FC2ブログ
  
元モンスター描き。 諸々の感想と近況ブログです。   since2005.05.15
アメリカン・ハッスル

 FBIに捕まった天才詐欺師とその相棒兼愛人が、否応なしに他の詐欺師をはめる手助けをする羽目に。取引ですなぁ。
実際にあった実話と、ふむふむ…え、実話??
…さすがあちらは正義も悪もやり方がえげつないな。

 さて、色んな立場の人間が出てきますが、ムカついたランキング。
 FBIの人。
 えー、何こいつ、正義の為とか言いながら、頭脳役として取り込んだ主人公らにすげー『俺がボス』風吹かせすぎて、意見聞かないじゃん。何のための頭脳役何だよ。聞く気がないなら雇うなよと言うほど『目先の利益』や『もっと大きな獲物』につられて「ダメだ、危ない」とか「下手なやり方」と言われてもどんどん独断して行く。むしろ詐欺師の方が堅実なのに…。
この小物臭よ。おまけに下半身の抑制が効かないのか、女に弱くすぐ騙されるし、暴力的、怒り出すと理性がなく上司にも銃を向ける。妙なプライドか成功したらアホほど騒ぎ、上司を馬鹿にする。
大体その女関係って詐欺師の愛人に騙されるんだよ?お前、犯罪者どころか自分が使ってる危険と分かっている女にホイホイと…。(見下してるから自分が騙されるわけないと思ってんだね。)
 次に詐欺師の正妻。
 こいつも馬鹿。もう夫婦関係は破局していて、そもそも夫は小さな息子のためにだけ家庭を守っている。
 妻は離婚拒否だし、明らかに息子をダシにしている。
でもアル中っぽいし、ボヤ騒ぎも起こすし、親としての能力が欠いているんで夫は息子を預けていたくない感じ。まぁ夫も愛人がいるんだし大概なんだけど、妻、これがもう人の話を聞かない。
危ないと言っている事を「夫の言う事を聞くなんて」「私の事バカにしている」だけの思いで自らヤバい事しまくり。
こいつのおかげで作戦がどんだけ…。
 夫が目下騙してる相手のマフィアの男と、結局不倫するわけだが、情報だだ漏らし。
このせいで夫は勿論、マフィアなんだから自分も息子の身も危なくなる。
 と、とりあえず詐欺師の計画を台無しにするやつらが軒並みムカついた。

 意外にも話の中では詐欺師が一番堅実で余計な利益は追い求めず、感情で相手より上に立つ事もしないと、常識人に見えたもの。(まー、そもそも犯罪者ですが、人殺したりはしないわな。薄利多売的にだまし取ってた感じ。)
 そしてもう一つ意外なのが、FBIをたぶらかしたりする愛人ですが、本気に本気できちんと最後まで詐欺師を愛してそのためだけに動いている事。
確かにこの二人はお互いが認め合うだけある賢さはもっている。

 で、詐欺師は情にも厚かったのか、騙す相手だった『ただただ市民を救いたかった市長』を助けようとしている。
(何せFBIは最初同業者を4人くらい売れと言う要求に、次々引っかかる大物に目がくらみ、市長、次は政治家、最後はマフィアのボスと標的を広げまくった。)
詐欺師はさらにそんなのを相手にするなんて力量が解っていないとマフィアのボスとすら話を付けに出向くのですが…。
 大したもんで、詐欺師はFBIに利用されながらもラスト、見事に自分の大事なものだけはすべて守り、やりすぎたFBIの方を叩きのめす事になります。
うわー、スッとする。ここら辺をしれっとやるのがいいわ。

 しかしこれが実話ならFBI立つ瀬ないけど…。(さすがに脚本は多少中身を変えているようです。)
FBIも最初の約束通りに4人の同業者だけで満足してれば、詐欺師に牙を剥かれなかっただろうに、馬鹿だねー。
 この映画、タイトルがタイトルだけにちょっとバカっぽく思えたんですが、お話は至って真面目に痛快でありながらも人の悲喜交々が見れました。面白かった。