元モンスター描き。 諸々の感想と近況ブログです。   since2005.05.15
貧困大国ニッポン

 世の中の平均収入が思ったよりも低いとか。
まぁこれは男女年代別もあるし、家族の人数、非労働者数をどう数えるかで全く違ってくるんだと思うけど…。
 例えば女性で言うと、結婚を機に専業になったとして、もし離婚なんかしたら元の職業に戻れるかって言うと、中々そうはいかない。
昔職業婦人のいなかった時代はまさに大黒柱一本で暮らしていたんだよね…。
代わりに女性の人権も軽視もあったかもだけど。

 さて、現在のいろんな理由で低い収入にならざる得ない人たちの話。
失業、病気、介護…。
 自分も体力には自信がないし、親類縁者がいっぱいいても逆に孤立無援でもそのどちらも経済的なマイナス面はあるだろうし、失業やそうでなくとも世の中の経済の変化。
ふと眺めてみれば人生とは随分空恐ろしい道を進んでいるものだと思えます。
 先行き不透明。
時代と言えばそれで終わりですが、さて、この本で語っている人たちの現状はと言うと―?

 かなり極端な例とも言える体験者たちの話が並ぶのですが、素直に、貧すれば鈍すると言うか、ちょっとモラルの欠けて行く様が垣間見えて怖かった。
極端な話犯罪をしても仕方ないで済ませちゃう論理。
そこまで行かなくても会社の物を勝手に持ち帰ったり、給食費を払わない、色々…。
 自業自得の人もいれば、環境でそうなった人もいるとは言え、仕方ないじゃんで開き直ってそういう事言われるとちょっと共感しようと言う気もなくなる。
勿論後ろめたいとか良心の残ってる人もいるんですよ。
 ただ中には潔く、誰にも迷惑かけずに早く死にたいとか言う人もいて、苦しい中にもモラルを捨てない人もいる。
両極端の例だけど、『さぁ、みんなで考えて助けよう』と言う風になるには、赤裸々すぎる場面が多く感じた。
 中にはまじめに働くのが馬鹿らしいと言う人もいて、人の考えって千差万別だなぁ…と。

 人の考えが違うという事は、同じルールの中で万人が納得するものなんてあるわけないとも思うのだけど、ではこの問題提起は何を目標として掲げられているのか?
 人は確かに経済的な余裕があれば精神的にも余裕が出て、実際の行動にもいい影響を及ぼすと思う。
貧すれば…の反対ね。
 さて、資本主義の中で万人が富むと言うのは可能なのか?それはちょっとどうだろう…。
 高額所得者がいろんなものを負担するべきだと言う意見が多いのですが、その人たちは社会のルールの中で才能や運でそれを掴んだわけであって、攻められる言われもないと思うし。ルールは後出しじゃないしね。
まぁ確かに削られても残る分の影響が一番少ない層と言うのは確かだけど…ノースオブリージュは請求するもんじゃないはず。
 だからこそこの問題は資本主義、いや、どんな形であれ国、そして比較対象がある限りは続いていく話だと思う。共産主義に貧富の差が無いわけでもない。
 せめてその貧富の差を埋められる、最低ラインが余裕のあるような解決法があれば…と言うのがいつの時代も難しいのね。
危機感は把握出来るも、答えのないやるせない読書となりました。
(簡単にあるんならとっくの昔に政治家がやってるわな。羊の群れたる一般人の至らぬ頭じゃ何とも言い様がなかった。)
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