元モンスター描き。 諸々の感想と近況ブログです。   since2005.05.15
鏡の偽乙女 薄紅雪華紋様
鏡の偽乙女 ─薄紅雪華紋様─鏡の偽乙女 ─薄紅雪華紋様─
(2010/08/26)
朱川 湊人

商品詳細を見る

 不思議なお話!
タイトルだけで借りたんで、最初の予想はなんかラノベ系で、ひとつ間違えるとBL臭がしてて、明治大正なオカルト探偵もの、歌舞伎の女形かもしれないなぁ―と言う。
まあ、あながち間違いでもなかった。(おい)
 絵描きの若者たちが綴る、オカルトな幻想譚。
画家の主人公はどうしようもなく、鬼才で美麗で謎いっぱいの一人の青年画家に惹かれる。(NOT BL。作品中に衆道と言った言葉は出てくるけど。)
 彼は俗を離れた言動と不思議な術で、この世に未練を残して死んだ亡者、『未練者(みれいじゃ)』を成仏させていく―。
 幻(ミラージュ)ともかけたこの造語の存在が、短編連作形式で事件となり話が続いて行くわけです。
ちなみにタイトルにもある、このオカルト青年の名が雪華さん。ホームズを語るワトソンの様に、主人公によって雪華さんが語られていくと言う物語。
 絵描きっていう芸術家自体がもともと浮世離れしてるのに、作中知り合いキャラがほとんど絵描きばかりだから皆エキセントリックと言うか変人な部分が多い。後は下宿先の管理人とか、いやに翳がある。
 しかし不思議。
特に耽美に書いてる描写がないのにこの浮世離れ感と言ったら―!(各専門分野の大学生活とか見てる感じだな。)
 まあ、あきらかにオカルト話なんで、キャラの濃い幻想譚という感じで間違いないです。
普通のミステリー物と違い、推理要素はないので、話の妙を楽しむ作品かと。
続いてるみたいだよ。

(ちなみにその時代の実在の人物をそのまま出してるんだけど、中には性格の酷く書かれている人もいて、それってどうなのかと…。)
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
あの男は、もの言う幻だったのかも知れぬ――。気鋭の直木賞作家が描く、怪奇小説の傑作!! 大正三年、東京。 画家を志し、家を飛び出す槇島風波(まきしまふうわ)。 闇を幻視する
2012/12/14(金) 16:25:29 | 粋な提案