元モンスター描き。 諸々の感想と近況ブログです。   since2005.05.15
ハーバードでいちばん人気の国・日本

 タイトル的に、『ハーバードで日本の学生が人気なのかな?』と思いましたが、そうでなく、学びの題材として、のようです。
 名前だけ独り歩きしてる感のあるハーバードですけど、結局何が凄く感じるかって、教育に金を惜しまないセレブや身分の高い人たちの子女が入ると言う、卒業生皆、これから世界を担っていく立場にリーチな学生ばかりだという事です。
あー、ご学友を作っておくと凄い人脈の宝庫になりそうだよね。
 そんなわけで、大学では実際に『人のトップになった時、選択を誤らない様な教育』をするんだとか。。
現代における帝王学かよ…。
 でも求められるべくして成った形なのでしょう。

 そこでは世界で成功した経営トップらの、困難の乗り越え方や、新しいアイデアでの躍進、実在のモデルを提示してケーススタディを繰り返します。
その中に、日本のケースが入っており、とても人気だと言う話。
 多少悦に入っているようにも感じますが、世界の風向きに敏感な事が前提でのモデルでしょうから、たまたまそういう時期だったという事を念頭に置いて捉えた方が良いと思えます。
一度凄かったから威光が続く―なんて考え方、それ自体この教育方法にはナンセンスに思えますからね。

 さて、オーソドックスにはトヨタのモデルや、コンビニのモデル。
やはりオペレーションそのものに価値があるのですが、ではそれをただ真似したからと言って、他国の企業は成功したでしょうか?
―予想通り全く結果が付いてこなかったそうで。
 そもそもこういった独特のやり方を、教材の調査側に何一つ隠す事もなく開示する日本企業に、調査側が驚いたそうです。
ご丁寧に『企業秘密を盗まれても良いのですか?』と聞いたのだそうで。
 ところが日本側も海千山千の回答。『別にシステムを盗まれてもソフト側が役に立たなければ意味がないからどうぞどうぞ』だそうです。
 これを、外国企業的には『一人一人の社員の能力が高いから、結果が出るのだ』と捉えたようですが、違いますね。
意味合い的には、『能力は二の次、社員一人一人のやる気とか、問題意識の持ち方、質』だと、恐らく日本人にはすぐに通じる会話だと思います。
 接客とかで比べると本当に解りやすい。

 これを如実に表してみせたのが、新幹線の清掃業。
早く、確実に、綺麗でかつ楽しそう。もはやショーの様な流れ。
 ソフト側が高い所に意識を置いてないと、とうてい出来るものじゃないと思います。

 これらをケーススタディに使った時、他国とまるで違う日本企業の重点の置き方に、学生たちは非常に驚くんだそうです。
トップダウン式の経営が当たり前の中、日本は下の意見でもガンガン取り入れるトップが多い。
 勿論こういうのは結局事態と状況に応じて乗り切れるタイプが違うだけの話で、優劣はないと思うのですが、自分たちのやり方で進まない時に、違う視点を入れて成功に導くのは、トップたるものの仕事、と言うわけですね。
 しかし日本も、バブルなどで当時のやり方ではダメだとか、結果の思わしくない経済活動があったわけです。
 それでも長い歴史を持った国家、特に世界最古の企業がいまだ活躍する国の事、何か秘訣があるのに違いないと日本に魅力を感じる学生が多いようです。

 日本への研修旅行も大人気だそうで、さて、隣の芝は青い話ではあるのだけれど、文化の差異を学ぶには面白い話でした。
それぞれの国の歴史と国民性に合った方法は、やはりそれぞれだと思うので、学生さん達には広い視野で情報収集に臨んでもらいたい。そして自分の国がより発展出来るような、道を切り開いてもらいたい。
 経済ってさ、富の数は定数だから、すべての国は同時に栄えないと言うのはあるけれど、どこかの国で成功があれば、それは世界全体にとって貴重な起爆剤になりえる。
 理想論だけど、皆で足を引っ張り合うよりは皆で磨き合って競える、健全な経済市場が世界に出来るといいな。
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