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元モンスター描き。 諸々の感想と近況ブログです。   since2005.05.15
ほんまにオレはアホやろか

 水木しげるさんの自伝。
あの人の少年時代は別の本で読んだのだけど、その後『ゲゲゲの鬼太郎』が世に出るまでの色々。
 しかしこの人、イライラと怒っている所が中々想像出来ないもんで、文中に『怒鳴った』とか書いてあってもピンとこない。
自分で自分をぼーっとしていて泰然としている風に書いてるから、何かそういう所とは対極に居るような気しかしない。
 それでいて貧乏どころか戦争中のラバウルでも現地人と馴染んで土地までもらえるという不思議な生活能力で、生命力が強すぎる。
 日本に帰ってきてからも極貧生活の中で、良く生き延びてるなぁ、と。(すでに片腕状態。)

 紙芝居絵師から貸本描き、漫画描きと。
描いても描いても給料すらもらえない事もある。
 そして『ハカバキタロー』と言う誰かが紙芝居でやってるのを真似て『墓場の鬼太郎』作ったとか、彼がオリジナルにしてからも他の誰かに盗られた(?)とか
まぁその頃のどさくさとは言え、鬼太郎が空手家だったり、紆余曲折が激しくて驚く。
 ちゃんちゃんこ着せたり、何よりネズミ男を出したり、妖怪ものにした功績が今の『鬼太郎』だから何も言えんが。

 ただ、鬼太郎が売れ出すあたりはすごくさらっとしか書いてない。食うや食わず時代の事がほとんどで、それも御大らしい自伝なのかなぁ、と。
こっちとしてはどういう経緯で売れたのかも知りたいんだけどね。

 さらっと完読。