元モンスター描き。 諸々の感想と近況ブログです。   since2005.05.15
パラノイア創造史

 世の中の古今東西、奇人を紹介する本。ジャンルに迷った結果、ノンフィクションだとは思うのだけどむしろ思想的かなぁ…なんてカテゴリーに。
 曖昧模糊は本のすべてに至って、目次に出て来る見出しは面白いんだけど、中身としてははっきりしないと言うか、微妙な感じが多いかなぁ。何といっても扱う人物の生き様自体奇妙過ぎて掴み所がないから。
目次はこう。

序「パラノイア創造史」の創造史
1 悪魔の肖像を描いた画家―クリストフ・イツマン
2 妖精に憑かれた家系―チャールズ・オルタモント・ドイル
3 永久運動機関の発明家―ウィリアム・マーチン
4 地球を割ろうとした男―ニコラ・テスラ
5 驚異の心霊的発掘家―フレデリック・ブライ・ボンド
6 異端派転生を信じた医者―アーサー・ガーダム
7 フロイトと交感した患者―狼男
8 二つの人格を往復した男―エンゼル・ブーン
9 太古の記憶を幻視した詩人―AE
10 偉大なる記憶力の持ち主―“シィー”あるいはエス・ヴェー・シェレシェフスキー
11 新文字を発明した人びと―鶴岡誠一and/or島田文五郎
12 幻覚幻聴体験と電気感覚―電気屋
13 奇妙な家を建てようとした男―赤木城吉
14 架空のパラノイア患者の転生―桜姫
付録「パラノイア創造史」類似行為者目録抄

 まぁそれがパラノイアって言う括りだから共通するものに差異が無くて一人一人が目立たないのかも。患者系の会話録はもはやちょっとしたホラーとも言えるし、冒頭のカテゴリー分けからしてその度にこの本の位置付けが自分の中ではっきりしない。言い得て『奇妙』。(本来本にジャンルも有るような無いような…なのかもしれませんが、物事を咀嚼して記憶や心のどこに置くかって、『座り』みたいなものがあると思いません?もやっと不思議な印象の本だ。)
タイトルに偽り無しという事か。 
 唯一はっきりとした確信で受け取れたのは、『ドグラマグラ』について語られていた部分で、『ブウーン』の辺りとか、凄く納得した。
それにしても荒俣氏は本当に博識だ。この人の難解書の解説本なんてあるのなら読んでみたくなったよ。明快に整理してくれそう。
横道な感想でした。
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