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元モンスター描き。 諸々の感想と近況ブログです。   since2005.05.15
お財布を小さくしたらお金が貯まりました。

 財布は小さいに越した事はない!(と言うより中身の体積が少ない方がいい。)
このタイトルに惹かれて。

 何と言うか自分をリアルに描いていて、この人の漢気が凄いなぁ、と。オタクグッズに金をつぎ込んで人生エンジョイのアラサー、と。
素直で大変共感が持てます。
 絵はリアル寄りなんで可愛くないという欠点があるものの、見やすいし、コマは大きいので読みやすい。

 中身は…と言うと、まぁ当たり前の事を丁寧に、やりやすいようなアドバイス付きで話を進めていて、最終投資の話まで(ここで専門的に細かく説明せず、大雑把にまとめていたのも良い。疲れない。)さくっと読めます。

 だがしかし、褒めているのだがお金の話より普通の生活エッセイ漫画、或いはギャグ漫画的に面白かったので、中身よりも『漫画を読んだ』感が強く、楽しむだけで知識は残りませんでした。
 褒めてます。うん、でも知識は増えないからディスってんのかしら?私は満足しましたよ。
悪戯の愉しみ(大人の本棚)

 …タイトルからして溢れるお洒落感。
基本的に短いショートショートが続くんだけど、ちょっと読んだだけでもう溢れるエスプリと小粋さ。
 うわー…著者の名前でわかるけどフランス風~…と思っていたら、この人、『エスプリのテロリスト』の呼び名が高いらしい。あ、すごい納得。

 このね、どこかシニカルに、軽やかで泥臭さのまるでない颯爽とした登場人物たちの一挙一動、セリフ回し。
ラストまでとラストのスマートさ。
普通なら鼻につくんだろうけど、意外と上品なSSとしてするすると読めちゃうの。
あら面白い。
 フランス系は特に手にしてきた事はないんだけど、意外といける口だなと思えました。

 あー、海外作家にもどんどん目を向けるべきか。(まぁこれ、訳者が相当な技量なんだろうなぁ…。)
とりあえず日本に生まれて日本語を読める事でこんなにも世界中の本が読める事に感謝しきりの気持ちが生まれました。
うちのトコでは 5 県民性マンガ

 そしてもぐらさんのド定番。
このシリーズももう5巻か…すっかりキャラに馴染んでいるので楽しく読めます。
相変わらずのボリュームで、読むのも時間かかるわ。

 今回の特別漫画はどこが主人公と言うこともない、日本とアメリカとの交流人形の話だったんだけど、誰か一人に視点をあてたものではないから、ちょっと感情移入しにくかったかな。それにしても『ヒトガタ』は敵性国家になってからが怖いわ。一部よくぞ「隠そうぜ!」と戦時中に匿った。
 そしてアメリカでは一部『堂々と』人形は展示し続けたという、このお上に対する従僕度の違い。(苦笑)
何にせよ同じ感情を持つ人たちが両国に居た事が救いだね。
文豪妖怪名作選

 私的にもうこういうタイトルは読まねば仕方なかろう。
 で、これが多方面に面白い本でした。
ズラッと以下の収録作品です。

 尾崎紅葉「鬼桃太郎」。
桃太郎を倒すために鬼側が鬼桃太郎を仕掛ける話。凄いパロディをするのね。オチに笑う。上手いとか上手くないとかじゃなくて、そんな終わり方かよ、と言う。
 泉鏡花「天守物語」。
久しぶりに読んだけど、あー、やっぱり凄い綺麗ねぇ。物語として楽しめる。
 柳田國男「獅子舞考」。
天守物語の後にこれが来たので、獅子頭繋がりかと思ったら、どうもこっちが天守物語に影響を与えたっぽい??
 宮沢賢治「ざしき童子のはなし」。
短く、あー、これが大体の座敷童の原型話か、と。
 小泉八雲/円城塔訳「ムジナ」。
 芥川龍之介「貉」。
 瀧井孝作「狢」。
なぜ皆ムジナについて語るんだ。
て言うか文豪同士の「○○が言ってた」とか「あいつの方が」とか、文豪内輪ネタが仲良さそうでニヤニヤする。
 檀一雄「最後の狐狸」。
いや、いやいやいや、何故自分が見たのが最後の狐狸だと断言出来るのか。まぁ時代に宛ててのお話しかな。
 日影丈吉「山姫」。
と言うよりは『狼娘』か。(こう書くともののけ姫みたいね。)
今まで聞いた話だとか昔話、文献集めました的な話が続いたので、これも作者の見聞(現実)かと思って読んでたら最後の一行で腰抜かすわ。怖ぇよ。いきなりフィクションぶっこんでこないで。
 徳田秋聲「屋上の怪音~赤い木の実を頬張って」。
ここにも文豪同士の内輪ネタが。
しかしこの話、他の怪異文献で読んだ事あったので、秋聲の実体験だったの?!と驚いた。面白い。
 室生犀星「天狗」。
室生犀星の話ならこれ系は一通り読んだはずだが、うろ覚えでした。
何故ならこれがとても天狗の話とは思えなかったので。これは鎌鼬か、単なるやばい剣客の話だろうと。
 椋鳩十「一反木綿」。
…馬鹿な…一反木綿は実は怖いというのは知っていたが、こんなエロ系だとは、これ本当?作者のオリジナル??まるで内容が女狐とか鬼女なんですけど、後味まで悪いわ。
 内田百閒「件」。
え、自分が件側と言う、何とも奇妙な小説。
いや、新鮮でした。そしてこれはこれで怖い。件、可愛そうになる。
 小田仁二郎「からかさ神」。
大体フィクションとわかってきましたが、エロ落語かよと言うオチが…。
 火野葦平「邪恋」。
これは悲恋。そもそも河童の成り立ちも可哀想だし、裏切られ方も酷いわな。
せめて最後、好きなもの同士でくっつければよかったのに、それも叶わないとか。
 佐藤春夫「山妖海異」。
あああ、海のえびす様に約束したんならそれはちゃんと供養してあげて…。
 稲垣足穂「荒譚」。
稲生ものかぁ…。これも作家同士の言及がいい。
それにしても神野悪五郎って普通に最近のフィクションかと思ってたよ。ここまでポルターガイスト的な、かつ訳の分からない(妖怪の名前っぽくない)山ン本~、なかなかユニークです。
 獅子文六「兵六夢物語」。
最初は小説か、と思っていたけど、その中で実際(だと思う)文献の話が紹介されている入れ子的な後世が面白かった。
 寺田寅彦「化け物の進化」。
寺田寅彦と言うだけで、もう、この人何でも書くんだなと言う印象。中身が違う意味で霞む。
おかしな猫がご案内 お江戸はニャンとこうだった

 室町時代のが面白かったので遡ってお江戸編も。
あ、しかし意外な事に室町編ではラブラブ夫婦が、最初はこんなにギスギス(夫が)していただなんて!
或いは男尊女卑の後輩とか、それぞれの傲慢な所を江戸時代で思い知らせる感じでしょうか。
 しかしこの生意気な後輩をガンガン叩いていた先輩女子、この二人が将来くっつくとは…驚きだ。

 これはこれで楽しく読みましたが、江戸時代のまさかとか、割と楽なような楽じゃないような事実に夢が壊れるよね。いや、タイムスリップしたいとかは思わないけど。
怪しい商品を買ってみました

 商品に限らず、体験も含む、かな。
 びびったのは乱交パーティーに参加してみた、とかあるところ。…やってるんだ、てか、参加しようと思って参加出来るんだ…。
 他、中古車を買ったら、とか破産手続きをしてみたら、とか普通…いや、あんまり普通しないような事わんさかだな。そこは面白いんだけど、あんまり『怪しい商品』ってのがなくて残念。
 変わった事してみました本かと。
もぐらと奈加ちゃんが『日本人のヘンな習慣』について考えてみた。

 日本国民が好きな車の色から、靴を脱ぐ習慣、土産、マイ茶碗、無宗教と言いつつの信仰心の篤さまで。
何でと言われればこう明確に説明出来ない所を考察してくれます。

 中でも一番面白かったのが、ディズニーランドの話。
日本人って特別土産を買う民族だったのか、ディズニー本社は土産やグッズのロイヤルティーを甘く見て、そのおかげで日本ディズニーリゾートはかなり儲けたそうです。
あはは…って、外国人は土産、買わないのか??(職場にばら撒きまではないらしい。)

 楽しく読めました。
閉じた本

 あらすじを聞いた時に『ミザリー』かと思った。
 えーと、盲目になった小説家の元に青年助手が雇われたんだけど、どうも青年の動きが怪しい…と言うお話。
タイトルの妙にもやられたし、どういう展開かが気になって読んでみる。
 しかし最初の扉に書かれていた一文が、読み方によってはどんでん返しがお約束通り、みたいにも読めてまさかな、となる。

 そしていわゆるラストに向かうわけですが、えーと、想像通りやっぱりミザリーやん、過去の憎悪とか後出しすぎるしフェアじゃないなぁ~―と言う中からの、もう一丁どんでん返し。
 ―これだ、これがないと、ここで終わってたら駄作すぎると本当のラストに期待する。
のだが、…あー…まぁ、そんなに驚きがないというか。

 閉じた本、いやこの場合は原題の方がしっくりくるんだろうか?
 結局殺された盲目の小説家は字が書けましたってオチなんだけど、私は最初、盲目の小説家がインクなしで字を書いていて、青年から見たら真っ白なノートだから気が付かなかった、これぞ『閉じられた本』!と言うオチかと思いきや、普通にインクで書いてあって…。
 えー…単にこの日記が見つからなかったってだけ??え?と大層がっかりのオチ。

 途中、青年が明らかな嘘を盲目の小説家に世間のニュースや風景として教えるあたりはまだワクワクしたんだがなぁ。著作を奪うとか、別の世界を教え込んで何か企んでる、とか。
 ちょっとありきたりのお話で終わった気がします。残念。
花のお江戸ぐらし 現代っ子が体験!

 江戸のテーマパークに務める男女4人がいきなり江戸時代にタイムリープ。
そこではそれぞれがちゃんと肉体と記憶を持って別の人生を暮らしており、でも現代に帰りたい―。
と言う設定。
 まぁ短編連作なんで一話毎にちゃんと帰れます。(理由はない。)

 江戸の風俗と言うよりはストーリー性の方が強いかな。
主人公の高校生アルバイターの女の子が現代との違いに一喜一憂して江戸の事だけじゃなく生き方を学んでいく感じ。
 もぐらさんの真面目な話の時の漫画に近くて、ギャグは少な目。
何気に
 タンスを覗くと、並んだ下着の中、妙にくたびれた下着とそうじゃない下着がえらい両極端に見えました。…あら?同じ時期に入れ替えたのに、気に入ったやつばかり使ってたせいか?
 繊細と言うか柔すぎて爪に引っかかっただけでダメージが来まくるやつとか、同じサイズ表示でもメーカーによって合う合わないもあったし。(普通の服と違って下着って試着が面倒。)

 まぁ仕方ない。じゃあそろそろ買い替えちゃうかぁ??と調べてみると半年前にも同じ事してるな。(;'∀')
…うん、ボーナス時期やん??あと今回はハズレが多かっただけさ。
 と言うわけで三分の二くらい入れ替えたい所だが、そこまで気に入ったものがなかったので、粛々とちょっとだけ買い替える。

 タンスの中の断捨離を徹底してからは本当に物の新陳代謝が早いので、気分転換には最高だね。
言うても『失敗0の買い物』と言う達人域にはほど遠いけどさ。
おかしな猫がご案内 ニャンと室町時代に行ってみた 

 もぐらさんのシリーズはたくさんあるけど、とりあえず適当に選んで読んでみた。
江戸シリーズが先にあるけど、まぁこれから。

 税の取り方や、官位を買う意味、果ては長男相続の話まで、脊髄反射で「不公平!」と思う様な制度も、実はきちんと考えられていたという話が良い。
例えばじゃあ長男でなく全子供に平等分配や、一番相応しい者に相続とか、シミュレーションしてみるとどえらい世界になるようで、これは怖いなぁ。

 考察もきちんとした専門家の監修でなく、ご本人が大量の参考文献を読んで漫画を描いているようで、え、凄くない??
絵もちょっとこなれてきた感じ(多分一番新作?)で、県民性漫画以外に、歴史ものもいけるのねぇと感心した一冊。
コスメの話②
 はい、ただ今の私の日常お気に入りスキンケア&コスメです。
スプレー水→日焼け止め→ベビーパウダー、リップ。以上。(*‘∀‘)ノアハハハハ

とうとう化粧水、ミネラルパウダーすら辞めやがった。

(化粧ちゃんとしないといけない日はファンデ&アイシャドウしますよ。)
 いやぁ、まず化粧水ですがね、そもそも拭き取り化粧水しかなかったんで保湿用ですらなかったんですが、洗顔は水で出来るんだからスプレー水でもいいよね?となりました。
 洗剤に触れたくない病のせいか、もはや風呂上がりでもお肌が突っ張る事などなし。
 更に家人が『米のとぎ汁』にはまり出してくれたおかげで私の洗髪洗顔も大体これで済むように。
なんか懐古派!!(なお、予想を超える洗浄力と言うか、連続でこれで髪を洗うとぎっちぎちになるので、湯シャンと組み合わせ+たまにトリートメントの組み合わせに落ち着いてます。)

 ―と言うわけで米と水と言う原点回帰により、ここからいきなり日焼け止め→ベビーパウダーで完成です。
うん、ルースパウダーは白くなるし、ミネラルパウダーやファンデはハンカチ汚れるし色合わせるの面倒だし、所がベビーパウダーは意外と白くもならず、色合わせなど必要なく十分すぎる能力を発揮してくれるんですね。
へぇ~。
 それになんと言ってももはやつけてないのと同じ軽さ!これが素敵すぎた。(*ノωノ)
日焼け止めだけだとテカるし化粧してないの丸わかりだけど、ベビーパウダーは化粧直しもなく一日テカりを抑えてくれるし、とりあえず何かフェイスパウダーくらいはしてるっぽい感が出るのでこりゃ楽だな、と。
 …おまけにあの缶のまま超お安く売ってるからコスパが最強すぎるわ、使い切れないわ…。
 ハンカチも汚れないし、夏はこれで十分だなと感じます。(なおカバー力は勿論ないので、化けたい人には不向き。)
夏はどうしたってカバー力より崩れ対策とかハンカチの汚れ対策が先に立ちますからね。
(落ちる化粧がないと化粧崩れと無縁で快適なのです。崩れた化粧とすっぴんとだったら、すっぴんの方がマシだもんね?)
 早く夏、終われ~。
詐欺師の楽園


 要所要所でこの人の名を見かけるのだけどちゃんと読んだ事は…あるはず。(あった。『不思議な石のはなし』)

 翻訳ものではピンとこなかったのだけど、この人本人の博識な色々な話は面白いわ。
中世のヨーロッパあたりを駆け巡る詐欺師たちの逸話です。それらを当時の社会システムや民族間の摩擦、事細かに詐欺の手口とその犯人本人の生き様を解説してくれるのですが、これが面白い!
ただの一ページを読むにも溢れる含蓄で、学がある人ってのはこういう人だよなと言う思いなのですが、その上語り口調(文章)も鮮やかで嫌味がなく読みやすい。
 いいなぁ。しかし読みだすとものすごい量ありそうなんだよ、この人…。

 とりあえず正直に言いますとこの本、手違いで読んだ本でした。まぁ面白かったから良いとする。(同じタイトルのヒルデスハイマーの方を読みたかったんだけど、廃盤が過ぎてまるで手に入らない。復刻しないかなぁ…。)
コスメの話①
 ちょっと前に友人が化粧品のお悩みをこぼした。ファンデがどうもしっくりこないらしい。
―うん、前から言いたかった―て言うか言ってたけど、自分ファンデの色、合ってないで?(=゚ω゚)
 聞くと彼女、テスターやサンプル等は試さず、脳内イメージで自分の肌色を測定して購入しているらしい。

………やだ、剛毅な買い方。(ファンデも高いはずだが。)

 まぁ私も結局は現品買って失敗を繰り返しますが、さすがにテスターがあったら塗って色味は見るし、サンプルなら持ちとか他も考慮するよ。(でもって安いやつしか買わないよ。)

 それで二人してコスメ巡りをしようと、自らクレンジングシートやスポンジを持参して色んなテスター巡りをしました。
 まずは早朝喫茶店で落ち合い、両者持参のファンデで彼女の色味を徹底テスト。
この日のために集めたコスメサンプル10数色を試しました。
 ほら見ろ~、ほら見ろ~、今使用しているやつと、実際に合う色は正反対のチャートじゃないか!!
とおおよその色味を定め、OPENと同時にコスメ巡回。

 私が使い捨てのスポンジで塗り、二人で色味を確認し、彼女がクレンジングシートで落とし…を繰り返す事延々―。
 いやぁ、ここまでやった事はないけど、もはや塗る係の私ですらこれだけ繰り返してると見ただけ、感触だけで「あ、これ伸びが悪い」「乾燥するやつだ」「後で割れる」「毛穴落ちしやすい」とかも判定出来るようになるな!
もはや彼女の感想を待たずしてNG出すのが早い早い。
 で、最終的にはお値段そこそこの一品を選ぶ。
ふぅ…やり遂げた感が凄いぜ。く(;'∀')
(この時彼女のお肌は繰り返しのクレンジングシートのせいでボロボロです。)

 私の方はと言えば、化粧すると言えばちょい濃いような気がしないでもないが色味の方向性があっている一色のファンデ(激安)を仕方ない日用に置いているのみで、後はとうとう日々のメイクレベルを下げました。え、これ以上下げるところがあったの?と言うミネラルパウダーをやめて、最近は―。(以下続く。)
みんなの少年探偵団

 そもそも小学校の図書館定番の怪人二十面相・名探偵明智小五郎・小林少年…の独特のあの表紙。読んだ事がありません。(でも面白いだろう事だけは嗅覚でわかる。)
それらを幼い頃に読んだ5人の作家たちがオマージュで彼らの世界を描いた短編集。
万城目さんとか湊かなえ―なんて豪華なラインナップで読むしかあるまい。
 少し捻りを加えた話の人もいたけど、それよりまっとうな物語仕掛けにしたこの二人のお話しは特にわくわくしたなぁ。

 元ネタを読んでないのに『ノスタルジー的高揚感』を感じるという、さすが江戸川乱歩先生です。
 それにしても怪人二十面相なんて言う突飛な名前でしかもゴロが良いのを良く思いつくもんだ、とふと思いました。

 さっくり読める、量が少なすぎて残念な本。もっと読みたい。
(一応続刊している。)
カーテンと湿気
 さぁ、衣替えも終わったし、カーテンを替えるよ!
夏用カーテンのお出ましです。

 ついでに久しく忘れていた自室たったの一部屋各地の湿気取りを回収する事8個。…なみなみと喫水線やん…。(;´Д`)うへぁ。
今年も湿気との戦いが熱くなりそうです。
 しかし湿気取り剤を(大量に)買いに行くのは車で行かないととても手で持ち運べぬなぁ。
いっそ交換時期の長そうな巨大な商品が出ぬものか。
(大人しく除湿機を買おうとか言う話にはならない。絶対カビらせる自信があるから消耗品交換の方がいいしタンスに入らない。)

 さーて、梅雨が短いといいなぁ。
空へ 悪夢のエヴェレスト1996年5月10日

 ノンフィクションのエベレスト登山隊の話です。言ってしまうと、ただ一人の生き残りが書いた遭難の記録…ですね。ただ唯一の生き残りが報道者枠の一人だったせいか、まぁ見事な分厚い本に。
 そして初っ端から度肝を抜かれる登場人物の多さ…。
(まぁサポートチームや他の登山隊の人たちも出てくるので、これが小説だったらありえないくらいにずらりと名前が書かれている。いきなり覚えるのを放棄しました。)
 これ、話を把握出来るのか?と思いましたが、まぁ視点は著者視点ですので、話の流れは解ります。

 この様に一人だけの生き残り―となると相当暗そうな話かと思ったのですが、本人の悔恨はもちろんあるとして、一方で他の人の事をえらいズバズバと欠点も上げ連ねたり、また後となって失策だった事を指摘してみたり、居ない人の事を推測で書いてみたりがあるので、ちょっともやっとする。
これ自体は著者本人や遺族からの抗議の手紙なんかではっきりと書かれているんだけど、こうして伝聞って残っていくんだなぁ…と。
死人に口なしと言うのがどうも。
 勿論この著者は別に誰を貶めるためでもなく、自分自身も地獄を味わって傷ついて、だからこそ誰よりもこの体験談を語る意義を持った人もでもあるし、高所の酸欠状態、或いは心配して気が気じゃない登場人物ら皆が『正常な状態じゃない』上で判断した言動を記憶で書き留めたところで、誰もが納得する話を語れるわけじゃない。
そもそも事実自体、納得しようがしまいがただあるだけの存在だし。
 忌憚なく書いている部分に、死人に鞭打たない気質の人間は眉を顰めることもあるだろうが、『真相を語る!』的な話ではなく、自らが死の境界線を漂った『記憶』の話としてとれば、往々にしてこんな感じになると思う。
個人の視点は神の視点じゃないもんね…。
 何よりも書く事で自らを癒したいという気持ちが痛ましい。書く事で多くの励ましは得られるが、少なからずの批判と言う更なる痛みも混じるというのに、よくぞ書いたというのが、この人のジャーナリズム魂なのかもしれないね。

 どうしても話の内容はくどかったり解りづらかったりする部分はあるのだけど、当時の混乱と困惑、まだ息をしている仲間を置き去りにせざる得ない苦しみ、極限の人の心理を見せつけられる話でした。
母の知恵
 母が狭い我が家で孫娘にかくれんぼをせがまれやり始めたのですが、「もーいいよ~」と言われた後、「どこかな~?」と言いつつ

真っすぐ台所に向かい洗い物を始めた。

…ベテランは違うな。

(その後あまりにもすぐ見つかり合うので、「物隠しにしなさいよ…」と声をかけざる得ない私。)
ぐるぐる♡博物館

 博物館というネタだけでも面白いのに、それをしをんさんが書くとかどう考えても鉄壁です。
私も博物館サーチなどをブクマしてる口なので、楽しく読んで、興味あった博物館の内部を垣間見れてご満悦。
迫る質問も奇抜であれば、応える方も予想を凌駕した語りで返すという、マニアがアカデミックになるとこんな感じかという―あれ、なんか博物館本に対しての感想じゃないな、これ??
 と、言うくらいに博物館スタッフの皆さんの『好き、それ以外に理由要るの?』なテーマと意気込みと対象物愛溢れる博物館の本でした。
 しかしこうして語られると、小さい頃から博物館や美術館の類が大好きだった私も、この手のジャンル愛に昔から惹かれてるんだなぁとしみじみ振り返っちゃったわ。
展示物を見る目がさらに愛おしくなりそうです。
夏の衣替え
 冬の間に消費した服、もしくはそろそろ着ないなぁという服を処分。ただ今ハンガー45本使用でいい具合に5本空いてます。新しい服を買い替えるにはいい回転だ。
 吟味に吟味を重ね、ブラウス2枚とカーディガン、サマーセーター、スカートを新調。
暑すぎるので今年はとうとうノースリーブなんぞ買っちゃったわ。とは言え一枚では着れないので重ね着ですが、いいねぇ、ノースリーブ。
長袖だといつも袖の長さが足りないで着心地イマイチなんですが、袖がなけりゃ動きに制限もないわ。
夏本番になったら重ね着も出来ませんが、せいぜい楽しもう。

 で、自分的には涼し気だろうと色鮮やかなものを組み込んだのですが、それでもタンスの中身は圧倒的に黒紺が多い問題。
………うーむ、使い勝手良いんだけどね。
 ひとまず夏は暗い色が自分でも暑苦しくて着たくないんだけど、かといって色が薄すぎると下が透ける問題が出てきてそこらへんも困る。汗とかはっきりわかる色もねー。

 そして職場の生真面目なリクルートスーツ黒のみ後輩たちには「どれくらいの色までなら許されますか?」と聞かれ、女子ヒエラルキーを見た。(彼女ら曰く、先輩になればなるほど好きな色を着てもいいが、下っ端は先輩よりも確実に地味で堅い服でなければならんようだ。群れの掟にピンとこない派なので何でも好きに着りゃぁいいと思うんだが…。)
 そんなわけでじゃあ上が色を解禁すればお前らも着るんだな?と率先して鮮やかな色を着た方がいいらしいという謎の圧力も考慮に入れたい。
(これと同じで先輩よりも朝早く来なければ問題もある。…私は涼しい&空いている内の好きで早朝通勤派なので、競わんでええんやでぇ…。)
 ―はっ、そういえば自分も「若い子は暗い色着がちなのよ、若いんだからもっと明るい色を選びなさい」と言われた事があった。あれもこういう気遣いだったのか~?!( ゚Д゚)
 ―勿論単に汚れが目立たないとか好みの問題で暗い色来てましたが。
 歳を取るほど明るい色を着がちというのには鮮やかさの不足バランスを補うという意味の他に、こういうのもあるのかもね~。
お墓からの招待状 怪異・珍奇・面白墓めぐり

 なんだこのタイトルは…と思っていたらサブタイトルで納得。有名人の墓巡りっていうジャンルはあるもんなぁ。
ちょっと興味が出て手に取った。
 そしたら結構驚いたのが、時代劇の有名どころ達、結構実在の人物なんだ?!

 当時すでに実在の人物を元にフィクション化されていたものを小説にし、そこから更にTV化とか…。ちょっとオリジナルと思ってTVの脚本の底力を喜んでいたのに失望した…。(果ては小説までな。)
完全オリジナルの作品ないのか。
(なお世の中の物語はすべて30パターンぐらいに分類されるという説がある。)

 横道に逸れたがっかり感だったけど、逆に本物の史実の人たちの面白さも知る。
そりゃもうめちゃくちゃ脚色されている人はとことんで、本人も困惑してるだろうという解説が面白い。
本当とされているエピソードはそれはそれで面白いしね。

 近かったら行ってもいいな、とか思いましたが、特にはなく。
…高野山奥の院なんかかなりの数網羅出来そうな墓具合だけどね。
 長く時を経ればお墓の怖さが薄れるのは何なんでしょうね。あ、でも由来の知れない墓はやっぱり怖いか。観光化されてこそ、だな。
ようやく映画レビューが終わり
 …長かった…。しかしその間に近況も書かずにだらだらと長い本をじっくり読めたので、まぁいい。
久しぶりの近況復活です。
 まー、しばらくの間にPCぶっ壊れたわ、舞台見に行ったわいろいろありますが、そこら辺は割愛。
とりあえずいつの間にか夏になってたった話です。(や、本番前ですが。)
もう一年の半分は夏だと思う。
暑すぎてやってられんので早々に衣替えを5月中にし、春の間忙しさにかまけてストップしていたタンス整理や掃除、おざなりになりがちなアトピー対策とを再始動です。
(散歩は早暑すぎて機会を失ったまま。)
 だらだらと書き連ねていくか~。
悪癖の科学 その隠れた効用をめぐる実験

 悪い癖―それらも実は何かに役立ってるんじゃないの?実験、考察してみようぜ!という本。
…変わった事思いつくというか、このテーマだけで何本もやってるのがすごいわ。
例えば酒、セックス、スピード狂、退屈…。
 まぁこじつけに思える部分もあるんだけど、実験はちゃんと実験してて、対象グループの分け方も綿密だし、本来の狙いを隠して被験者を観察していたり、隙だらけ印象操作ありきの調査はしていない。
 私は実験と言えばてっきり、生体の内部物質の反応で、良い悪いを測る様な実験を想像してたわ。行動結果を数で出すんじゃなく、電気反応とか誘引物質とか…。(勿論そういうのもあるけど。)
 大概のものは二面性や適量などというものがあり、それ一つで完全悪だの完全善はないので、ものは考えようという感じか。
酒なんて分かりやすい例だよね。

 テーマが面白そうだったんだけど、実際は言い回しなども含めてそこまで夢中になれずの一冊でした。
イヌ その秘められた力

 これまた面白い。
犬って、黄色と青の世界で生きてるんだって。
だからオレンジ色はどうも緑に見えて、外の背景に紛れちゃう。よっておもちゃは青色が良い、と。へぇ~!
 他にも、盲導犬になりやすい犬の性格を利き足や旋毛の方向でわかるんだって。ちなみに右利きの反時計回りの子が多いらしい。
 あと、人間の感情は顔の左半面に出るらしく、犬はそちらを見てるんだって。
なかなか面白い雑学番組でした。
ミッドナイト・アサシン アメリカ犯罪史上初の未解決連続殺人事件

 あー、未解決事件って惹かれるよね、と思いながら、しまった、私はきちんと事件の謎が解かれなきゃすっきりしないタイプだったと読みだしてから気が付いた。
書いてるよねー、書いてる。未解決ってばっちり書いてる。
当時未解決だった、今の捜査力で判明した、とかいう素晴らしい展開はないものか。

 この事件、全く知らないんですが、切り裂きジャック以前、むしろこいつがロンドンに渡って同手口を繰り返したのでは?と言われているらしい。
(読んでみるとなんかタイプ違う気がするんだけどね。)
 それくらいに残忍と言うか、スマートさに欠ける。
凶器は斧だし、寝込みを襲っては引きずり出しってて、滅多撃ち。
 最初は黒人女性ばかり狙ってたせいか、黒人男性の仕業と考えられていた。ところがどうも白人らしい事がわかり、ついには白人女性にも魔の手が。(子供にまで手を出すのがなぁ。)
 この内何件が模倣犯、あるいは同一犯と思われた似た手口なのかは分かりませんが、似てる事件もあれば違うなぁという気になるものもある。
 そして当時の捜査力だから『疑わしきものは片っ端から』捕まえて尋問、取り調べる側も乱暴です。

 ドラマのような本―というわけではないので事実の羅列のみですが、しかしよくここまで一連の事件の詳細や流れを調べたものだと感心します。
著者自身の推理が入っていたらなお面白そうだなぁ。
 殺人事件だけでなく、当時の黒人や白人の扱いや文化も分かる世相本とも言えます。
T.I.M. ティム

 古い子守ロボットを勝手に親に捨てられた少年が、ロボットを助けに行く話。―と聞いたらアシモフの『ロビイ』しか思い出せん…。(思い出し泣き。)
で、ロボット愛にはまった私にしてみれば見ざる得ない作品。

 まぁ、何と言うか映像がチープで最終的にはあれ?そっち?と言う大人になってしまう話で子供としてのハッピーエンドである様な無い様なもやもやした終わり方に。
良いじゃないか、愛は愛なんだ、オタクでも拗らせでも一生ロボットを大事にしてあげてよ!
神隠しと日本人

 何だろう、すごくどこかで読んだような気がしたんだがメモにも載ってないし、いざ手に取ってみるとタイトルも含めて改著みたいだしやっぱりどこかで読んでる??となりつつも中身はやはり知らない気がする。
さんざん悩んでとりあえず同じ作者の本は読んだ事があるようだ。
こんなジャンルばっか好きだから記憶の弊害だな。(天狗じゃ、天狗の仕業じゃ。)

 昔の文献をひたすら採集して独自の定型に落とし込む―ここまでは如何にも『研究』っぽい流れ。ひたすら同じ様な話が続いて(そりゃ神隠しの話しかないもんね。)、ラスト手前でようやく整理された推論が発表されます。
あー、ここまで読んでようやくカタルシスだな。
 もやもやとした解りきった解説(神隠しは誘拐だの家出だの)から一歩進んで、『では本気で神隠しを信じていたのか』という疑問。
確かに昔は神や妖怪は身近な存在で、失踪者、或いは不可思議な体験をして帰ってきた者を『神隠し』として皆が認めていたのは分かる。
でも本気の人もいれば、中には容易く「いや、家出だろう」とか「人攫いだ」と言う考えに至る人も多く居ただろう。それなのにどうして皆で口を揃えて『神隠し』で納得に終わるのか。
 あ、この突っ込みはなかなか突き詰められている。
 そう、『神隠し』とは訳の分からないものを『それ以上思考を止める』とか『このまま丸く収めよう』と言う共通のお約束だったという話。
あー、一種の手打ち方法か。
日本人独特の民族性と言うか、なんとなく腑に落ちる。
 白黒つけずに…というのもあるけど、それだけじゃない。例えば政治的にもきちんと線引きはされていて、江戸時代なんかの行方不明者は、家族に捜索義務が課せられて、30日間×6ターン探して見つからなければ戸籍を抹消という法があったそうな。
―いつまでも探し続けていても仕方ない、残された人間も切り替えようという気持ちが見えるね。
 また、当人にとっても逆に行きを曖昧にしたように、帰りも曖昧に出来るという素敵なシステムでもあった。
失踪の言えない理由を、よく覚えていないとか気が付いたら数年経ってたとか、『神隠し』の言葉一つで周囲が追求せずに本人が帰ってこられる、これも中々上手いシステムだと思った。(戸籍も復活するそうだ。えらいもんだね。)

 そんなわけでオカルト系民族学的神隠し本が多い中、これはかなりきちんとそのシステムを突き詰めて説明してくれているなという感想を持てます。ラストの部分だけで十分という気もするが、世の中そんな神隠し的な話に馴染んでいる人もないから実例は必要か。
 ラストにいきなり面白くなった一冊。あ、中盤の天狗と鬼の神隠しの違いなんかも興味深かったです。
PRIME JAPAN 日本のこころに出会う

 神社編を見る。
えらいつたないナレーションだなぁと思ってたら、出演している外国人がそのまま日本語喋ってた。え、流暢すぎる…。
単純だけど外から見て日本の文化がどう見えるかって、やっぱり気づかされるし面白い。大事にしたいねー。
一千億の針

 『20億の針』の続編。
なんと7年後、少年が青年に成長した頃の話です。
 宇宙船大破で帰れなくなっている異星人『捕り手』と青年はこの7年一緒に共生し続けています。
びっくりした事に、両親にはばらしてるんですね。(どうしても父親の病気を治すために異星人の存在をばらして公認になったらしい。)
 しかし人間と共生するのは初めてのケースなので、捕り手は各種病気やケガから守っているはずの青年を、逆に原因不明の体調不良に陥れてしまいます。
ここらへん、故意に青年を困らせるつもりもないのが、捕り手の性格的に皆もうわかっているので、微妙な雰囲気。
 とにかく捕り手と青年は、青年の原因不明の病について、捕り手を救助にし来るだろう異星人のチームに頼ろうと考え、大慌てでこちらからも異星人たちを探すことに。
(今までは見つかったら見つかったで、位にしか考えておらず、捕り手も地球に骨を埋める覚悟だったものでこちらからは探してなかった。)
 そこで大破した捕り手の宇宙船でなく、大破してないだろう7年前の犯人の宇宙船を探すことになったのです。
しかしそれは広い海のどこか。
…このコンビはひたすら何か探し物をする運命なのかね。

 しかし今作ではヒロインらしき人物も出てくるんですが、まぁ恋愛にもつれ込むことはない。淡々と普通に知能戦と言うか…。本人も捕り手も『ちょっと賢いなんて生意気だ』とか『あの人間は知的だ。仲間に引き入れられないか』とかもうずれた感覚しか抱いてないもんね。
 読者としても困るのが、終わり頃にもう一人ヒロインらしき人物が出てきて、ラストらへん、むしろこの子が正ヒロインじゃないの?という活躍をするところ。
賢い。行動力ある。仲間思い。助けるために大怪我。寄生?どんと来い。
…これは…。
 もう宇宙人含めてフレンドリーだもんね。
作者が書きたかった事とは別だろうけど、未来の人物相関図、書いてもらいたいわ。

 とにかく面白く久しぶりにちゃんとした(それでいて捻りが効いている)SFを読んだ気がします。満足。
アメリカン・ハッスル

 FBIに捕まった天才詐欺師とその相棒兼愛人が、否応なしに他の詐欺師をはめる手助けをする羽目に。取引ですなぁ。
実際にあった実話と、ふむふむ…え、実話??
…さすがあちらは正義も悪もやり方がえげつないな。

 さて、色んな立場の人間が出てきますが、ムカついたランキング。
 FBIの人。
 えー、何こいつ、正義の為とか言いながら、頭脳役として取り込んだ主人公らにすげー『俺がボス』風吹かせすぎて、意見聞かないじゃん。何のための頭脳役何だよ。聞く気がないなら雇うなよと言うほど『目先の利益』や『もっと大きな獲物』につられて「ダメだ、危ない」とか「下手なやり方」と言われてもどんどん独断して行く。むしろ詐欺師の方が堅実なのに…。
この小物臭よ。おまけに下半身の抑制が効かないのか、女に弱くすぐ騙されるし、暴力的、怒り出すと理性がなく上司にも銃を向ける。妙なプライドか成功したらアホほど騒ぎ、上司を馬鹿にする。
大体その女関係って詐欺師の愛人に騙されるんだよ?お前、犯罪者どころか自分が使ってる危険と分かっている女にホイホイと…。(見下してるから自分が騙されるわけないと思ってんだね。)
 次に詐欺師の正妻。
 こいつも馬鹿。もう夫婦関係は破局していて、そもそも夫は小さな息子のためにだけ家庭を守っている。
 妻は離婚拒否だし、明らかに息子をダシにしている。
でもアル中っぽいし、ボヤ騒ぎも起こすし、親としての能力が欠いているんで夫は息子を預けていたくない感じ。まぁ夫も愛人がいるんだし大概なんだけど、妻、これがもう人の話を聞かない。
危ないと言っている事を「夫の言う事を聞くなんて」「私の事バカにしている」だけの思いで自らヤバい事しまくり。
こいつのおかげで作戦がどんだけ…。
 夫が目下騙してる相手のマフィアの男と、結局不倫するわけだが、情報だだ漏らし。
このせいで夫は勿論、マフィアなんだから自分も息子の身も危なくなる。
 と、とりあえず詐欺師の計画を台無しにするやつらが軒並みムカついた。

 意外にも話の中では詐欺師が一番堅実で余計な利益は追い求めず、感情で相手より上に立つ事もしないと、常識人に見えたもの。(まー、そもそも犯罪者ですが、人殺したりはしないわな。薄利多売的にだまし取ってた感じ。)
 そしてもう一つ意外なのが、FBIをたぶらかしたりする愛人ですが、本気に本気できちんと最後まで詐欺師を愛してそのためだけに動いている事。
確かにこの二人はお互いが認め合うだけある賢さはもっている。

 で、詐欺師は情にも厚かったのか、騙す相手だった『ただただ市民を救いたかった市長』を助けようとしている。
(何せFBIは最初同業者を4人くらい売れと言う要求に、次々引っかかる大物に目がくらみ、市長、次は政治家、最後はマフィアのボスと標的を広げまくった。)
詐欺師はさらにそんなのを相手にするなんて力量が解っていないとマフィアのボスとすら話を付けに出向くのですが…。
 大したもんで、詐欺師はFBIに利用されながらもラスト、見事に自分の大事なものだけはすべて守り、やりすぎたFBIの方を叩きのめす事になります。
うわー、スッとする。ここら辺をしれっとやるのがいいわ。

 しかしこれが実話ならFBI立つ瀬ないけど…。(さすがに脚本は多少中身を変えているようです。)
FBIも最初の約束通りに4人の同業者だけで満足してれば、詐欺師に牙を剥かれなかっただろうに、馬鹿だねー。
 この映画、タイトルがタイトルだけにちょっとバカっぽく思えたんですが、お話は至って真面目に痛快でありながらも人の悲喜交々が見れました。面白かった。