元モンスター描き。 諸々の感想と近況ブログです。   since2005.05.15
紅一点論

 本当に『論』でした。
世の女性の扱いに関して、ドラマやアニメなどから考察しているのです。
 特撮や魔法少女など、男の子向け、女の子向けとされた作品の中での男女の違いから始まって、比べてみるとまぁ面白い、確かに傾向はあるんだなと言う色々な論を聞けます。
 男の子は正義を、女の子は愛を軸にお話が進む。
ああ、言われてみれば確かに。
時が流れて戦うヒロインになっても、絶対恋愛話がメインだもんなぁ…。
 地球を救うのだって、男の子向けが直接侵略側と戦闘するのと違い、女の子のは世界を象徴するような対象物がひとつあって、その宝物を奪われないように守る話が主流と聞いて、これも面白い様にそうだった。
まぁ夢と魔法の世界の話ですからねぇ。
(だからと言って、宝物は処女性、戦闘は男女のアレとか、すべてをあれこれ性的な話に絡めて、メタファだとかなんだとか言われても思い出が汚れる一方なんだけど。敵が美形男子?少女漫画的に言うと、絵面は美しいに越した事ないし、敵をやっつけるのに男じゃなきゃ倒しにくいとか、そう言うのはないのかな?)
 この本自体が大体セーラームーンの辺り位までの頃の発行なので、今だとプリキュアとかはどう解釈するのか聞いてみたい所です。(魔法少女に見せかけておいて肉弾戦。かつ基本的に恋愛しないシリーズもある。)
 とりあえず女の子向け、戦闘するのにより不向きなドレス変身するのを止めろと確かに突っ込みたくなる感じでした。

 しかしエヴァンゲリオンの考察に入ってから、あれも色々と型破りな話だと思うのですが、ちょっとこの人の型分けに入れ込むのもぴったりと言う感じではなくなってくる。そしてジブリにおける女性や、最終的には実在のナイチンゲールやキュリー夫人の話を取りあげるのですが、後半に行くにつれ、当初程の頷きが少なくなり、ズレが生じて来る感じかな。
 全てを数少ないタイプに落とし込もうとするから、紅一点の役割をこの女キャラ数人に分けたとかどうだとか、アニメキャラにキャラ被りは男女関係なく普通は作らないと思うし、実在の女性をアニメ的な単純なキャラタイプに当てはめるのも微妙。
 そして中でもちょっとひっかかったのが、娘が魔法少女に憧れるのを、母親は苦々しく思うのが当たり前で、大きくなっても魔法少女が好きなままの大人なんていないとか書かれてる一文。
 いやぁ、今でも魔法少女が子供の頃のまま好きの対象だと言う人、たくさんいますでしょ?(この本は20年くらい前のものですが。)
でなきゃセーラームーンやクリィーミーマミだののグッズ、今になってから誰対象に新商品が出るのか。
それともオタクは大人じゃない認定何でしょうか…。
 子どもの時好きだったものをずっと好きって、おかしいと言わんばかりの論法はちょっと乱暴だなぁと。
 アニメ等の作品の裏の思想に気づかない事が愚かであると言うなら、アニメ等を真剣に論じて害悪を決めつけるのも愚かだし、どうせ同じ愚か者なら気持ち良くお話と思い出を楽しみ続けていたいよ。その裏が合ってるとしてね?

 一部は面白い解釈、しかしこの論で全ての作品をマクロに論じるのは乱暴、そんな風に思えた本でした。
面白い所は面白いんだけどなぁ…。
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