元モンスター描き。 諸々の感想と近況ブログです。   since2005.05.15
パリが愛したキリン
パリが愛したキリンパリが愛したキリン
(1999/12)
マイケル アリン

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 前回のキリン本に対して、一方こちらは現実のキリンについての歴史。
キリン伝来考』でもありましたが、キリンがどう他の国に伝わり、扱われてきたかの一冊です。
 この手の本が複数あるって事は、やっぱりキリンは目を引く奇妙な姿で、珍しい動物と言う扱われ方なんでしょうね…。
ゾウなんかだと、ゾウ使いのせいでもっと庶民的な注目の集め方をしていると思う。キリンは孤高気味。

 さて、しかしとある実際の『貢物』とされ海を渡ってきたザラファと言う名のキリンの話なのです。
うん、もう少し広義なキリンの扱われ方を書いているのかと思ってた。
 序盤はキリンの話のはずなのに、キリンが辿った地域や歴史を語るばかりで、すわ、キリンの道筋を辿る形の歴史本かと焦る。
 段々肝心のキリンの話になってくるのですが、これもまた、キリン云々というよりは、各国の駆け引きや土着文化や歴史の方がメインで、決してキリンが中央に据えられた話ではないのだな、と。
キリンと言うモチーフで語る、文化交流歴史本と言う所。キリンを連れて来た人物の方がむしろ主人公だしね。

 各国、各人の思惑で織られるタペストリーのような歴史の話はそれはそれでおもしろそうなのですが、キリン本として読んだのでちょっとどっちつかずの読み方になってしまいました。
 ただ、貢物として、自らの足で旅をしたキリンとその一行と言うのは、かなりファンタジーに感じ、民たちが熱狂的に迎えたと言うのも無理からぬ事だろうなぁと、当時の情景に思いを馳せる事が出来ました。
さぞかし絵になる光景だったのでしょうね。
 翻訳タイトル的にはどうかと思いますが、ザラファは確かに大人しく愛らしいイメージのキリンでした。
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