元モンスター描き。 諸々の感想と近況ブログです。   since2005.05.15
魔女狩りという狂気

 たまたまネットで魔女狩りの話を見て、一つの事件に興味を持ち、もう少し詳しく知りたくなって。
当該事件については全くなぞるだけで詳しくは書いてなかった本なのだけど、全体の流れはよく解ったかな。
 むしろその狂気の源を、ジェンダーを軸にして考えて、性差別を切り口に解いていく感じ。
成程、異端の内でも魔女と言えば女性が大半だったし、面白いな。
 民族性の違いなんかもあり、国によっての女性の扱い方で、一気に評価を変えた国もあったよ。
…あの国は…えー…。(ドン引き)

 今もって続く女性への軽視、差別、性搾取を歴史になぞらえた時、魔女狩りは宗教観も加わってとんでもないうねりとなったと言う流れがよく解ります。
 こうなってくると宗教が悪いんだか、何でもかんでも都合のいいように変えたり利用したりする人間が悪いんだか。
元々はすべて女性差別の下敷きがあっての事なんだけどね…。

 とにかく自分が生まれてくる時代や場所、性別など、当時そこに生まれてなかった事に感謝するしかない酷い内容です。弱者をスケープゴートにする図式が淡々と並べられます。
 同じ事の繰り返しになる部分は多いのですが、資料も多いですし、残酷な話が聞きたいとかではなく、歴史として読みたい方にお薦め。