元モンスター描き。 諸々の感想と近況ブログです。   since2005.05.15
動物の値段

 さぁて、キリンは買えるかな?
と身も蓋もない動物の値段の本。
 パンダやゴリラのあって無き様なめちゃくちゃな値段設定に政治的な匂いを感じつつ、シーラカンスの数億と言う金額に驚き、逆に安すぎる驚きの仕入れ値の動物も…。

 動物商の方のお話なので、エリマキトカゲやネズミなど、価格の沸騰から暴落まで、まさに経済としての動物のお話です。
正直動物保護がどうのいろんな問題もある世界です。
何せこの本、どこまでも正直で、かつ詳しい。
 値段の中には入手捕獲から、運輸の値段、どんな風に頑丈な檻を作るとか、飼育場の設備の詳細、餌の確保まで、全てを金額に変えて紹介しています。
故に、運輸途中で死んでしまい儲けにならない話も含まれる。
 この方、実際に動物の取引で裁判になっている最中にこの本を出した様です。
 それでも悲壮さはなく、ドライに動物を商品として扱う一方、動物の扱いに長けている面から面白い動物の生態が話に盛り込まれていたり、非常に興味深い話をしてくれます。とても惹きこまれる文体で、読みやすい。
 法律に関しても勿論詳しく、また取引先となる買い手ときちんとその動物を迎え入れられるかをとことんまで考えたり、ただ金儲け『だけ』のイメージはありませんでした。自分が好きで飼ってるコブラの件に至っては、インドの本物の蛇使いに扱いを習いにまで行ったとか。
 豆知識の金額だけの話で終らず、本人の言葉として実体験を聞けた面白い本でした。
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