元モンスター描き。 諸々の感想と近況ブログです。   since2005.05.15
大人の少女マンガ手帖 オカルト・怪奇ロマン 

 レトロな昔の少女漫画の読本。
あー、溢れるその時代感。
 さすがにラインナップのほとんどわからんが、漫画家さんの大御所感は理解出来る。字面は反応出来るものね。

 こう言うの見ていると、絵柄と時代感、ホラーの扱われ方が独特のテイストだから、読んでみたくなるね。
昔のホラーはシンプルにして様式美があった…気がする。
まぁこれを少女漫画でやるからまた独特なんだよね。
 それにしても少女漫画でやると、恋愛もので健気な美少女主人公が虐げられるのと同じで、怨霊や怪奇現象にこれでもかと言わんばかりに脅される健気な―(以下略)。
あー…、踏襲したパターンはもしかして同じなんじゃあるまいか。苦境に立つヒロイン像。
 ただホラーだとこれが助かるんだか助からないんだか…?紹介ものだったので、ラストとか全く分からずもやっとしました。
今でも読めるやつなの?!ねぇ、これ!!(廃番ものとかだったらなんともやるせない紹介だよ…。)
ヒーローが出てきて助けられるようなものでもないと思うしなぁ、怪奇現象系は。

 逆に新しいな、と思ったのは少女の方が脅す側、つまり魔女系、悪魔っ子系美少女主人公の存在。
中でも明確にダークヒロイン的に描いているのは当時開拓者は誰?って感じでその系統が気になるね。

 ちょっとおもしろかったのは、当時の少女漫画はとにかくタブーが無くて、いくらでも怖い表現ありきだったらしく、『苦情が来ても編集部が守るから』と言うスタンスだったようです。意外に気合入った感じだったのね。
 ただ当時はこの程度の表現で苦情が来たのか…いや、正直、漫画で『怖い!トラウマに!』ってなる…のかなぁ??子供だったら、なる??
TVの心霊番組とか実写なら解らんでもないけど、漫画はなぁ…。
時代が純潔だったのもあるのかな。
(今は目新しさを求めるために相当な表現で挑んでくるもんね、どんなジャンルでも。
さすがに苦情の一つも入るだろうけど…。)

 いやぁ、しかし出来るならここに載っている作品、アンソロジーみたいにして全部載せてくれた方が味わい深かった。
 この本、全ページカラーで、生原稿の画像とかまで載ってるんですが、それだけに実に興味引かれて読んでみたくなるのが玉に瑕ですよ。
古すぎて手に入らないだろうに…。
 面白いが故にフラストレーションの溜まる一冊でした。お薦めなのに薦め辛い。
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