元モンスター描き。 諸々の感想と近況ブログです。   since2005.05.15
脱・貧困のまちづくり「西成特区構想」の挑戦

 釜ヶ崎の話でちらっと特区構想の話が出ていたので、あの本ではそれ以上詳しくなかった部分をクローズアップ。
何かしらの答えは出るのだろうか?

 割と最近の話で、今まだ動いてる最中の計画だと言うのに、いやはや、全く何も知らなかった。
堂々と「西成をえこひいきしよう!」と言う掛け声は、逆にあの地域に充てられるものとしては心強いばかりです。
 しかし先日の本で知った様々な人の問題、そして西成と言う場所の問題を考えた時、目標に達するのは容易ではないと思えます。
その計画自体、立てる所から難しそう。

 そう、この本、難しいです。
字も細かめで、政策のたたき台を一から立てるのに、専門家や有識者が問題点と改善点をみっちりと挙げ、方向性から目標に至るプロセス、そのひとつひとつも濃密な意見の中、声に挙げている人が一人だけじゃないのです。
 この本の中で書き手は数人いるのですが、その一人一人は違う視点、違う考え方、違うアプローチでやはり微妙に違う目的に達するための計画を挙げています。勿論そのどれもが最終的にはこの計画の一要素を担っていくわけですが、いやもう、どこをとっても理路整然と、具体的。これをさらっと飲み込むのは簡単でない。
そもそもこの難しい問題に対して、明確なビジョンを持ててるだけでも凄いよ…。
 読んでいるこちらはこの問題の完成形も見えないし、目標も手段も問題点も、何から何までどう手を付けていいか呆然自失としていると言うのに。洪水の様に押し寄せてくる政の希望と熱いメッセージ、その手腕と言い、初めて政治を作る人たちがどんなものかと言うのが感じられたと思います。

 唯一、自分たちの言葉に近く、分かり易かったのは、地元の代表の人たちの話や巻末の対談で、前者は町に対する積極性が好ましく感じられたし、後者は話口調でようやく計画の実体が見えてきた感じ。

 さて、『今現在』の時点で何がどう進んでいるのかは解らないのですが、新今宮の拠点化って、本当にやるんですかね?確かにあそこは開発の土台としてはかなり要地だと思うのに、昔から駅の様子は変わらない。
 同時に外国人に対するゲストハウスの町と言うのも、確かに最近よく聞くのですが、将来的にどこまで定着させる事が出来るのか。この取り組みはユニークで面白いと思えましたので、先行きが気になる計画。
 ここら辺は見た目で解る変化になるはずなので、後追いで知っていきたい所。
 逆にあまり見た目で解らないホームレスや日雇労働者、行路病者。それに住環境の問題。
ここら辺は数値で何かしら、教えてもらいたいなぁ。
(数値と言えば、対談に予算を公開していたのはなかなか至れり尽くせりで、アピールの本気さを感じた。)

 今まで自分に一番遠かったのが、政治とか社会問題だったのですが、このテーマの一連の本は、どれも読んで興味深いものでした。
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