元モンスター描き。 諸々の感想と近況ブログです。   since2005.05.15
なぜ怪談は百年ごとに流行るのか
なぜ怪談は百年ごとに流行るのか (学研新書)なぜ怪談は百年ごとに流行るのか (学研新書)
(2011/07/20)
東雅夫

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 オカルトはどんどん理詰めにしていきたい。(怖いから。)

 さて、タイトルに惹かれて手に取ったわけですが、あらあら、この人、『幽』の編集者か。
オマケに私がお気に召している『文豪怪談傑作選』の編纂者でもあった。
あれ、良かったのよね~!
 と言うわけでワクワクして読み始める。
まぁタイトル通り、100年ごとに怪談は大流行りするというものなのですが、ううむ…?
 確かにそのポイントの流行り作品など羅列されているのですが、比較対象となる他の時期の作品や出来事が書かれていないので、疎と密がわからん。
100年じゃないポイントでも大物が控えていたり、詰まって流行っている所もあるんじゃなかろうか?
 正直あんまり100年と言う区切りに何らかのサインは感じられなかった。
震災がどうのと言う周辺環境も、さて日本は天変地異の多い国だからなぁ…。
 そして内容は気楽に読み流していける物ばかりでなくちょっとばかりアカデミックな雰囲気で、本の薄さの割に字面に視線がつっかえる事しばしば。ああ、古い時代の本のタイトルとか、すらすら頭に入ってこなかったわ。
 私的に最近の数年よりも、昭和懐かし恐怖TV番組とかうじゃうじゃあった時代なんかにも怪談ブームはあったりとか、波はもっとこまめに来ている気はします。
例えば景気が悪いと女性の服の色は何色が流行るとか、その手のトリビア万歳を期待したのですが、そういうもんでもなかったかな。
怪談の歴史を学ぶ様な真面目な一冊でした。
 まぁ上記の話だって、そもそもファッション業界の数年後の流行りは意識的に決められて業界が作り上げるもんだと言うのも今や当り前だしねぇ…。
(一回くらい、○○年の流行りは○色!とか言って町に溢れる○色の服を、世の女性たちがことごとく無視して別の色を流行らせる様な事態にならんかと毎年思うのだが…。細かい話、実際に流通が多く、豊富なデザインが出回る出荷量に対して、購入が多くなるのは当り前で、そうでなく本当に意識的に人が集合体として無意識に選ぶ色とか、あると思うんだけど、そういう実験は…難しいだろうねぇ。外要素が多過ぎて、純粋なサンプルがとれん。)
 時代時代に音頭を取る怪談作家たちの逸話が面白い本でもありました。
泉鏡花のあたりの作家陣のつるみ、おもしろそうだな、おい…。
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