元モンスター描き。 諸々の感想と近況ブログです。   since2005.05.15
キングスマン

 B級だと言われているんですが、ふとした折りにこれのアクションシーンを見ちゃいましてねぇ。
…うっわ、何これ。超絶カッコいいんですけど。
 スーツ紳士のキレキレアクションです。スパイですよ、あなた。(007には何の反応もしない私ですが、こっちは反応した。)

 問題のアクションシーンですが、身分を隠している上で、相手は素人ゴロツキ。故に鮮やかに決まりまくるんですが、何せスマート。かつ小悪党に対してすっきりする。
 また武器が傘とか、動きの綺麗さが違った。
 思うに007や他のアクションものにそうはまった事はないのですが、自分の好みがわかった気がする。
戦闘シーンを見たいと言うわけではないらしい。
ドンパチは要らないと思っているもの。
銃火器よりも刀や徒手歓迎。
 またずっと早けりゃいいってもんじゃない、丁々発止の目にも止まらぬスピードアクションは訳が分からないまま終わるから、技が止めで綺麗に決まった所まで観たい。
あのリズム感っていいよね。それ自体は早くていいんだけど、その中にある緩急が大事。
 空白があってこそ、早さも活きる。互いに惹き合う。強ボタン連打コンボはめ技ラッシュで決めるとか、ありえない。
溜めって静は大事ですよ。
 だから強い者同士の対戦よりも、すごく強い一人対烏合集団って方が見ていて楽しいな。
ハラハラ感とか要らんのよね。
単純に綺麗な動きを見たいショー感覚。
 だからこのキングスマンのアクションシーンは、涼しい顔でそれをやってのけるダンディなスーツ姿の(これがまたポイント高い)紳士がスマート過ぎて、すっかりハートを射抜かれちゃいました。
 そしてそのシーンだけで落ちて、DVDポチっちゃってる私。(ぇ?2も今年映画化ですって?やだ、観に行くわ。)

 すぐさまワクワクして観たのですが、これ…いいわぁ。
凄いよ。
シリアスじゃない、だけどバカバカしいわけでもない。
 ちゃんとストーリーが練り込まれてて、何が一番良かったって、スパイの見せ方として、熟練の紳士と今からスパイになる特訓を受ける少年(青年?)とが二つ看板な所。
 一人のスパイの人生を一から教えるとなると時間ばかりかかるけど、同時進行で若さと老熟の両方見せるってのが良かった。(これ、インタビュー画面でここら辺狙ってたって言ってたからさすがだと思う。)
 さらに漫画(があるらしい)と設定を変えているようで、それがかえって良かった。
教える方と教えられる方があくまで他人って所。(血縁だとあまりストーリーが生まれないよね。)
 さらにさらには悪役に気を使っているとも言っていて、それもドンピシャでハマりました。
もう映画作る側の罠に全部引っかかってる。
 ここの悪役は金持ちで過激思想の持ち主の癖に、ある意味真実と彼なりの正義を貫いていて、私利私欲で動いているわけじゃないんだな。
 さらには、血を見るのが大っ嫌いで、少なくとも自分で直接人を殺すシーンは気弱に吐きそうになってていて、冷徹なタイプでも、バーバリアンタイプではない。
どこか親しみを覚えそうにもなるのは黒人役者の独特の空気感かなぁ。
 そして最初は全員がスパイ仲間と思ってたもんで、この黒人さん共々、両足刃物の義足の黒髪少女も敵側で驚く。
 またこの子がめっちゃ美人な上、足技アクションが凄いんだ。
空中戦もブレイクダンス張りの動きも、義足リーチ分刃物がバンバン活かされてる。
 多分アスリート用の義足だと思うんだけど、あの独特のカモシカの様な走る時ぴょんぴょんしなる感じの義足。
すっごくスタイリッシュで、普通のキャラよりもはるかに良いデザインになってる。
 一方味方側も、スパイたちの執事役は頼りがいになるし(やはり紳士)、女の子がいるのもいいな。

 また何よりも謎のスパイ集団って、大抵問答無用の大富豪が私的にやってるとかで金の出所を設定しちゃいますが、この映画は違った。
成り立ちを聞いて、おかしくないなって思えたもん。凄いわこの理屈付け。
(高級テーラーが、大戦で跡継ぎを失い継ぐ者が居なくなったたくさんの富豪たちの遺産を寄付され、運営する事になったと言うやつ。スーツは仕立てるもの、馴染の店の特別さとが成り立つお国柄を上手く扱ってる。)

 そして肝心の事件の展開も、次に何が起こるか正しく予想もつかずで、ハラハラしぱなっし。
幾シーンも同時進行で息つく暇がない。
 何よりも心底驚いたのは、熟練スパイ主人公の方の教会乱闘シーン。
最初見た時ポカーンとした。
え…ナニコレ、と。
 解ってみればなるほどなんだけど、取り返しがつかないような展開で、まさかの退場。
そこから新入りスパイが主役張っていくってのがまた熱い展開。
成程なぁ、新旧交代劇まで入れちゃうのか!
 もうね、だれるシーンは一切なし。
窮地の逃れ方もおお、と思わせるし、アクションシーンが畳みかけるように見所だらけ。

 グロはあるけども過剰なものが無いため、(あってもコメディ処理を入れていて)安心して見れた。
飛んだ拾いものをしましたよ。買って良かった~。
いや、本当、2も観に行こう。
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