元モンスター描き。 諸々の感想と近況ブログです。   since2005.05.15
神様の御用人4

 いつもと違い、短編はなし。お話は一本のみで(オマケもあるが)長い。ようやく一冊一エピソードが来て、エンジンかかったかと言う感じに読み応えがありました。
 最初に弱く感じた事を言っておくとしたら、そのワンテーマが歴史の『一説』で、多くから拾い探り出したものではなく、ごく狭い範囲の本からヒントを得て作られていた事。
原作あり…とは違うんだけど、歴史の一説ものって、その主張や、主張を裏付ける解説に妙があるから、それを他人の説から取ってきたものでお話練りましたと言われると…なんか複雑。
 そりゃ何が元かも当然書いてるし、現地取材も欠かしてないし、そもそもこの作品は歴史の説本でなく、作品キャラたちのストーリーがあって初めて成立する『小説』だから、勿論そっちの意味では楽しめます。
さすがに『歴史をこう読む』的な本じゃない以上、その説すら自分で作って欲しかったと言うのは、ワガママですね。

 さてその肝心のストーリーの方については読みごたえがありまくり。
 元の歴史の一説を知らないので、どこまでそれに従ってどこを肉付けしてストーリーにしているか知らないのですが、やはりその歴史の真実を追う部分が楽しかった。
 そして短編でなく長編にした意味があるだけの主人公に取ってのイベントエピソードでもあったわけだし。
メリハリが聞いていて、そうね、TVシリーズが映画になったような満足感かな。
 長いからキャラで持たせようとオールスターとかじゃないのも良い。
あくまでいつもの狭い身内+ゲストキャラと言う範囲。
 正直、話の主でもある『国譲り』の感覚は私にはよく解らないのですが、これに解決を見出せる主人公は確かに成長しているのだなと思えます。

 続きの巻が、またいつものテンポに戻るのかが解りませんが、この巻は特別な巻でした。
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