元モンスター描き。 諸々の感想と近況ブログです。   since2005.05.15
モンスターズ

 アメリカの現代小説家らがモンスターテーマの短編を書くんだけど、こういうのは好き。日本で言えば異形コレクションだよなぁ。
ただ、海外物なので、若干ノリが違ったか。
 モンスターその物よりは、それに心寄せて狂っていく、或いは歪んでいる人間の心なんかが主体で、うーん、いや、もっと単純明快なモンスターもので良かった。モンスターの皮を被った単なる人間小説、としか言えない物が多かったんだよなぁ。
少年が鬱積で自分をモンスターだと思い込んでるとか、モンスターが好きな少年だとか、いじめられている少年がとか…。少年ばかりだな。

 ただそれであくまで人間側として面白かったのはゾンビから逃げる人間集団を書いたお話かな。あれは定番のネタだけど、極限状態での行動が醜ければ醜い程、読めちゃう。(気持ちの良いもんではないけどね。)
 あと、オチの寒々しさが良かったのが泥人間のお話。ネタは『ゾンビーノ!』にも通じる部分があるんだけど、こっちは完全にホラーテイストで落としている。

 なお、当然ここに出て来るモンスターは海外産のものですので、ドラキュラ、フランケンシュタイン、狼男に透明人間、後はミイラに半魚人と、マイナーなのはほとんど居なかったな。
チュパカプラレベルでさえいない。(ゴジラとか出てくるのが笑えるが…。)

 ピンとこない話も多かったけど、アプローチの仕方がアンソロジーだけあって十人十色、バラエティには飛んでいると思います。
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