元モンスター描き。 諸々の感想と近況ブログです。   since2005.05.15
オリガミ・ヨーダの研究レポート

 海外の児童向け。
なんで選んだかって、このタイトルの謎さだよ。
 折り紙で折ったヨーダ(スターウォーズの)が、予言をすると言う謎のストーリーで、そもそもその折り紙自体…表紙を見る限り、くしゃくしゃに形付くられた態。
 か、海外って紙を『くしゃっと握ってアルミホイルみたいに形を作っても』『切っても』『貼っつけても』、材料が紙であれば折り紙の内との事で、ちらっとは聞いていたけど…酷くないか?
 一応本の中にヨーダの作り方が載ってあって、それはちゃんと折り紙だと思うんだけど、絶対表紙のと違うよ…。(表紙のは『握り紙』が混じってると思う。)
 まあ色んな謎が頭を渦巻いてしまったので、読んで色々確かめたい。

 最初は折り紙の折り方の本かとさえ思っていたのだけど、ちゃんとお話になってました。
ヨーダが予言すると言うのは、冴えない男子の中でも特に冴えない男子にさえ仲間から外されがちな少年(卑屈ではなく、変わり者)が、折り紙のヨーダを指に付けて、「ヨーダは何でも知っている」と裏声使ってクラスメイトの悩みにアドバイスをする。
 勿論主人公たちはバカにしているんだけど、それが意外と当たっていたり、良い事を言っていたりして、果たしてあのヨーダの予言は本物かどうかと(嘘ならいじめてやる的なものも含めて)、皆で調査する事にした。
それが『研究レポート』。
 まぁ確かにヨーダの腹話術師である彼は、腹が立つくらいヨーダを別人格として振る舞い、声色を使い、変な喋り方、と徹底している。
 日本の映画では反映されてないけど、ヨーダって原語じゃ区節を入れ替えて喋る独特の話し方なんだってね?(花が咲いたよ→咲いたぞ、花がとか。これを長文でもやるから意味が取りにくいんだそうで。映画では文章と違い意味を取りにくくなるから、普通に直した…とか書いてあった。)

 しかしこの変わり者少年は根性がある。
卑屈じゃないばかりか、必要とあれば年上の筋肉いじめっ子にだって勝とうが負けようが腕力で挑むし、ただその言動は超コミュ力不足がたたって誰にも理解されていないだけ。
 ヨーダを通した事で初めて彼の深い洞察力や機智が発露されたんだろうね。(まぁヨーダの予言もまだ解りにくいっちゃ解りにくいが。)
 複雑なのは、いくらヨーダが良い事を言っても、彼自身はヨーダのいう事は聞かず、本人の好きなようにしか振る舞わないってところ。
終盤、「お前自身がヨーダのアドバイスを聞けばマトモになるのに!」と言った主人公の言葉に考える所があったのか、スイッチを切り替えたみたいにマトモに会話するようになった。…こいつ…素のスキル絶対高けぇよ…。
(なお、変人をものともせず彼に救われ彼の良い所を見抜いた素敵な彼女まで出来る。変人の内からの事で、これはナイス。)

 最終的には、ヨーダ―と言うより彼の信念を汲み取った主人公や周囲の人間は、より的確なアドバイスを基に、成長と今より少しは生きやすい学校生活を手に入れた流れで終り。
うん、ファニーな話だけどホッとするな。

 巻末で知ったのですが、この折り紙のヨーダ、実際にむこうではスターウォーズ好きの子供たちの間で大人気で、各自オリジナルでヨーダを作り上げて、その数だけ折り紙のレシピがあるそうで。
競って披露し合うので、なるほど、表紙のも、中に書いてる少しまともなヨーダも、そう言う背景のもとに出てきたのね。
 これはあちらの文化や流行を知っていなければとっつきにくい事でした。
 なおこの本、続刊があるようですが…どうなるんだ?ちょっと気になる。
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