怖い。世の中に、勿体ないはいいとして、掃除をしてくれた人に文句を言う人が居るとか。(明らかなゴミを捨てただけで、です。)
 これはもうどうしようもないわ…。著者が匙を投げるのも致し方なし。
 中でもう勝手に捨てると言う戦法があったのですが、著者の度胸も大したもんだと思う。

 この母親、こうなってくると病気の疑いがあるらしいんですが、何にせよいずれ自分が片付けるとなった時に、物質の量だけでも単純に怖いものですよ。
 負の遺産を次世代に遺して行っちゃいかんね。
またまたどーすんの?私

 そして続き。
絵の専門学校に入りました。ここでその後の夫と親友に出遭う―のですが、そんなエピソードはなく、淡々と変な絵の学校の話。
前巻に比べると著者さんはかなり楽になっている気がします。
 相変わらず五里霧中ながらも、世間からの圧力のいなし方を肌で感じているみたい。
少なくともこの世のレールからはみ出し気味の学校の世界にホッとしたんだろう。
まぁ夢に熱い人間も比例して多いわけですが。

 唯一ためになると言うか、そうだよなーと思ったのは、友人の「別に目標がないと生きていけないわけではない」の発言で、実にそう。
世の中、夢、夢、うるさいなぁと思う。
何かのセリフでもあったよ、「夢がそんなにえらいのか」と。
 夢があるのはステキですが、夢は見ろと押し付けるものではないし、夢を持たなきゃと焦燥感に駆られるもんでもない。思えば著者さんは周囲から無言でこれを感じていたのかなぁ。
 ただ、本人の中にもこの意識があったから圧されるんだよね。
息苦しいだとか、生き辛いとか言われる世の中ですけど、そう感じる人自身もこの考えを発している内の一部だと思います。
気にしてない人は本気で我が道いってるし…。

 勿論気にしてなさすぎも空気読めって感じですが、囚われちゃいけない程度にね。どんな時もほどほどって大事。
こんなもんだと分かって、緊張の解けた著者さんの人生はここから拓けていったんでしょう。雰囲気良く終わってました。
どーすんの?私

 著者の人生を描いた一冊。
この人の絵は…たまに見るけど読むのは初めてだな。

 しかし高校生卒業間際で、進路決めてませんはいいとしても、「何で働かないといけないの?」がキレながら怒りの言い様で、いきなり反感を持ちました。いやいや、じゃあどうやって金稼ぐんだよ、いつまでも親に養ってもらうのかよ。(と言うかそれすらも考えてない様で、自然にご飯食べさせてくれるのが当たり前状態。)
 いやー、「働くの不安」とか「怖い」「何がしたいかわからない」なら全然頷けるんだけど、逆切れはないわー。 勉強も仕事もしたくないって、じゃあどうやって糊口をしのぐの。

 その後のちょっとだけのニート時代が一番読んでるこちらもイライラする話だったな。
 その中でも分かるのは、友人らが進学にしろ、就職にしろ次々新しい環境に身を置いていって、自分に焦る部分。
…うーん、辛いよね。
 それにしてもこの人は、その後のバイトやなんやらの就労環境が毎回とことん悪くて、いや、実際に運もなかったんだろうし、当たり前の様に周囲の悪口ばかり言う同僚もおかしいんだろうけど、本人にも全部悪い様に見えてるんだろうなぁ…。
 他人のネガティブな発言を、「なんで?」と不満に思いながらも、そんなしがらみから外れて平気でいられないのか結局つるんじゃってるし、一人で居られる強さもなければ、朱にも交われないセンシティブな部分も持っている。
いやー、これ、1なり10なり、当人のネガティブさは絡んでると思うよ。
 ただこの鬱屈の中で、病気にならなかったあたり、メンタルが強いのか弱いのかいまいちよくわからない。
その前に逃げる才はあったんだろうな。
(本人は何でも逃げると言っていましたが、それは欠点でもありながら、長所でもあったんだね。)

 当人も周囲もモヤモヤするお仕事時代、仕事を辞めて絵の学校に入るまでのお話でした。
ひとりぐらしも何年め?

 この人のコミックエッセイって、本当にたくさん出てるんだなぁ…。
割とすぐに認識出来る人なので、あえて読んだりはなかったのですが、割と当たり外れの多い印象。
この本はまぁまぁかな。
 ただ、タイトルがこれだけど初っ端が人間ドッグの話であれ?と思った。
ごった混ぜ系か??
 やっぱりその後の暮らしや住まいの話の方が読めた。ただ極端に酷い暮らしだとか、失敗談が無く、笑いに走るには一人暮らしがこなれ過ぎていて、エッセイとしての面白味は不足気味。
こういうのって、ジレンマだよねぇ。
多分初めての一人暮らし系か、一人暮らし知恵袋系でないと本としてはインパクトに欠けるんだと思う。
 淡々と読了。
スソアキコのひとり古墳部

 うーん、なんとなく、手に取る。
全編色鉛筆手描きカラーだし、一コマ一コマが漫画と言うよりサイズ固定で一枚絵みたいだし、描き込みは凄いんだけど、絵としてはイマイチ魅力を感じない。
 ただ、タイトルの通り古墳と言うキーワードで読めた感じです。
どうも幼年教育と言う名の『親の趣味』の問題で、考古学系ワードには弱いのです。
途中から単調なので飽きちゃうんですが、自分が知っている場所をどう描くのかが気になるもんで、一応全部読み。