元モンスター描き。 諸々の感想と近況ブログです。   since2005.05.15
月に聞いた11の物語

 うはー、久しぶりの谷山浩子氏のアルバム!
ベスト版とかでなく全部新作だよぉ♪
 で、何というかやっぱり谷山さんだなぁと言う仕上がり。
安心して聞ける妖しく優しい不思議な世界。
どれも外れがないのが当たり。
 一曲、彼女にしては驚く程アップテンポでロック風な曲があり非常に驚く。
これがまた、良かったんだ。
こういう曲も作れるんだ、と感激。それでもメロディーラインは谷山調と言う素敵な仕上がりです。
 相変わらずローリー氏も参加してるしなぁ、もう最高だわ。
 そして驚きがもう一つ。
 途中、どう考えても新居昭乃さんの声と思われる歌が始まり、え??と思っていたんですが、なんと二人で歌っている曲が入ってました。
うわ、何という夢のコラボ。豪華すぎない?!
ライブとかで一緒にやってるみたいですねー。
これも素敵。
 大当たりなアルバムでした。
ニューヨークの高校生、マンガを描く 彼らの人生はどう変わったか

 NYの高校生たちがマンガ(日本の)を描くと言うタイトルのままですが、まずNYと言えども黒人系、ラテン系、アジア系のアメリカ人のようで、白人系は居ないようです。
 それから、実際に作品もいくつか切り取りの形で載っているのですが、日本人から見てマンガっぽいと言えるものは極々わずか。
どうしてもあちらの感覚と言うかセンスに比したキャラやコマ割、文字列に思えます。
(中には本当に日本っぽいものを描く人も居るんだが、そこまで行くとかえってオリジナリティが感じられず微妙。)
 勿論素人の物ですし、日本の学生が描く同人や漫研物の方がレベルが高いのは当たり前なのですが、この本の読み所は漫画を描く事を通じて、彼らの悲惨な人生がどう変わったかを一人一人紹介している点です。
 最初に言っておくと、ジャパンクール的な漫画を描く高校生という事である程度注目を浴びたようですが、その後プロになれた人は一人もいないそうです。
 その結末に現実を感じて爽快感はないわけですが、それでもティーンの頃を、日常に溢れる暴力や貧困に負けず向き合い、逃避し、自分を守る事が出来たのは漫画を描いていたからという事は確かなようです。
 辛い悩みも、漫画を読んでいればその世界へ逃げ込める。
そして漫画を見ていると書きたくなってくる。
鬱積した自己を表現出来る―と。
 彼らの漫画クラブは少なくともアーティストの表現の力を信じている大人たち(と勿論本人たち)のプロデュースによって生まれました。
 後に色んな改変や助成金の問題でクラブは形を変えてしまい、自由ではなくなっていくのですが、黎明期のクラブ員たちがどんなふうに漫画で成長したのか、異文化と日本の漫画文化を絡めながら身近に感じて読み取る事が出来ると思います。

 そもそもの人生や文化が全く違う別の国の人でも、漫画に惹かれる気持ちが同じと言うのは面白いものです。
ただやはり「こういうのが(日本の)マンガよ!」とコミックとの違いを褒めそやしてくれるのはいいのですが、あまりにも狭義と言うか表面的な評価にも感じました。大きな目やチビキャラや美少年…。
 実際には漫画も色んな作風や表現があるわけで、マンガ、コミックと決めつけず受け入れていけばいいのになぁとちょっと思いますが。いや、寧ろ枠を決められるのが心外で、人の数だけ多様なものがあるのがマンガだと思うし。
 彼らが読んでいる作品は日本でもまぁ一般的な売れていてファンの多いものが大半なので、マイナーでもこんな漫画もあるんだよと言うようなものを見せてその反応を知ってみたいなぁ。(なお彼らはコスプレもする。コミケに憧れている。)
 表現の世界に枠はないよね。
掃除さぼり
 珍しいタイトルと言うか、ここしばらく、体調が芳しくない&気分が乗らないせいか、掃除をサボっておりました。
勿論毎朝のちょこっと掃除とか掃除機掛けたりはするんだけど、ひと手間居る様なやつね。
 今日久しぶりにやる気になり、電器の笠とか天井周り、天袋の整理とかしたよ~。

 ―とまぁ、普段徹底的にやってたせいか、それこそ大掃除程も汚れないし、綺麗にするのに時間もかからなかった。
…面倒臭がりの極意だな。
 本当、掃除は汚れてからするのと、汚れる前に現状維持するのとでは効率が違うと思ったわ。
 あと捨て期→掃除期コンボの繰り返しを何度かやっていたら、もう本当に捨てるものはなくなってきたし、掃除も覚悟決めてやるような箇所はないし、掃除熱自体落ち着いてきた感じ。
だら~っと期も安心して迎えられるってもんです。
 さぁ、だらだらするぞ!
超高速!参勤交代リターンズ

 てっきりまた違う藩の(あるいは未来の?)話かと思いきや、普通に前回の『超高速!参勤交代』から続いてた。
もう後日も後日、今度は帰り道の話ですよ。
 何とか悪老中を倒したかと思いきや、奴はすぐに復活、復讐を企て、今度は「帰るのに2日以内」、さらには「江戸城天守閣の普請申し付け」まで命じてきました。大殿のいない間に好き勝手です。
行きだけでも奇跡の5日踏破だったのに、2日なんて出来るわけがない。
おまけに普請代は潘に丸投げが基本。貧乏藩に何が出来ると言うのか?
さらにさらに殿の妾の身請け金と、金策にも翻弄される皆。
 とにかくとりあえず帰ろうとまさかの不眠不休でのダッシュ帰路に付くのでしたが―。
…しかし昔の人は歩くし走るとはいえ、凄すぎるな。実際老中に付けられた見張り役は「ついて来れるならついて来い!」とばかりに早々に振り切られます。あ、やっぱりこの人らの足の速さは尋常じゃないんだ…。
 それもこれも大体装備からして金が無く竹光とか偽物だから身軽だったりと言う理由もあったりと、色々素敵に弱点が強みに変わるのがこの話の良い所。
 そして苦労して帰った城には一揆だの何だの、ひたすらに老中の策が張り巡らされているのですが、如何に―。

 今作もスピード感溢れるスカッとする物語でした。すっきりハッピーエンド。
靴下
 気が付けば持ってる靴下が全体的によれよれになっていた。
なんだろうね、こう薄手の物が好きなのと、足の形か親指の爪で摩耗されたところに穴が開くパターンと、靴の履き口部分で擦れてしまうパターンが多い。
 あと毛玉って言うの?ぼつぼつがやはり洗濯するたびに目立ってくる。

 一度気が付くと結構気になっちゃって、今回は靴下を一新!―ではなく、ただひたすら捨て作業。
…これがい~い掃除雑巾になるのだわ。( ̄ー ̄)

 さて、減った靴下の分はどうしようかと言う感じですが、残っているやつで一週間をまわせない割に今の所なんとかなっています。
素足で靴履けるタイプなら良かったんだけどね。気持ち悪くて嫌よ。
 あと靴下穿いて靴のサイズがちょうどいいので、素足やストッキングになると靴がパカパカしちゃう。

 つーか、靴下って、一回でも洗濯するとすぐにみすぼらしくなっちゃうんだけど…。あれ、もしかしていいのを買えば…ならないの?(3足1000円はダメですか?)
 とりあえずタンスの中の靴下ゾーンがストッキングに圧迫されていて肝心の靴下を増やすのにためらいがちな今日この頃です。(あといつでも買えると思っているとなかなか買いに行かない。)
タイツ。タイツが一番場所取るな、冬用の。
この闇と光

 お城、お姫様、ダークファンタジーですね。
普段はこの手の物は特別選ばないんだけど、あらすじで気になってしまい―。
 『盲目の王女レイアは父王に愛され花やドレスに囲まれ過ごしていた。ところが―』と言う物でそんなどんでん返しが、と言う物なんだけど、うーん、色々と想像と違った。

 まず、お姫様が幼かった。片手の歳。…せめてローティンかミドルティーンくらいかと。(成長はするんだけども。)
 あと、閉じ込められている離宮っていうのが、どう聞いても安宿の二階っぽくって、最初からお姫様設定が疑われる。
時代設定も謎で、車やテープが出て来るし、どこの国でどこの時代を思い浮かべれば良いのやら。
 とりあえず父は王とする。
一応王とは言え隣国(アルファベットを使用する国)に国を乗っ取られ、囚われており、でも王は民衆に強く愛されているから生かされていて、仕事をさせられていると言う事らしい。
 姫は盲目で、ここで盲目という事がばれると魔女と言う事にされて殺されるから、外へは一歩も出れないし、王と下働きの女以外とは接してはならない。
(人と違う物は魔女とみなすと言う理屈らしい。)
 王は姫に音楽や殊更に文字を教え、囚われている割には割と頻繁にドレスやら贈り物をして本当に可愛がってくれている。対して下働きの女は姫に冷たく、姫は怖がっていて、愛しているのはこの世で父王ただ一人。
 やがてそれなりに成長した暁に、とうとう戦乱が起こり姫は一人にされるのだが―。

 と、ここからどんでん返し始まり。
確かにそれ自体は想像もつかない様なものでした。が、だ。
お話として考えるとかなり夢オチにも近いと言うか、反則スレスレなオチなんだよなぁ…。
 どんな(きちんと説明が付き枠内で鮮やかに騙される様な)真実が?!と期待する方向と違う。一つの物語として考えた時に、アンバランスさでまとまりに欠ける感じと言うか。枠外にオチを置くようなネタ。
 確かに序盤のおかしな部分は正々堂々と書かれていてフェアなんだけど、それが故にまとまりがない話になっているんだよなぁ…。
『何故』は微妙なままだし。
 
 たまたまこの本を読んでいる時に私も読んだと言う人が居て、「ラストはまだ?じゃあ黙ってるけど、んー…、って感じだった」と言われ、確かに私も『んー…』となったわ。
 どんでん返しは確かに想像もつかなかったからそこだけは確かなんだけど、どうも腑に落ちない作品でした。
貢ぎ初め
 姪っ子が人見知り期を終えかけで、そろそろ姉は私に接近してきました。
「お姉ちゃんにおもちゃ買ってもらおうね~♪」。
…あれ、これ、甥っ子の時とデジャブ…。

 と言うわけで何のイベントでもないんですが、貢ぎ初めです。
何を買うのかも直前までリカちゃんかメルちゃんか悩んでいる様子で、小首傾げて「ふたつはダメ?」とか聞かれると子供の無邪気さなのか女の武器なのかもう解りません。
 あー、男の子と違うなぁ、女の子って。
自分が可愛いのを知ってるよ!くそ、可愛いよ、可愛いさ!!OTL
 で、思わず仕方ないなぁとなりかけた所、母が「ダメ」と冷静に止めてきました。
…あ、さすが母。孫には無条件に甘いのではないのか。そうか。
 まぁその後ちょっとだけ服も買いましたけど。

 女の子って買い物は楽しいけど、この先めちゃくちゃ金を食う存在な気がします。
ゲッターズ飯田のいろんなマンガを勝手に占ってみました。 

 マンガキャラだと誰もが裏も表も知っているからこそ、占いが当たっているかとか解るもんね。
発想が面白くて。
 しかし性格判断は良いとして、有りもしないエピソードをねじ込んでこられるともう判別がつかない。
○○は××をやったら儲かる、とか、こういう風に見持ちを崩すとか、わかんないもんね~。
 でも本当、多くのアニメキャラを判定していて、(まぁ手相とかないわけなので人相とか判断ばかりですが)さもありなんというものが多く、意外とまさかの展開は少なかったです。
 暇つぶしに最適な一冊。
口紅
 もう計算通りに夏の終了と同時に夏用口紅を使い切りました。
早速次の口紅を買い求めに―。
 秋冬物…と思ったんですけど、微妙に一本じゃ量が足りない気もするし、しかし秋用は一本残してあった去年ものがちょうどあったので、冬近くから使えるものをチョイス。

 しかしここに誤算が。
秋用のもの、何か知らんが…潤いが消えている??
え…塗ったらすごく乾くんですけど、こんなんだったけ??
 この口紅、自分では常時用と言うか、オールシーズン自分の唇の色と一番近い色なんですよ。
それがまぁ秋色なわけですが(自分がオータムタイプだから)、いつもは色味だけで探してメーカーにはこだわっていません。
そのメーカーは初めてだったのですが、明らかにマットでもないのに乾く。
…もう悪くなってるのか??
 とにかく乾くとダマになるので使い勝手が悪すぎます。
 仕方なく冬用を既に使用してみたのですが、うーん、やはり今の感じじゃないなぁ。
薄く塗る事で自分の唇の色と混ぜるとそれなりにはなるんですが、やはり違う。

 で、急きょこの間使い切った夏用の口紅をもう一度買い直しました。
いやぁ、夏用とは言え、ベースの色が自分の肌になじむ色だったので、ニュアンスは違うけど、オールシーズンでも悪くないと言えば悪くないんだよな。一目惚れした色だけあって、単純に好きだし。
 それも本来は自分に合う色らしいんだけど、以前までは合う色と好きな色が違って、好きな色を優先させてきました。
最近になってようやくそれらが一致してきたと言うか…。チャレンジ精神も出てきた?
 しかし改めて見てみると、ダメになった方の色、ほんの少し前までは凄く馴染んでいたのに、なんだか今は暗くくすんでいるように見えます。
…はっ、これが加齢か―?!OTL
 いやだ、しかし常にこれだと疑いもなく定番色を選ぶのはやめた方が良さそうです。
その時々で一番しっくり来るのを探した方が良さそう。
大変だなぁ。
七人目の陪審員

 ディドロって、名前だけ聞いた事あるなぁ…これは法廷ミステリ。ややこしいのは苦手なんだけど、興味引かれたのは、陪審員になってしまったのが、実は真犯人って所。
訴えられているのは完全に無実の人で、真犯人である自分こそがその事実を知る唯一の第三者という事になる。
 これで偉いのは真犯人である主人公は、とりあえずその人の冤罪は晴らそうとするのね。
これは面白そう。

 時代設定がどうもちょっと古い&片田舎と言う感じで想像していたのとは違うんだけど、それ故に閉鎖的で、主人公は冤罪を晴らす―と言うよりは自分が陪審員になって嘘を付くのが嫌みたいなのね。他の人がその人をどうしようともそこまでは拘らない…感じかなぁ?
 と言うのもやはり宗教的な意味合いもあるのか、陪審員は『神に誓って』と言う宣誓をする必要があって、主人公もまた、一人の子羊であるわけで―。
 元々主人公は周囲から気の良い、善人だと思われている。また奥さんは自分の(片田舎での)血筋に誇りを持っていて、夫が陪審員に相応しく、自分はその妻である!と言う事態に誇らしさでテンション上がりまくり。
陪審員を何とか避けようとしている夫を、叱咤激励して彼を追い詰めます。
 自分を尊敬しまくっている末娘とちょっと小生意気な息子、それに自分が殺してしまった女に近い様な年齢の長女と、3人の子供の手前もあって、まさか名誉ある陪審員を辞退するなど出来ず―。
 果ては知人の医者に「病気と言う診断書を書いてくれないか」と頼んだら「お前ともあろうものが偽りを!」と怒られ、むしろ男らしく陪審員をやれとどんどん追い込まれる。
この片田舎ではそれくらいに名誉ある、名士に相応しい栄光なんですね。(主人公はしがない薬局屋を営んでいるだけなのですが。)
 それでも画策してようやく陪審員(補欠)にまで。まぁしかしストーリー上、なっちゃいますわな。

 内情観ている内にやはりクズだったのは、自分は罪を犯してないと言う意識そのもの。
神の前で従順な自分。そもそも女を殺したのは(一時の劣情と言うかもう戻らない若く甘い日々にふらついたというか)女が誘ったんだ位のもの。(宗教的に何故か女が悪魔のささやきをする側だと言う身勝手な解釈が多いよね。腹立たしい。)
 まぁ確かに主人公は未遂だったし、本当にふらついた感じだったけど、女に非はほぼない状況。
単に自分が神の宣誓の上、嘘を付きたくないと言う本当にそれひとつの理由でした。
 さんざん警察に密告電話したり、怪文書送ったりもとにかく容疑者が解放され裁判なんて行らなければいいと言う発想から。
 同じく宗教観に凝り固まっているのは周囲もすべてで、この片田舎で殺人事件なんて前代未聞。だからこそ裁判はこの町で行われ、自分たちで誇りをもって罪人を裁くべし!ともう断罪裁判まっしぐら。
主人公の苦悩もそっちのけで他の陪審員全員『死刑派』くらいの勢い。
 皆罪を裁く自分たち、嘘を付かない自分、正しい自分と、神に愛された子羊である事に夢中なのが非常に気持ち悪い感じです。

 最終的には主人公がなんとかかんとか(失望したと言われながらも)容疑者を無罪に持っていくんだけど、どうしてどうして、物語は終わらない。
 ここからが真に空しいと言うか、容疑者はかなり無茶で強引に、自分を無罪に持っていった主人公に、変に期待をしてしまいます。
 「無罪になったからと言って人々は俺を罪人だと思う。あれだけの事が出来るあんたなら真犯人を捕まえられるだろう、頼む」と。
こうなっては主人公も困り果てて、自首するつもりはなかったんだけど、結局「もういい!自白する!」と自暴自棄に。
しかし常日頃の気の良さが災いして、『ああ、無罪にした男が苦悩しているのが可哀想で身代わりになろうとしているんだな』と取られる始末。
 果ては容疑者に「自分がやったんだ」と詰め寄るもやはり「真犯人を見つけてくれと頼んだけど、見つからないからと言ってあんたに身代わりをしてほしいわけじゃない」と俺はそんな卑怯者じゃない状態の容疑者が自殺しようとする。
揉みあう内に今度こそ男は容疑者を銃で撃ち殺してしまう―。
 これで本当に殺人者ENDかと思いきや、どっこい容疑者は『やっぱり犯人だったから悔いて拳銃自殺したんだ』と処理されて終わる。
 怖っわ…。と言うか、虚しさと言うかこの皮肉さはどうよ。
お国柄だよなぁ…。
宗教的かつシニカルで。

 結局登場人物全員(名も無き人々まで)が敬虔な子羊であることに酔ってるお話でした。
共感は出来ないけど、めちゃくちゃ上手いネタだなぁ、と。
あなたの町の生きてるか死んでるかわからない店探訪します 

 先日のエッセイが面白かったので。

 ヤバい店ってあるでしょう。
やってるのかやってないのか分からない外観。
開けた瞬間の異様な空気やべとつく床。
そして料理そのものや店主の挙動不審さ加減…。
 お食事処を限定して、そう言った店に入り、注文し、食べてその店が『生きている』か『死んでいる』かを判定する体当たりエッセイです。
うん、無茶をする人のエッセイは楽しい。
 途中何故か岩田光央氏が出てきて混乱しました。
…何やってるんだこの人…。(一緒に食べ歩いてる。)

 とりあえずこの人の本はエッセイ系が楽しそうです。
夢みる葦笛

 SFなのかファンタジーなのか、短編集という事で手に取った。
すると、確かに摩訶不思議なお話なんだけど、ほんわかファンタジーとかでなく、全く以って怖い。
ホラーじゃないんだけど(と思う)。
 ただ、SFの、ファンタジーの、そのオチが重くて暗い。希望や余韻を上回る絶望が常にラストに漂っている。
 例えば死地に赴く男はやるべき事をやり切ってさっぱりしてるんだけど、どう考えても化け物の群れから生きて帰ってこれない。
例えば奇妙な生物が人々に受け入れられだしたが、自分には悪魔の様にしか思えず、浸食されて行く世界に我慢出来ず退治に乗り出すが、自分の方が人間から反撃に合いそうな状況。
 色んな種類の葛藤が詰め込まれていて、舞台こそSFだが、人間的な部分でその絶望感に身震いする。
なかなか重みのあるショートショートと言う感じか。
 予想以上に読ませてくれました。
怖い絵展
 『怖い絵』を読んでいた頃はまさか本当にこんな展覧会が開かれると思っていなかった。
本は本、美術は美術と思っていたからねぇ…。
 でもいろんな企画があるものだ。
 言葉としては結構有名なので、周囲の人も皆注目しておりました展覧会、混んでるだろうなぁと思いつつ、行きたい様な、それほどでもない様な感じでいましたが、先日機会があり行ってきました。
うん、混んでる。

 さて、恐らく借りるのにどれだけの所から掻きか詰めたんだろうと言う絵の数々。一人の作者でなくテーマとしての集まりだもんね。
こういうのも作者さんの以前の取材とかで顔が利くんだろうか?
 モノクロの物や小さいものも多かったのだけど、なかなか衝撃を受けた点もあり。
 まず時代を感じさせないモチーフ。
最近の絵かと思いきや、結構昔の絵で、その絵柄や表現などに驚いたのがセイレーンの類の絵。
 それからやはり一番メインにされていた(メインビジュアルでチラシなどに載っている)作品の凄さ。
光と闇の表現と、やはり単純にその作品のデカさ(本当に大きかった)に迫力を感じる。
 あと逆に、ホラー、オカルト本でよく見かける夢魔の絵が、あんなに小さいものだと思ってなかった。あと模造品の方がよく見かけていたんだと言う事実。
 それからどれもこれも額縁まで凝っていて重厚だったなぁと言うイメージ。…うむ。

 人気過ぎると人ごみで躊躇しますし、ゆっくり落ち着いては見れないのですが、行って良かった展覧会。
ジョイランド

 久しぶり過ぎるスティーブン・キング。
しばらく海外作家は遠ざかっていたからなぁ…。まぁ安定の一冊でしょう。
 タイトルは遊園地の名前。そこで起きる連続殺人―と。
 ただ、どうもこれ、主人公である青年の感傷的な青春の1ページと言う感じで、そもそもこの話が回想なのね。大人(初老?)の主人公が思い出してる風で、最初から主人公は生き残ると解っているし、いや、そもそもこれ、ホラーじゃないっぽいわ。
勝手にキングだからホラーだろうと思ってたら『スタンド・バイ・ミー』方面だったか。…ミスった…。
(ところで『スタンド・バイ・ミー』の説明で『非ホラー』と書かれているのが笑えた。)

 まぁたまにはいいかと読んでみたら、あー、なるほど、キングはこっちでも売れたの当然だなと言う巧みさ。
青年の失恋と、遊園地でのバイト、車椅子の少年や幽霊の逸話―。
 ひと夏を舞台にした成長物語なんですけど、痛みや切なさがにじみ出ていて、スパイスに殺人事件の犯人探しがある感じかな。
ちょっとした不思議体験程度の幽霊の存在もあったかいものだった。
 ストーリー展開は説明しても面白くは聞こえないんだけど、主人公の心の機微で読む本。
たまには、いい。
単行本ここまで読んだ自分メモ133

 いいです、チーム全員がかなり成長してきた感じで心強い。
それでいてミスる所はミスるし、それをもカバーし合える関係性ってのがまたいい。
相手校も同じで成長までのプロセスが見えるからまたいいんだよなぁ…。
 試合の流れでひとりひとりの物語がよく見えた巻。
暗幕のゲルニカ

 ピカソのゲルニカを展示会開催のために何としても借り出したいサーキュレーターのお話。
主人公は日本人女性で、日本の作家でアートミステリーと言うのが珍しいなぁ…。
どうしてもこういうのは西欧系に多そうな題材なので、最初は違和感ありまくりで読み進めました。
 印象が、軽い。
扱うのがあのゲルニカにも拘らず印象が薄いのです。
 ただし主人公、及びゲルニカを取り巻く環境はテロや戦争、その死と得も言われぬ鮮烈な太陽のような光、パワーに彩られていて、お話が進むに連れ惹きこまれて行きます。
 架空の人物の元で、実際のピカソの当時の背景や周囲の人物との関係を、愛人であるドラから語る昔のパートと、主人公の現代パートに分かれていて、ドラマティックにしすぎな嫌いはあるのですが、シーンのひとつひとつ、及びそれぞれの女性の心情や決意、前に向かう強さが物語に推進力を与えていく―。

 ゲルニカに付いてはあの得体の知れないパワーが詰まった絵ですし、十分に歴史的背景を考えた上でそれを制作したピカソの人物像も、この過去パートで見るにつけ、確かに天才であり、同時に芸術に魂を捧げるが故の人としての横暴さ。それでも魅力的であり続ける彼は確かにドラが惚れるほどの格好良さがある。しかし後半に向かうにつれ、結局男として気ままに女性を愛するせいでドラの醒め方、いや、諦め方と比例して嫌な部分を見せるのだけど、それが却って読ませ方として上手い。
 天才も結局単なる浮気者としての俗物に見える瞬間のこの落差がなぁ。ドラと言うプライドの高い女の生き方も愚かでありながら愛に生きやはり女臭さもたっぷり。
 芸術と言う崇高なテーマに、俗っぽさの対比と言い、生と死、過去と現在(と未来)と、この作品にはひたすら真逆のモチーフが映し出されているようです。
 その最たるがゲルニカの白と黒のモノクロの世界であり、世界観の微に入り細に入り徹底したイメージが、植え付けられます。

 一方現代パートの主人公の方にも同じように一本気な愛があるのだけど、こちらは亡くなった夫に対してのものなので、泥臭さはない。代わりにやはり絵の貸し出しへの駆け引き(まぁ実際彼女は想いこそ強く弁もたつものの、無力さ故振り回されてばかりだと思うのですが)が見所と言った所。
寧ろ脇の権力ある人たちの動きの方が直接的に面白くはあります。

 最終的にゲルニカのとてもじゃないが無理過ぎる貸出し希望、どう解決するのか、ラストは一瞬ん?となるのだけど、スパッと蛇足無しに終わります。
 唯一現代パートのテロ妻の扱いだけがうーん、と言う感じなのですが、どこかひとつだけ突出して高評価を受ける話題本とは違って、全体的にバランスシートが高水準の形を描く一冊と言う感じ。
面白かったです。
秋用のスキンケアを選ぶよ
 化粧水すら使ってないんですが、唯一効果がどうのと言うよりお楽しみで選ぶのは、何かしらの美容液をひとつ。(洗顔後にそれだけってわけ。)
そろそろ欲しくなってきたので今回の相棒を探す。
 今年は何をテーマに選ぶかなぁと、毎年美白だとか潤いだとか悩むのだけど、気分で夏の終わりなのでシミ予防的なものをチョイス。
値は張ってもたった一本だけの話だから好きに選んじゃう。こういう時テンション重視なので(成分表を見るのは当たり前として)ボトルデザインとかに騙されやすいんだな、私。
 
―が、買ってみてハッとする。思ったよりもデカい。
普段買い慣れていないので、量を誤った感じか?(通販したので。)
これで少ない目だろうと買ったのだが、そもそもの使用量も少量で良いようで、うん?使い切れるかな、これ??(^^;)
 まぁ贅沢に使っていこう。
効くか効かないかは気の持ちよう☆
パラノイア創造史

 世の中の古今東西、奇人を紹介する本。ジャンルに迷った結果、ノンフィクションだとは思うのだけどむしろ思想的かなぁ…なんてカテゴリーに。
 曖昧模糊は本のすべてに至って、目次に出て来る見出しは面白いんだけど、中身としてははっきりしないと言うか、微妙な感じが多いかなぁ。何といっても扱う人物の生き様自体奇妙過ぎて掴み所がないから。
目次はこう。

序「パラノイア創造史」の創造史
1 悪魔の肖像を描いた画家―クリストフ・イツマン
2 妖精に憑かれた家系―チャールズ・オルタモント・ドイル
3 永久運動機関の発明家―ウィリアム・マーチン
4 地球を割ろうとした男―ニコラ・テスラ
5 驚異の心霊的発掘家―フレデリック・ブライ・ボンド
6 異端派転生を信じた医者―アーサー・ガーダム
7 フロイトと交感した患者―狼男
8 二つの人格を往復した男―エンゼル・ブーン
9 太古の記憶を幻視した詩人―AE
10 偉大なる記憶力の持ち主―“シィー”あるいはエス・ヴェー・シェレシェフスキー
11 新文字を発明した人びと―鶴岡誠一and/or島田文五郎
12 幻覚幻聴体験と電気感覚―電気屋
13 奇妙な家を建てようとした男―赤木城吉
14 架空のパラノイア患者の転生―桜姫
付録「パラノイア創造史」類似行為者目録抄

 まぁそれがパラノイアって言う括りだから共通するものに差異が無くて一人一人が目立たないのかも。患者系の会話録はもはやちょっとしたホラーとも言えるし、冒頭のカテゴリー分けからしてその度にこの本の位置付けが自分の中ではっきりしない。言い得て『奇妙』。(本来本にジャンルも有るような無いような…なのかもしれませんが、物事を咀嚼して記憶や心のどこに置くかって、『座り』みたいなものがあると思いません?もやっと不思議な印象の本だ。)
タイトルに偽り無しという事か。 
 唯一はっきりとした確信で受け取れたのは、『ドグラマグラ』について語られていた部分で、『ブウーン』の辺りとか、凄く納得した。
それにしても荒俣氏は本当に博識だ。この人の難解書の解説本なんてあるのなら読んでみたくなったよ。明快に整理してくれそう。
横道な感想でした。
胃薬
 胃腸が弱いらしいという事はなんとなーく病院へ行く度に言われていたのだけど、自覚がないまま生きてきました。
で、先日本当に痛いと言う日があり、びびって初めて胃薬とやらを買ってみたわけです。
(その時には痛みが治まってましたが。)
 で、何気に飲んでみると、あら、やだ、胃が軽いわ…。

そうか、もしかして普通の状態ってこんな爽やかな感じなの!?

…他人と知覚が共有出来ないって不便ね。
比較が出来ないもの。

 しかしいつも病院で薬をもらう派の私ですので、薬局で買った薬はえらく高く感じたのです。
今度から病院でもらおうかな。
 あとそもそも食べ過ぎと冷たい物食べるのやめろって話ですわ。(;´∀`)
もっと!イグ・ノーベル賞 世の常識を覆す珍妙な研究に栄誉を!

 何の役に立つの?と言うような研究。
そういう物が好きなので読んでみたのだけど、うん、あまりに意味の分からない研究が多くて、びっくりだね。
 さらにその中身がさして詳しく語られた本ではないので、『そこの所もう少し詳しく!』とかでフラストレーションが溜まる。(自分で調べろって事ね。)
美人を選ぶ鶏とか、どういう仕組みなんだよ?!
それとか貧乏人の方が歯の病気にかかるとか。(医療的に当たり前の話なんじゃないの??研究?)
 まぁ笑えるノーベル賞という事なんで、そう言うノリで読むべき本。
 今年は秋がまともにありそうですね。毎年9月なんてまだまだ夏と言った暑さですが、朝は涼しく感じてきた。
今年が異常なのか、昔に戻ったのか…。

 まぁ、涼しい方が嬉しいのですが、とは言え着ていく服が難しい。
道、電車内、オフィスと気温も全然違うんだもん。
 あと歩くの走るの。
(オフィスで走り回る事も多々あり、そうなると地味に暑い。大体週に一回くらい何かの角に凄い勢いで足をぶつけて足は青タンや痣だらけです。)

 なんかもう過去に学習してきて夏服と冬服メインで揃えてたんで、春秋物の出番が今までほとんどなかったせいか、中途半端な時期に着る服が少ない。
…そろそろタンスの整理するべきか…。(数は抑えたままですが、新調するとか買い足す計画をしばらく立ててないんだよね。)
 嬉しい反面、来年からもちゃんと涼しくなるのは早いのかしらとまだ季節を疑ってます。夏、憎し。
捏造される歴史

 古今東西の歴史に隠された捏造―とは言え、翻訳物なのでちょっとあちらさんの文化圏もので、感覚で解るものは少なかった。
アトランティスとか、アメリカ大陸、各宗教とか絡み出すとなかなか頭でしかなぞれないな。
 しかし本当、その歴史その単語の初出はいつ?と追いかけると、尾ひれの付きまくってる事…。突き詰めれば言ったもん勝ち、歴史は勝者の、生きた人間の好きなように書き換えられるって事が解る。
 古代文明とか、夢があるだので信じる派は多いけど、面白ければそれでいいって言うのはある意味それこそ想像力の欠如になると思うんだけどな…。
真実を見つけ出す事の方にも浪漫はあるだろうに。
 またアトランティス系はどうしてもオカルト方面にも引っ張りだこなので、余計に有象無象が生じるんだろうね。
オカルト絡みでない案件とて、人の欲望が絡み出すと情報なんてすっちゃかめっちゃか。
結局は人間の欲望の痕跡が今の歴史書だと思うと溜め息が出ます。
 まぁ今日起こった事件でさえ感じ方一つ、捉え方一つなので、遥か過去に起こった事件の真実、こういうのがバシッと解る日が来るのかなぁ…。人の心の中は解らないだろうけど、事実だけは科学捜査とかでね。
しみじみアカシックレコードを見たいもんだ。(あれも捏造歴史の一つだそうです。)
健康診断
 今年も無事終わり―って、まぁ無事じゃないと言えば無事じゃないけど。

 いや、結果はまだなんですけど、何やら毎年と違って事前がバタバタでした。
酷い便秘と、体調の関係で検査項目いくつかキャンセル、血圧は低いしなんだか体調悪い時に来たわぁ…。
もうね、おまけにね、謎の四十肩のせいでマンモの時腕が上がんないの。痛い痛い痛い痛い。(腕が。)

 そして何よりも去年と同じ体重に戻す作業の2週間が地味に辛かった。(爆)
乙女な気持ちと言うよりは最早体の事をちゃんと考える歳だって事でしょうか。
酒も煙草もやらないのに、内臓弱いしなぁ。OTL
 さすがに健康診断が終わった瞬間、食欲は解放しましたけど。
外食久しぶり~♪(家で食べる食事の方が味は好きだけど、メニューの種類とかね。)
真夜中の図書館

 面白そうなタイトル!と谷山浩子氏の作風に浸りたくて読んだのですが、おっとエッセイ集だった。
彼女が読んできた絵本や児童書についての作品毎のエッセイです。
 個人差が大きいとは言え、この感想がまた、自分とことごとく違っていてさすがに歌であの世界観持ってる人は違うわ…と。
 人魚姫なんて王子が気づかないのが理不尽、とかみたいですが、命の恩人ではあっても結婚するかとは別じゃない?
まぁ、他の作品の感想もかする事無く読み終えたと言う感じか。(ただし『クーロンズゲート』絶賛には同意。)
 ひとつ、『まっくら森の歌』の感想が読んでて興味深かった。
彼女はあれを怖い歌だと思ってなくて、確かに深読みしなければあの歌、怖いわけじゃないんだよねぇ。メロディとか絵が怖い感じなだけだと思う。
 クリエイティブな人の頭の中って、思ったよりも常識、思ったよりも変な所が入り混じっておりました。
四十肩だか五十肩
 違いが判りませんが。
ある朝寝違えたのか右肩が上がらなくなっていました。
い、痛たたたたいっ?!∑( ゚Д゚;)
 え~っ…と言う感じで無理やり事ある毎に上へ肩を回して1、2日。痛みが残りっぱなしです。
 何故か不意に上がるようになったんですが、そうすると今度は痛みが鎖骨に移ると言う「四十肩って移動するもんだっけ…(呆然)」状態。
 まぁ捻挫と同じく病院行っても湿布と痛み止めで日にち薬くらいだろうし、湿布で肌荒れ必至。
内から治したい~と、初めて肩凝りの飲み薬なんか買っちゃいましたよ。
 ―効果出るまでひと月くらいですって…。(;´・ω・)

 まぁプラシーボで飲みつつ、マッサージ&カバンを軽いのに変えたり、お疲れ度数が酷いもんで二日続けて特急やらタクシーやらで通勤してみたり。(まぁ贅沢。)
肩凝りのせいで財布が軽ぅなったわぁ…。

 とりあえず四十肩だかは治るのが結構長いと言うけど、それなりに痛みは引いてきたので筋違えたくらいの話だったんだろうか。違和感なくなるまで早く全快して欲しい。
PC打ったり重い書類が辛かったりで地味に困るのよ…。
世界の終わりの壁際で

 近未来。ゲームに勝ち進めば『壁』の中の街に住める。壁の外側のスラム街に住む主人公はある日少女と出会い―と言う良くありがちなライトノベル的あらすじだったのですが、読んでみると成程、ゲームは金を稼ぐ手段でしかないのね。
 とてもSFチックな話で、ゲーム(対戦バトル)をバーチャルで行うため、自分の補助人工知能など、そこら辺が見た目にも分かり易いSF感か。

 その通り、確かにこの作品には解りやすいモチーフが溢れている。
 このバーチャル戦闘もそうだけど、壁で隔てられた選民とスラムの対比や、いずれ来る洪水から逃げるために街はノアの箱舟として存在している、とか。
一昔前のSF感なんだけど、その分世界観の馴染は早いな。(巻末の選評でもそこら辺マイナスに書かれていたけど、これだけ出し尽くされたジャンルで常に新しい物を望まれるのって最初から壁が高い気はする。かと言って新感覚を詰め込んだ作品ってわけのわからないものも多いし、一概に斬新だから良いってわけでもないよね。この世界観を安定と取るか古臭いと取るかで評価分かれそう。)
 ただし各キーワードは古臭いものではあるのだけど、読ませる力はあった。
ありふれた設定に、ミドルティーン主人公、美少女キャラを出してきたり、自分に従う人工知能、強大な力、ゲーム―と、オリジナリティは感じられないまでも、ストーリー展開や各キャラの主義主張ははっきりしてる。(例えばこれを中年主人公、ノーヒロインとかでやったら相当ハードボイルドでハリウッド的な話になりそうだな。ただ若さ故の希望あるのみの行動などは違ってきそう。)
それこそ黄金パターンかもしれない主義主張だけども、どれもこれも自分が良かれと思う正義や理屈で、ぶつかる所も自然。
 唯一思考が読み切れないのは強大な力とされる人工知能(もはや人間と同じ)だけど、これの過去話は…なんでそんな事になったのか、今との性格の違いが掴み切れなかった。
主人公との信頼関係?理屈じゃない単なる話の流れかもしれないけど。

 ラストは、今後の展望が曖昧なもの過ぎてディストピア感は否めないんだけど、まとまりが良く収まっていると感じました。区切るならここだし、冗長にならない。
 持ち歩き用に文庫サイズだからと手に取ったのだけど、暇つぶし以上の読み応えはあり、一気読みしてしまったのは嬉しい誤算でした。
夏のお化粧事情
 と言うわけで夏ももう少ししたら終わる時点での今年の夏のお化粧事情振り返り。
まず口紅。
良かった。
 何が良かったって1本ちょうど使い切るような量でした。これだよ…このサイクルに乗りたかった!
こうするとそのシーズンに合った色を最新で選べるし持ち越さずに常に新しいもので衛生的にも過ごせる!(*ノωノ)
ふぅ、100点です。
 同じく白粉。
これも初めて使い切りましたよ。
 と言うのも、通常商品の3分の1くらいしか量が入ってないものだったから。
まぁ実際には一番メインの普通量の物は余っているのですが、オールシーズン用だからいいとする。こっちは秋用に回せるな。
夏の崩れやすい時期用にとしていたものがきれーに無くなりましたので、こちらも100点。
 化粧筆。結局手放す事に。
勿体ないとチクチクを秤にかけて、ちゃんと実を取れるようになりました。万歳。
代わりのパフも使い勝手が良く肌に刺激のないものを選べたし満足です。

 今年の夏は『いい加減ちょっとは社会人なりの化粧しよう』が目標でしたが、まぁまぁ出来たと思う。
同じ化粧品がいつまでも延々手元に残り続ける毎年からは進歩したわぁ。
 ―とは言え、日焼け対策なんで夏が終わればまたこれ以上に薄化粧になってすっぴんの日もあるわけだがさ?( ̄ー ̄;)
もう少し残暑。機嫌よく化粧して行きましょう。
神道はなぜ教えがないのか

 海外本見る前に繋がりもなく偶然一緒に手にしていた一冊。海外の宗教教育本じゃないけど、まずは自国から…って所かな。
私的には仏教もあれだけど、神道も日本人の源の様な何かがあるよね。
 ―のだけど、このタイトルの様に、確かに神道って、教えと言う教えはない、この問いに答えられなくて。
 お天道様が見ている、万物に霊は宿るので敬うべし。こういう感覚だけの『大体そんな感じ』宗教だよなぁ…。さらには他の神様もお客様なので丁寧に扱おうね、とか。どこにも書いてないし言ってないけど、共通感覚的にこんな感じ。
 なんかもうそれって躾の延長であって、悪い事したら鬼が来るよとか、せいぜいこの手の話。もう他の宗教と同じレベルのスローガンとか看板が思いつかない。
 そう言うぼんやりふんわり、懐の広い所が好きなのですが、この本でさて答えはどう出るのか。

 本の中では神道は宗教にあらずと言う歴史にも触れていましたが、それを聞くとちょっと納得したり。(最終的には宗教と言うカテゴリーできちんと語られているのだけど。)
漢字的にも『道』って書くし、これが結論でも違和感ないわ。生き方の指針と言うか。
 それにしてもいざこの本ではっきり書かれていてそう言えば…となったのが、神道の『ないない』加減。
教え、経典どころか、始祖もなければ救いもないと言う。偶像も、原始的には神殿もなかった。(今も本体は後ろの山だったり、滝だったりとかするしね。)
 うーん、確かに。これは特異過ぎる宗教だわ。
どの宗教もこうすれば死後天国に行けますよとか、救いが売りで、そのためにタブーの経典がある。破ってはいけない神との約束。
神道はそもそも死は穢れだし、生まれ変わりも語らないしなぁ。
 あの世だって、明確に別れた世界でなく、この世と地続きです。
とにかく線は引かない。
 考えてみれば神道を信じてたとして、利益なんてどこにも約束されてないんだよね。
 神へのタブーも、神がやるなと言ったものはなく、単に人間側が神様に失礼のない様に…と敬いの形や身を清める形を好んだまでで。
 仕草一つにもそれが表れていて、多くの宗教は天にまします神に祈る時、天を仰いで祈るけど、日本人はそれをしない、と。
神様は一人一人の心の中にあると言うのがすんなり来る。
 神社にお祈りするのも、許しを乞おうとか、大それた祈りよりも、身近な、基本自分の力でやるのを手伝ってくれと言う感覚に近い。
確かに決意表明の部分があるよなぁ、神社へのお祈りや挨拶って。
(他の宗教でも宝くじが当たります様にとか、ダイエット成功します様にとか、そんな事願うんだろうか?なんかこんなの教会でやったりとか、違和感と言うか罰当たり感が漂うんだけど。反対に寺とかではありそうだし、戒律に厳しい所ほど、頼む方も度合いが違いそう…。因みに私は寺ですら願い事ってイメージはない。)
 そもそも強大なものや畏怖の対象は、祭り神も祟り神も、或いは表裏一体で神様括りだし、あと八百万の名は伊達ではなく、実際に神道の神は増殖します。
分霊とか、神社で神様を借りて帰るやつね。
一神教の宗教には決してない考え方だそうで。

 さて、まぁぶっちゃけ、宗教なんてものは政治的利用は勿論の事、集団になったらどうしても野心が絡んでくる手前、何かを都合よく収めるための方便を混じり込ませていると思うのですが、一神教の多宗教排除の姿勢然り、神道の方も宗教と意識するまでもなく人々の身に沁み込んでいると言う意味では超強力な洗脳状態とも考えられるのかも。
 本当は日本人は無宗教、無神論者が多いんではなく、自覚がない宗教支持者だらけと言う意見もたまに聞きますし。
神道の狭義がない辺りが余計にここら辺を解りにくくさせているのか。
 この本の中で書かれていた、『ない』宗教であるが故に、他の『ある』宗教とぶつかる部分がないから、日本人はどんな宗教でも受け入れてこれた、と言うのは面白かった。
 そしてよくこんな救いと言う上がりのない宗教がここまでしっかりと生き残ったのも、実はタブーがないから、『破壊』されると言う認識すらなく(言い様によっては壊れる事の有り得ない)神との約束が守られ続けたが故、と言うのも言いえて妙だなぁ、と。
 あー、この線から出ちゃダメよ、その時は神は見放すよ、と言われてれば出る可能性はあり得るが、線が無きゃ約束の破りようもないもんなぁ…。

 解ったような、やっぱり知れば知る程不思議で枠組みがない事が解っただけの様な、本がどうのじゃない、神道が謎だと言う一冊。
面白かった。
古書泥棒という職業の男たち 20世紀最大の稀覯本盗難事件

 読書家にとって最も憎むべき犯罪が本泥棒―との事です。
個人的には『ネタバラシ』『焚書』の方がもっとアレだわ。次点で『落書き』『ページ破り』とか。
 最初は言い過ぎだと思ったのですが、でも中身を読んでいて、あ、やっぱり本泥棒許すまじ側の人間だわ、自分も、と思ったのは、とある裁判のエピソード。
 裁判官が貧しい人の味方になって『図書館の本を盗んだ青年』を許して被害届を取り下げてやれ、と図書館側に言うのですが、その理屈が『本が高くて買えない。読まなきゃ授業に付いていけない』なんですが、もう図書館側の反論聞く前にツッコミ入れまくりですよ。
『いや、読み終わったら返せば良いだけの話だろ』と。
 図書館側は華麗に『青年の学問の権利を主張するなら、その本を盗られて利用出来なかった多くの学生の学問の権利を奪ったわけで、重罪』と返しました。拍手。
 しかしその裁判官は罪の中身は関係なく『弱い者の味方』する事しか考えておらず、青年を刑には処しませんでした。それどころか図書館側に『か弱い学生をいじめるなんて』だの暴言吐きまくり。
こんなの逆差別だよな…。こんな裁判、公平でもなければ、正義もない。
 実際実はその青年、古書泥棒で、転売目的で何度も本を盗んでいたのです。
あー…ムカつくわぁ…。

 まぁ手段を選ばないタイプのコレクターが買うから売ろうとする人間も居て、と難しい話なんですが、その当時、古書泥棒は山のようにいて、図書館は一番に狙われていたようです。
 しかも本泥棒は泥棒の中でもまともな部類の泥棒扱いらしく、ほぼ正職業の内に数えられていたとか。
―はぁぁぁ????泥棒が仕事として認められているってどんな社会だよ。(勿論法律的にはアウト。)
 いや、最初にこのタイトルを見た時は、むしろ犯罪者側の話かな、と思っていたんです。
実際は記録の掘り起こしによる第三者目線での話ですが、それでも本泥棒に対抗する側の熱い気持ちがよく伝わってきて、もう本泥棒に腹が立つ腹が立つ。
『どういうものか知りたい』と言う読書から『こいつら腹立つ』読書へ早々に変わりましたね。
 主に書かれているのは本泥棒、図書館側、それに本を売り買いする古書店の主やディーラー、盗んだ本を作り直して持ち主の形跡を消す装丁師…そしてコレクターの話、と。
三者三様の理屈とやり口で本泥棒の時代を征きます。

 小説じゃないので、誰が勝ったとか負けたとかオチはないのですが、稀覯本をテーマに、まるでラプソディの様な騒がしい歴史を眺める事が出来た一冊。
二次元すぎる祖父の話

 ジャケ買い?絵が気に入ったと言うより、実際に居た大正生まれの作者の祖父二人の豪快な人生録という事で読んでみました。
うーん、期待外れではあったかなぁ…。二次元の様な生き様、と煽っていたので楽しみにしていたんだけど、当時だとそう凄いと思えるようなエピソードもなく。皆がたくましく生きていた時代だし。
まぁこれがおじいちゃんズだと思うとダンディズムを感じて素敵だが。
 カラーである必要はないので、もう少し安くしていただきたい本だった…。