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『耳なし芳一』で有名な小泉八雲です。
勘違いしてる人も多いですが、日本人じゃないですよー。
本名ラフカディオ・ハーン。発音によっては表記が違うのかな?
日本人以上に日本の侘び寂び、自然畏怖などの細かい情感を知っている人だと思います。
短編を集めたもの、随筆だったり、日々の暮らしを書きとめているのですが、
おもしろかった!
時に『遠野物語』を思わせるような拾遺譚、時にアミニズムの何たるか、時に礼節を肌で感じさせる彼自身の性格…。
小泉八雲はこんなにおもしろかったのか。
正直作品よりこの随筆とか、彼の所感の方がおもしろいわ。
虫を飼う感性や、海を恐れ敬う感性、そのどれもが日本人なら「見事!」と拍手するくらいの美しさで語られています。
文章の美しさでなく、おそらく対象物に集められる所作や姿勢を感じるのですね。
きっちりと背を正して、テーマに向かい合う彼の姿が美しい。
彼が日本人で無いからこそ、あえて書けた物じゃなかろうか。
文化もしがらみも無いまま、それに惹かれて書いたと言う事が珠玉なわけで。
何でもよかったはずなんですよ。
彼自身の住まった英国文化でもいいし、東南アジアの小さな島の土着文化でもいい、それなのにあえてこの日本という国を愛した小泉八雲。
日本人なら嬉しくないわけがありませんね。
小さな誇りを私達の胸に気づかせてくれる本です。

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