元モンスター描き。 諸々の感想と近況ブログです。   since2005.05.15
江戸の卵は1個400円!

 知りたい欲、今度は日本はお江戸。
卵…そんなに単価高かったの?
 正直絶妙な高さだと思います。簡単に何個も使おうとは思わないけど、ちょっとの贅沢程度のコスパと言うか…。
物質の希少価値の高低差、現在社会とさほど変わらないとすれば、それは似たレベルで成熟した社会なんだろうなと思わせます。
 しかしまぁ読んでいるとそう簡単には当てはまらなくて、そもそも当時の貨幣が銭、銀、金。これがそれぞれ独自通貨だったと言う驚き。銭いくらで銀いくら、と言うのが単位じゃないのね。その時々の相場で決まると言う。へぇ~?!
だからどれか一つで現在と合わせるとどこかで矛盾が出るのだそうで。とりあえずこの本の中では1文20円、1両10数万とかそれくらいで解説していました。

 物としての相場は意外にも米の単価が現在より高かった。
昔の人の方が今の4倍くらいは米を食べていたと言うのに、今よりも比較で高いとか、やってられなくないかい?
 他にも大工が一番儲かったとか。最下級武士の5倍近くは収入があったと言うんだから驚きだわ。
そんな大工は現在で言うと年収300~400万くらい。(これ、手取りだよねぇ?税金なんてないだろうし。となると確かに高給取りだと思える。)
下女ともなると12~36万くらいとか、身を売る方がこれより稼げたらしい。
 そりゃまぁ女一人ではなかなか生きていけない時代か…。
(とはいえ芸者をあげる方はあげる方で物凄いお金がかかるのよね。)
 で、物価と同時にいろんな職業も載せてくれていてこれがなかなか知らない職業ばかりで、目新しくて面白かった。
子供相手に鉄くずを飴に返るのって―職業だったよ。なんかの片手間にやってるのかと思ったらそれで職業だとか、成り立つのかね??
 タイトルが卵400円ですが、卵の流通を考えると仕方がないのか、でも鰻が一串360円らしくて、やっぱりその時々で手に入りやすさって価格に出るんだと当たり前の感想を抱くのでした。

 他にも色々な場面を網羅しての価格とそれにまつわる生活の話。
相当調べてくれている上でのまとまったお話なので、読んでいて面白いです。
時代ものを見る時の視点が広がりそうな一冊です。
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