元モンスター描き。 諸々の感想と近況ブログです。   since2005.05.15
動物たちの不思議な事件簿

 ほんわかしたかったんや…。
動物ネタは世界共通で和めるはず!
と外国人作家ものですが手に取る。
 ううむ、ちょい翻訳物故のテンポの慣れない長文、詰まり過ぎページで辛いかと思いきやすぐに馴染んだ。

 中身は動物園のお猿さん系の脱走話から諸々。
お猿さんは、隠し持っていた針金を使ってまで脱走をしてるんだから凄い。(それも何回も。)
 ただ悲しいと言うか、現実的と言うか、逃げた動物のほとんどは結局戻ってきたり、離れようとしなかったりするんだってね。
ねぐらと言う感覚と、外への恐怖、ここで無ければ生きていけない仕方のなさが複雑な気分にさせます。
 たまに動物園の動物脱走劇はニュースになるけど、何気に散歩→追われてパニック、なんだろうな。
こういうの見ると、人間が宇宙人に攫われたとして、宇宙人の町で逃げると言う怖さを想像しちゃって震えるわ。
 扉が開いていても逃げなかったと言うお猿さんは、逆にものすごく賢過ぎたのかもね…。(それを見て笑ったり呆れたなんて言えるのは、自由と言うものが知恵や能力が必要で、かつ周囲から認められてこそ意味のあるものだと気づいているのかしら?逆に飼育員との愛情とか言い切るのも一方的に思えるし…。)
 ―とほんわかを超えてなんか考えさせられる気分になった読書スタート。
おやおや?和める系じゃなかったのか?まぁタイトルには『不思議な』と入っているのみですが、動物の特殊能力とか、運命のいたずら的な『不思議』はどうだろうか?
 ―残念ながらその手の『不思議』はなかった。

 おおよそ「動物が嘘を付かないとか、デマ」なんて言う方向性で、彼らの油断ならないエピソードが続く。
8割方は動物園の猿、後は賢さの良くわかるイルカや、ひたすら飼育下の動物。
 まぁ監視下に居るからこそこの手の話も溜まるんだろうけど、野生の話はほぼないですね。
 人を出し抜く動物たちの知恵が、それ以上でも以下でもなく飼育員たちの体験談で綴られて行きます。
 なおお猿さんと言ってますが実際はチンパンジーだとかゴリラだとかいろいろです。

 驚きの賢さの数々で、しっかりとした実験も行われており、読み応えのある一冊。
ほんわか和める系じゃなかったけど、これはこれで動物の賢さを垣間見れるおもしろい読書でした。
 ひたすら逃げようとする動物たちを見ていると、複雑な気分にはなっちゃうわけですが…。
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