元モンスター描き。 諸々の感想と近況ブログです。   since2005.05.15
平安女子の楽しい!生活

 なんとなくぼけーっと読みたくて手にしてみたものの…あら、何と言うか、想像と違って結構異色??
平安時代の簡単紹介本かと思いきや、もっと砕けていた。
 なんせ出て来る口調や歌はほとんど原文など載せず超口語訳で推し進めるし、雅が一転、今の女子たちと言動の変わらない平安女子たちに、イメージが崩れる…いや、親近感がわく一冊だな。

 でもねー、読んでると何してくれてるの、男ども!と思えるシーンばっかりで、無性に男どもに腹が立った。(苦笑)
物語の中の事とは言え、作者が実在の女性らで、また日記(いわくブログ)だから、そりゃ男たちの事を悪くも書くんだろうけど、一夫多妻制の頃だから、浮気の話とそれで悔しい思いをしている女性たちの話に共感しちゃってしちゃって…。
 あと、こう言う風に日記(とは言え公開作品)を書くくらいのインテリ女子かつそこそこの身分の子女たちに対する世間の風当たりとか。(キャリアウーマンは辛かろうて、時代が時代だから良い様に思われない様で。)
 あー…古典嫌いだったけど、ここまで裏の意味を超口語訳で今風に流されると、コロッと共感しちゃったわ。
いとおかしだの雅だの、教科書で習うお綺麗な文章や歌は、教材にしか思えないもんね。

 そう思わされたらこの本の思うツボです。
この本、元々そういう風に身近な平安時代を―って言うのが狙いみたいで、また見事に…引っかかりましたよ。
 一番衝撃的だったのは、そうか、あの日記系は事実もあるけどフィクションもあるんだろう程度の認識だったけど、自分の自慢や、夫の浮気、その他今の時代のブログですらそんな何でも載せたり、嘘記事書かないよ!と言う平安女子のずれ方がインパクトなんだよなぁ…。
 まぁ今みたいな伝達速度もなく、炎上もしませんけど、間接的で時間のかかる炎上は…ないはずもないゴシップブログだよね?平安の日記作品系って。
―まぁ源氏とかの物語系よりはよっぽど親しみを感じました。
 さらに平安時代のファッションや恋文のやり取り、これを説明と言うよりは『どれがイケていてどれがダメか』目線での紹介で、本当に…今風で面白い一冊でしたね。
 古典が身近に、代わりに俗っぽすぎて、イメージ総崩れになるかもしれない一冊。
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