元モンスター描き。 諸々の感想と近況ブログです。   since2005.05.15
シュミじゃないんだ

 タイトルは『君の事は趣味じゃないんだ』のニュアンスでなく『遊びじゃねーよ、こちとら本気だ、趣味とか言うな』のニュアンスであった。上手いな。相変わらずこの人の言葉のチョイスって上手い。
 しかもこれ、中身がBLについてのエッセイ。本気で一分の隙もなく全編に渡りBL語り。
BLと耽美の違い、はたまたリバ、シチュエーション…濃いぃな。なんという濃いぃエッセイなんだ。
 そしてさらっとこういうエッセイが成り立つBL、もはや市民権得すぎだろうと。(一応それなりに昔の本だというのにすでにね?)
 本屋にその手のコーナーが出来始めたあたりからぶわっと一気に世の人々の間に認識される勢力になったよね。
 
 私は以前オタクだのマニアだの、それ系の友人らが集まっている中で思いもかけず「お前はこの手の話については来れるが腐ってはいない。ジャンル問わず許容範囲が広いだけだ」と総突っ込みを受け、虚を突かれた経験がある。
 確かに私はBL趣味は皆無、そういうの、好きな人は好きでいいんじゃないスタンスでうんうん聞いてはいるけれど、その時はその場で完全に空気に馴染んでいるつもりであったのだけど、なんとまさか腐女子の群れの中に居る1匹の異端者扱いを受けていたとは思いも寄らず。
 腐女子はオタクであるが、オタクは腐女子とは限らないのね。納得。
 しかしその時に感じた寂しさは何だろう。自ら世間様からは異質と自認する連中に「お前はまとも」と指を指された状態だと言うのに、寂しいとかっ。(苦笑)
 まぁ確かに、自分が腐女子でない事も自覚している。
読まないし、勿論自分から話す事もないし、腐女子フィルターも持ち合わせていない。
 だが一方で別に理解者を気取るつもりもないけど、それなりに熱くBLを語る相手の話を聞くのは苦に感じないのも事実。大体相手だって私の前だと平気で語るのだから。(その手の遠慮が必要な相手ではないらしい。)
 これを「許容範囲が広いだけ」と評した友人は的確だなぁチクショーと思いつつ、この本を読んでいたわけですが、さて、本題に戻る。

 BLを読まない人がBLエッセイを読む。
この本、どう思ったのか?
 うん、三浦しをん、幅広過ぎでしょこの人。
書く話書く話、なんでもござれなのにこの上BL好きとか。
しかもそれでいて暴走している半面、モラル的には保守派の一面もあり、赤裸々な中に彼女の本質が見え隠れするなかなか読み応えのあるエッセイでした。レズはOK、不倫はNGとか、こだわりがある。まぁ真剣に論じるテーマがそもそもあれなんだけど、そこが逆に面白さの域に達している。
 各エッセイのテーマで、任侠だとか、寮生活とかいろいろ出てくるんだけど、それにちなんだBLを紹介していて、なかなか読まずしてどんな話なのか楽しめます。
 ただ、絵が浮かんでこないからもう表紙、出来れば何コマか参考に載せてくれれば完璧だった。
絵がないせいで途中までBL小説も入ってるもんだと思いきや、すべて漫画との事でした。
小説にまで言及し出すと凄い事になるそうだ。
 BL好きな人にはメジャーなタイトルが多そうだったので、その漫画に対する判定が自分と同じか、どう違うのかを楽しむのは良さそうですね。
いやでもこれは…火種になるのかな?
 ストレンジャーとしての読書は、この世界はこうなってるのね、と言う物見遊山的に楽しめた本です。
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