元モンスター描き。 諸々の感想と近況ブログです。   since2005.05.15
戦下のレシピ

 太平洋戦争下の食を知るという事で、あの時代の日本人が具体的にどんなものを食べていたかの本です。
再現までして写真が載っているとの事で興味津々。

 相当詳しく、当時の婦人雑誌や新聞を基として調べ上げており、時代背景がよくわかります。
国レベルで米を節約しよう!とかを掛け声だけじゃなくレシピ付きで提示と言うのが意外だったわ。
うどん混ぜるとか、小麦粉は不足してなかったんだろうか??
 何と言うか解るんだけどどうしても米が無いと言うのが主食お米国家じゃ大ダメージだったようで、その内配給制になって、とうとう闇米までいく流れ、恐ろしいもんです。
一番なくなったらストレス感じるもん。
 で、本自体はその様に歴史的な話をしながら、二段組で下がレシピ、とちょっと目の泳ぐ仕様。
惜しい。これだけは読みづらかった。
あと言う程料理再現はされてなかったな。

 その分雑誌資料は多く、戦前、ちょっと豊かな時期に子供に手間暇かけた手作り料理=愛情みたいな流れが作られたと言う話は衝撃的でした。
ああ、豊かじゃない時は料理なんて凝るもんでもなかったのか。
 これは生活にゆとりが出てきて、開国後扱う食材も増えてきた事も後押ししたようです。
(それ以前は主婦の役目と言えばとにかく限られた食料を切り盛りする事だけに普請していた。)
 それが今でも尾を引いていて、時間短縮のレトルト食品とかを使用すれば愛情が無く、とにかく手間暇かけた手作りの方に愛情があると、変な固定観念が生まれたんだと。
そんなもんで愛情は比較出来ないと書いてあり、ちょっとカルチャーショック。
 ははぁ…そういう感覚がなかった時代の方がずっと長かったのね。
 まぁ何にせよ、手間暇かけた物ほど有難いって風潮はあるよな。それはそれで解るんだけど、昔はそこら辺に時間をかける位なら、その分労働しろってもんだったようですね。効率重視というか、実際的に構ってられない。
 この豊かになってから生まれた風潮もあいまって、家庭の主婦は量や栄養を考えるだけでなく、子供を喜ばせる見た目や工夫も考えた料理のレシピが多く雑誌を賑わせる。
 時代が移り戦火の色が濃くなってくると、それが節約料理になり、最終的にはレシピの分量なんて(書いても用意出来ないから)説明されないものになっていく―と時代によってレシピが違う所も分析。
レシピで時代を測る、着眼点とか考え方が斬新で感心しちゃいます。
 もう最後の方なんて、如何に少ない材料が増えて感じて食べられるかのアイデアしか載ってないもんね。
地続きの時代のイメージですから、そこまでおかしな食べ物もなく、そう言う意味での新鮮さはなかったのですが、食糧難と言う部分については身をつまされる思いです。
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