FC2ブログ
  
元モンスター描き。 諸々の感想と近況ブログです。   since2005.05.15
Over the garden wall
 久しぶりに良いアニメに出会う。
海外ものなんだなぁ、これが。
ディズニーとか、ジブリにはもの凄く人並み以上に距離を置いて冷静に見ちゃうのだけど、特にギャグもなく、基本良い事を言っていて、そこそこの冒険と悲しみと、ハッピーエンドが待つ『お伽話』を下敷きにした様な物語で―そこらあたりのキーワードはディズニーやらと同じなのに、わしっとハートを掴んでくれたのがこの作品。
 Over the garden wall。
Over_the_Garden_Wall_poster.gif



 1話目、ワート兄とグレッグ弟が、いきなり森で迷っている。
帰りたいのに帰り道が解らない。
いろんな場所を彷徨って、家まで帰ろうとする物語なんだけど、森には『獣』がいて、彼らを捕まえようとする―。
 そんな10の短編で綴られる兄弟のお伽話的ファンタジー。
メルヘンじゃないのは、鳥が喋ったりする事に兄弟が突っ込みを入れる所。
(でも蛙が二本足で歩いていたり、文化を持っていたりしてもおかしくは感じないので、話の舞台によってそこら辺は統一性ないのかも?)
 1話ごとに全く違う場所に辿り着いては、何かしらの物語が進んでいくのだけど、途中で出会う青い小鳥や、樵の男、魔女に働かされる娘―とゲストキャラのお話としても動いていくので、統一感のある話の割に、お伽話度が高いのね。

 とにかくこの兄弟が良くって。
 真面目で現実的な兄。
無邪気で前向き、好奇心旺盛な弟。
greg.gif


 この弟グレッグが超絶魅力的。
単純な顔だけど、表情が凄く豊かなの。
greg (2)


greg (3)


greg (4)


動くとまた、可愛い!
greg (5)


…良いわぁ…グレッグ。(グレゴリーと言うのが本名のようだ。)
家までの帰り路が解るように、ズボンからキャンディーをばらまくのだけど、そこからして動きがキュート。
 また、海外もの独特の、唐突に歌い出すミュージカルシーンなどもこの子の歌い方が良くって、可愛いしか言いようがないよ。たまらんなぁ…。
あちらの声優、そのものが良いなぁと思ったのも初めてかも。喋り方や、声の高さや、舌足らず、全部可愛いんだもん。
思わず海外ものなのにグッズ買いそうになった。

 これ、物語の真相が一気に解る9話目辺りが最高潮に盛り上がって、勝手ばかりをする弟に振り回されて、迷子になってしまった事にとうとう切れる真面目兄、ワート。(ワーツ、と聞こえるんだけど?)
もう知らね!と一瞬弟にそっぽ向いてしまう。
 弟は確かに気まぐれでとんでもない行動ばかりするけど、どれもこれも人の役に立とうとする行動ばかりで、兄の心の隙を突いて飲み込もうとする『獣』にも、自分が身代わりを申し出て―と、物語は加速。

 実はこの二人、血が繋がってないみたいなのね。
ある日親が連れ子付きで再婚して、いきなり兄弟になったみたい。(あるいは父親が違う??いや、母親が同じならもう少し兄弟感あるはず。海外物ではよくある設定だが。)
だからお互いの距離感と言うのが凄く独特だったのね。
 兄弟、義務、本音、それらを解った上で過去の話を見ると、渦中の二人の行動が一段と深く、鮮やかに詰まっている。
では兄だけが苛立ちと良心に苛まれて『獣』に飲み込まれようとしたのか?いや、優しく無邪気に見える弟にも浸けこまれる要素があって―とこちらはラストのラストに解るのだけど、それぞれの戸惑いの欠片の様なものが、丁寧に作りこまれている。
ばらまいたキャンディー、大事な石―。

 何よりも驚いたのは、実はこの話、お伽話じゃなく、現代のお話だったと言う所。
1話より前の時系列である9、10話あたり、とにかく切ない、愛おしい。
 それこそがおとぎ話の教訓と、同じくらいかそれ以上の感動を与えてくれる。
1話目は幻想ホラー的な要素で始まり、ハラハラ感の強い冒険が多いのだけど、最後は優しく心が包み込まれる様なハッピーエンドが待っています。
 兄弟や、物語に出てくる全てのキャラに、『めでたしめでたし』を―。

 他は海外物だと『RWBY』の造形とか『MLP』の面白さとか、『モンスター・ハイ』のノリやら、興味深いのが増えてきて嬉しい所。
見たいのは多いのだけど、言葉の壁が大きくて、なかなか理解し辛い所が辛いわ。
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック