元モンスター描き。 諸々の感想と近況ブログです。   since2005.05.15
みつばち高校生

 実在する高校の部活動です。なんと養蜂。すごいのがあるねぇ…。
クラブの名前は『ハッチBee8』と、最初聞いた時はくどいなぁと思ったのですが、どれも蜂にかけてるどころか、3つの蜂で『みつばち』ともかかっているらしく、思わず納得。

 さて、とある女子が思い立ち養蜂部を立ち上げる所から語られて行くのですが、まー、青春と言うか何というか、頑張りやチャレンジ、友情、そして勿論失敗、生命の死と言うものは生き物を扱う以上予想出来る話なんですが、クラブ内の分裂まで書かれているとは思わなかった。
実名で書いてるんだけど、まぁよく書いたなぁ…。
 それだけその後の団結があるから書けるんだろうね。嫌な記録が残る事にもなるだろうに、本人たちの許可が出るのも器があると思うわ。

 そして西洋ミツバチと日本みつばち、自分なら日本みつばちだなと思っていたんだけど、彼女らの選択も日本みつばちで、これがまたそれぞれに良い点と悪い点があるらしい。
 西洋ミツバチは逃げないけど弱い、日本みつばちは丈夫だけど逃げる。―この逃げるって何?ってのが、巣に居付くか居付かないかなのです。
日本みつばちは巣が気に入らないと、全員でいきなり…消えるらしい。
 あと、西洋ミツバチは買えるらしいんですが、日本みつばちは持ってる人に群れごと分けてもらうか、野生を捕まえて来るかしかないと。(その後巣が気に入られず逃げられたらおしゃか。)
 前途多難ながら、園芸科の学生たちだったので、みつばちがよってくるフェロモンを出す花を植えるとか、なかなか鋭い方法を出したり、昆虫好きが居て天敵だけを捕まえる方法を知っていたりと、知識も豊富で驚いた。
(この天敵の話、いわゆるスズメバチなんだけど、トラップを仕掛けるのに蜜だけだとみつばちも捕まっちゃうけど、酢を入れるとみつばちは酢が嫌いだからトラップに入らないとか。)
 しかし蜂の研究上、憎っきスズメバチにも研究家が居て、その重要性を聞いたりして、こうなってくると単純じゃないなと思う。

 この部が有名になったのは、自然を考える学生のシンポジウムのようなもので、全国優勝を飾った事。
単なる養蜂でなく、地域や環境を考えた取り組みまでやってるんだよね。
部発足からのわずか3年の快挙。
クラブのヒストリーがこの本で解ります。
 エピソードでは、部員たちの卒業後、進路等が解るのですが、やはりこのクラブが多大な影響を与えていると分かる、その多彩な選択肢ときたら…。皆、なりたいものをきちんと掴んでいるのがまた熱いです。
 読み易く分かり易い内容で、みつばちも思わず可愛くなっちゃう一冊。
あっという間に読了。