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元モンスター描き。 諸々の感想と近況ブログです。   since2005.05.15
一千億の針

 『20億の針』の続編。
なんと7年後、少年が青年に成長した頃の話です。
 宇宙船大破で帰れなくなっている異星人『捕り手』と青年はこの7年一緒に共生し続けています。
びっくりした事に、両親にはばらしてるんですね。(どうしても父親の病気を治すために異星人の存在をばらして公認になったらしい。)
 しかし人間と共生するのは初めてのケースなので、捕り手は各種病気やケガから守っているはずの青年を、逆に原因不明の体調不良に陥れてしまいます。
ここらへん、故意に青年を困らせるつもりもないのが、捕り手の性格的に皆もうわかっているので、微妙な雰囲気。
 とにかく捕り手と青年は、青年の原因不明の病について、捕り手を救助にし来るだろう異星人のチームに頼ろうと考え、大慌てでこちらからも異星人たちを探すことに。
(今までは見つかったら見つかったで、位にしか考えておらず、捕り手も地球に骨を埋める覚悟だったものでこちらからは探してなかった。)
 そこで大破した捕り手の宇宙船でなく、大破してないだろう7年前の犯人の宇宙船を探すことになったのです。
しかしそれは広い海のどこか。
…このコンビはひたすら何か探し物をする運命なのかね。

 しかし今作ではヒロインらしき人物も出てくるんですが、まぁ恋愛にもつれ込むことはない。淡々と普通に知能戦と言うか…。本人も捕り手も『ちょっと賢いなんて生意気だ』とか『あの人間は知的だ。仲間に引き入れられないか』とかもうずれた感覚しか抱いてないもんね。
 読者としても困るのが、終わり頃にもう一人ヒロインらしき人物が出てきて、ラストらへん、むしろこの子が正ヒロインじゃないの?という活躍をするところ。
賢い。行動力ある。仲間思い。助けるために大怪我。寄生?どんと来い。
…これは…。
 もう宇宙人含めてフレンドリーだもんね。
作者が書きたかった事とは別だろうけど、未来の人物相関図、書いてもらいたいわ。

 とにかく面白く久しぶりにちゃんとした(それでいて捻りが効いている)SFを読んだ気がします。満足。