元モンスター描き。 諸々の感想と近況ブログです。   since2005.05.15
中国が喰いモノにするアフリカを日本が救う

 海外事情って気になる。テーマ的に難しそうかも?と構えていたのですが、本自体は薄くて量はそんなになかったので安心して挑みます。

 またこのタイトルがえらい挑発的なもので、最初は驚いた。
しかしこれ、実はアフリカ人の人が書いた本で、ちょっとほっとしました。日本人側がこのタイトル書いてたとしたら…ちょっと怖いわ。
 この方、日本が第二の故郷と言うくらいの日本通で、政治関係の仕事をしていたようで、流暢な日本語でこの著書を記しています。
翻訳が間に挟まらないとまぁ綺麗に内容が伝わりますね。本当、違和感のない文面で安心の読書です。
 さて、アフリカが安かろう悪かろうの援助(という名の利益搾取、文化支配)を中国から受け、今アフリカは非常に憤っている。
そのツケが最近になってようやく中国のやり方が解ってきたと言います。
 例えば中国の作った道路は中央分離帯もなく渋滞だらけで、雨が降ればすぐに洪水。架けた橋はすぐにボロボロでその度に修理を請け負い、いわく、中国の考え方は『悪いものを買った方が悪い』なのだそうで…。
(そして有名な話ですが、工事も地元国の人々を使わない。労働力は中国人を連れて来るので地元は少しも潤わない。)
 その怒りは相当なもので、本来温厚なアフリカ人も、今や中国人とみると殺しかねない勢いで襲う―と言う話も。
日本人は見た目で中国人と見分けが付きにくいので、日本人も危ないんだそうです。
 この著者さんが日本人を連れて歩いていたところ、いきなり「中国人だ!」と言われ囲まれたそうです。日本人だと説明して事なきを得たそうですが…どこまでひどいやり方してきたんでしょうね。
 他の国でも聞きますが、一見中国の請負工事はとにかく安く、出来上がりも早いと言うが実際には不完全で安全性の配慮もないものを、期限までにすら間に合わせて作らないと言う事が繰り返されてきた模様。
 日本のは正直見積もりは高い。
その代り工事前の調査から、工事中の地元への配慮、出来上がったものの耐用年数と安全性…と長く見れば値段に見合った、コスパは良いものだと知れるようになったようで、今アフリカは日本をビジネスパートナーに選びたいのだそうです。

 以上がこの人のみの意見なのかはよく解りませんが、その関係はWINWINになるはずだ、と。
 日本には技術力があり、資源がない。アフリカは資源があるが技術力がない、と。その交換をしていけばお互いに価値がある―。
 勿論日本に対しても諸手を上げて…と言うわけでなく、ダメなところも挙げています。
 まず、中国人の様にアクティブさがなく、ビジネスチャンスを逃しがちであると言う点。
そしていまだにアフリカを白人至上主義の様に考えて、現地窓口係を白人に担当せると言う点。(アフリカの事はアフリカ人を窓口にすればいいのに、という事ですね。)
 何よりステレオタイプのアフリカの事しか日本に伝えず、ビジネスチャンスがない国だと思わせる報道―。
(野生動物のイメージだけを好んで伝え、進んだ都会的な部分をわざと隠しているのかと言う伝え方ばかり。)

 しかしこのどれもが、素直に聞けてしまうのが不思議でした。ダメ出しされているのに、この人の言葉は本当に穏やかに思えるんですね。
 特に3番目の事は偏向報道と言うものに言われて初めて毒されていると気づき、欲しい情報は自分で積極的に調べて得なければ、情報統制の思うツボだなと思いました。
 ちなみに、日本がアフリカと親密になる事を、中国は公に嫌っているそうです。
各国の思惑や何かはさておいて、仲良くなれる国とはどんどん繋がりを持っていきたいものですね。
アフリカ、イメージが変わるきっかけになりそうな一冊です。
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック