元モンスター描き。 諸々の感想と近況ブログです。   since2005.05.15
夢みる葦笛

 SFなのかファンタジーなのか、短編集という事で手に取った。
すると、確かに摩訶不思議なお話なんだけど、ほんわかファンタジーとかでなく、全く以って怖い。
ホラーじゃないんだけど(と思う)。
 ただ、SFの、ファンタジーの、そのオチが重くて暗い。希望や余韻を上回る絶望が常にラストに漂っている。
 例えば死地に赴く男はやるべき事をやり切ってさっぱりしてるんだけど、どう考えても化け物の群れから生きて帰ってこれない。
例えば奇妙な生物が人々に受け入れられだしたが、自分には悪魔の様にしか思えず、浸食されて行く世界に我慢出来ず退治に乗り出すが、自分の方が人間から反撃に合いそうな状況。
 色んな種類の葛藤が詰め込まれていて、舞台こそSFだが、人間的な部分でその絶望感に身震いする。
なかなか重みのあるショートショートと言う感じか。
 予想以上に読ませてくれました。
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