元モンスター描き。 諸々の感想と近況ブログです。   since2005.05.15
異次元を覗く家

 ボーダーランド三部作…との事でこれが何番目に読むべきものなのかも知らない。
けど独立した短編で、世界観が共通と言う程度の物なら問題あるまいと、何せ古典SFホラーという事なので読んでみました。
まぁあらすじは単純。
 主人公らが釣りで訪れた田舎、その廃墟に残った一冊の日記。そこにはとんでもない化け物があちらの世界からやって来ると言う恐ろしい記録が残されていて―と言う感じ。
S…F??ううん、まぁ定義はないようなもんなんだけど、古典ホラーと言う枠組みでいいかと。
 化け物へ(いつ襲われるか、どうなるのか)の恐怖感はひしひしと伝わってくるのですが、最終的に日記は当然、日記の主がどうなったかの後日談を語るわけでもなく、断筆状態。
主は一体どうなったの…?と言う後引くありがちな終わり方です。
 日記を拾った側に災難が襲い掛かる系の話じゃなかったのは意外。伝聞形式にするための設定かな?

 が、これをありがちと言うのは現代の多種多様な凝りまくった物語を当たり前の様に読んでいるせいで、目新しさがないと言うだけの話。
何せこれ、古典と言う所がミソなのです。。
 余韻を持たせたり、化け物そのものよりも逃げている時の恐怖感や、今後の不安感と言う引き立たせ方の手法は、当時の単純明快、ダイレクトなホラーばかりだった中でも、目立ったんじゃないだろうか。
 何せラブクラフトっぽいなぁ…と思っていたら、ラブクラフトよりも先に書かれているんだもん。(実際にラブクラフトが注目していた作者の様です。)

 さらっと読んだのですが、私的に可もなく不可もなくと言った所。