元モンスター描き。 諸々の感想と近況ブログです。   since2005.05.15
ダメな自分を認めたら部屋がキレイになりました

 これは良い本でした。
コミックエッセイですが、絵は見やすく、密度もたっぷり。自己分析もとても上手く、内面まで整理されており、だからこそ色々成功している人なんだろうな、と。
(そして本気でダメな時はダメ状態で生きてきたと言う頼もしさ。)
 この著者さん、他の漫画で知っていたのですが、何と言うか…美人なんですねぇ…あらあら。
他で物凄いダイエット本も出していて、やる時はやる系のお人なのね。

 さてこの本で響いた良い言葉、それは『捨てられないものは、自分の自信のなさの代わりだった』ってやつ。
何故片付かないのか?→物が多いんだ。
何故物が多いのか?→必要…と思っては買い込んで使っていないから。
何故使っていないのか?→買った瞬間目的を果たした気になってしまったから。
 この買った瞬間目的を~と言うのが、凄く分析されていた。
 例えば他人の凄い所を見る。
自分は何も出来ないなぁ…とコンプレックスを刺激される。
 そこで自分でも出来そうな特技や新たな趣味を始めれば、自分も『出来る』人間になれると、料理の本だったり、編み物の材料、とにかくお道具を揃える。
 買うと『一歩進んだんだ』と言う気分になり、実際コンプレックス解消のための行為だったから、それだけでそこそこ満たされてしまい、使わず放置する。
 そんな物が家に溢れかえっているのを見ても、『買ったという事は0ではなく一歩進んだんだ』『いつでも始められるし…』となり、『これはいつか始めるから捨てられない』『高かったし』と一歩のステップを降りられも、放棄をする事も出来ず、価格や新たなコンプレックスを発生させ買ったものは捨てられない―と。
 おおお…。そうか、捨てられない人(開封しない系)の人の精神メカニズムってこうなんだ?!
すごい目から鱗でした。
なるほどなぁ、物はその人にとって、単なるものじゃないんだ。
コンプレックスの代わりとなると、そりゃ簡単に捨てられないわ。
 この場合、物が大事なのではなく、買い物したと言う行為が大事だっただけで、結果として買った物が残ると言う状態なわけですね。
 勿論著者はこれを認識して乗り越えたわけですが、他にも『貰い物だし…』『愛着がある』と思い出にしがみつく派や『高かったから』『勿体ない』と使いもせずにとっておく派だとか、色々物が捨てられない、管理量を超えている人は居ると思います。
そのどれもが、確かに心の問題と密接に繋がっているのですね。
(ただこれは捨て魔の方にも別の心の問題が付きまとっていると思いますが。
 あと必要量は個人によって違いますので、『空間と妥協出来ているかいないか』で捨てラインに、収められない人に対してこう思っていただきたい。
収納場所がたくさんある人は、それはそれでいいんじゃなかろうか?生活に問題出てない限り…。)

 で、次に物が減ってから気づいたと言うもの。
一度片付けると、前まで放置だったものもちゃんとしまうようになったんですって。
それは、以前はしまう場所を確保したり、開けて片付けるまでに何ステップもの行動が必要で、そのせいで億劫になり片付けられず…と言うスパイラスだったのですと。
 …ははぁ、成程。
タンスの前の服塚とか、あの手の話か。
 片付け、いや、ズボラ―にはこの何ステップで行動出来ると言うやつは常に大事ですよ。解る。
 私も相当ズボラ―なので、収納の容量減らす度、このハードル低くしていくもんね。
ここら辺まで分析しているのが凄いなぁ。
 私は単純に楽だから、としか考えてなかったけど、これを片付けの弊害として究明してる辺り。
この著者さん、頭の回転良いと思うよ…。
 あとね、「じゃあこれは整理する、売るよ!」と言って残しておくのもやめて置けと書いてありました。
部屋をここまでの状態にするような人間が、マメに売りに行ったり、オークションに出したりするはずがない、今すぐ捨てろ!と。
…あはは。辛辣ぅ。

 単なるコミックエッセイと侮るなかれ。
実は数ある片づけ本の中でも、かなり理論と実践が伴ったお役立ち本です。
漫画だから読み易いし、お薦めの一冊。
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