元モンスター描き。 諸々の感想と近況ブログです。   since2005.05.15
植物はすごい 七不思議篇

 単なる雑学本かと思いきや、その内容の濃さに驚いた。
それもそのはず、農学科の大学教授と言う植物のスペシャリストが語る、科学的根拠と実験、そして何より本物の好奇心から放たれる驚くべきトピックの数々―。
 はっきり言ってかなりの一冊です。

 別に学術的な事を難しく展開しているわけでなく、非常に読みやすい説明でまとめてくれていて、理解はスムーズ。
ただ。そこで語られる植物の生態が、本当に知らない事だらけ。
今までの雑学本にかすりもしていなかったので、その意味で驚いた。
 それもそのはずで、上に書いた『本物の好奇心』とは、著者の疑問の目の付け所が、とにかく深い所。
普通の雑学はたいていの人が不思議と思うので調べられる。ところがこの著者、普通は疑問に思わずスルーするようなところを疑問に思い、調べちゃうのです。
そこで凄い植物の仕組みが明かされ、驚く事になる―。
 例えば、何故白い花は白い?
トウモロコシの粒に、白と黄色があるのは何故?
梅と桜が同時に咲くのって、おかしくない?
etc…。
 その数々の疑問、すべて解き明かしちゃってるのです。
 はっきり言ってこの本の中で、先回りして回答の出た問いはなかった…。

 花が春に咲くは何故かわかります?暖かくなったから?いや、実はむしろ冬の間に咲くのを制御する物質が流れてるからなんだよ。
突き詰めていけば葉の作用なんかも絡んできて、植物によって、季節だとか時間だとかを感知する部分は葉だったり花だったり色々あるんですって。
 それを利用して、花を早く咲かせるとか、指定時間に咲かせるとか、実験なんかもとにかく暴かれたシステム通りで面白い!

 この本は、7つの植物にそれぞれ7つの疑問と言う形での執筆なのだけど、そのどれもが驚きのメカニズムを解明されていて…植物毎にこういう謎があると言うのがまた驚かされた。
世の中にどれだけ植物があるかと思えば、途方もない話だよね。
 いやぁ、かなりお薦めの本だと思います。
植物が実にシステマチックに、生物として戦略を持っているかが良く分かり、侮れない存在となる一冊です。
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