元モンスター描き。 諸々の感想と近況ブログです。   since2005.05.15
すばらしい黄金の暗闇世界

 今だ掴めない作家、椎名誠。
この人、物凄い数の本出してる割に、正体不明な感じなのよねぇ…。
 で、この本のテーマは大体の所『好きだけど嫌い』なもの。
怖いけど惹かれるとか、そう言うやつね。
 怖いけど入りたくてたまらない押し入れの例から、閉所恐怖症の話になり、物凄くうなずいた。
解る。私も閉所恐怖症で、あれはある日突然発症する。実際には狭い所と言う特殊な状況に追い込まれて初めて気づくんだろうなぁ…。
気付いちゃってからは大好きな洞窟とか躊躇するようになったもの。入りたい…けど狭すぎないかな?、とかね。
 そしてこの人も洞窟は元よりスキューバだの、色々冒険しすぎです。
秘境、と呼ばれる所にかなり行っており、だからこそか、経験した者の強み、いろいろ深いお言葉に溢れます。
 エスキモーとイヌイットの名前の事とか、そんなもの差別でもなんでもなく、本人たちは自分を生肉食いだと認めていると言う話は、なかなかのお話でした。
 生肉食って当たり前の土地と文化で、他所からなんと言われようがそんな生態、蔑まれるもんでないわけだ。逆にその感覚があるから差別になると言うものもあるよね。
 そして知識的に面白かった、いや恐ろしかったのが、一つ目を生み出す毒草の話。
羊がその草を食べると、一つ目の子羊が生まれてくるのですって。え、何そのお話の様な…。
 しかしこれは実在の植物で、胎生14日目に母体がその草を食べると限定的にそうなるんだそうで。
名前もそこからなのか、サイクロパミンと言うらしい。ファンタジーすぎる。恐らくは14日目に目に関する成長期なんだろうとの予想。
 あと、食べると無性に高い所に登りたくなるノボリタケ。こっちは冗談の様なキノコだけど、仕組みが解らんね。
 世界は広い…そんな一冊です。
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