元モンスター描き。 諸々の感想と近況ブログです。   since2005.05.15
ハッピーノート

 中学受験を控えて塾通いに精を出す小学生女子。そんな子が主人公なのですが、うん、なかなか…嫌な部分も全開の一人称物で生々しいな。
 なんせ学校でつるむのが苦手。かと言ってグループから逃げると孤立するし、いつも調子良く(内心相手を怖がったり、馬鹿にしながらも)振る舞っていた。
 で、彼女はさっさと学校側の上辺の友人付き合いに見切りをつけて、塾なら新しい素敵な環境が待ってるんじゃない?とTVドラマなどの影響を受けて、勉強目的でなく塾へ行く事に。
 ところがそこでも結局一人。しかしここでは下らない人間とはつるまないつもりなので、日々自分では動かず、良い事ないかな…と毎日不満を抱えながら過ごしている。
 そんな中でも、一人の男子とは仲が良くて、主人公は彼が好きなんだけど、その子は塾では決して主人公と話したりしない。
塾帰りのドーナツ店で一緒に勉強をするだけの仲。いつか彼が自分のグループに主人公を紹介して仲間に入れてくれ、リア充になるんだ…なんて思っているけど、やっぱりこれも受け身なのね。

 そんな不満と受け身の生活の中、主人公は新しく塾に入ってきた女の子から、サバサバかつ、どこか馴れ馴れしい近寄られ方をする。
 その子は妙な服装や言動なのだけど、物おじせず何でも出来、そもそも頭が良い。
でも人との距離感が測りにくい子であり、主人公は嫌悪困惑しながらも、自分がいいグループに入るため、打算的にその子とつるむ事になる。
 しかし目論見は見当違いだったわ、成績は落ちるわ、例の彼は最後まで主人公を公に友人扱いすらしないわ、展望なんて望めない状況に。
(ちなみに学校の友人とは相変わらず嫌々付き合ってるし、家庭でも親に反発バリバリ。)
 もう八方塞がりどころか、よく一つの良い事もなく進むなぁ…なんて。
 特に友達付き合いは、学校でのグループは足引っ張る子にいらいらし、リーダーの機嫌を測り、どちらでもない子はさらっと裏切って転校して逃げちゃう(積極的だな)し、塾の子らはそもそも向うからして主人公を相手にしてなくて、男の子もよそよそしいし、入ってきた女の子は癇癪が酷い。かと言って憧れていたグループにちょっとだけ入れてもらってもルールがいっぱいで嫌だとか思うし―。
あー、気の合う子がいないとこういうもんなのかしら。

 まぁこの子のネガティブさもあると思うんだけど、途中で『結局どこへ逃げてもその先で嫌な事がないとは限らない。じゃあここで嫌な事を止めよう』と開き直った様に自分の意見を通す子に変身。
 普通はそこで見直されたり、裸の心でぶつかって友情が出来たり、道が開いたりする展開と思うんだけど、これがなんとも酸っぱい話。
全く相手を思いやる行動がないくらい、「私はこれがしたい、それは嫌だ」と主張する子になってしまった。(そして複数の子と衝突する。)
 いや、自分の意見が言える事は良い事なんだけど…取りつく島もない感じに思える。そしてそんな急に変われるのも不思議。
まぁそれで、向うも今まで押しまくってきた分反省―と言うより考慮するようになったのか、険悪なムードながらも前みたいに主人公が振り回される事はなくなりました。
 ただ、主人公もしれっと、『別にあんたと無理に付き合いたいわけじゃないけど、あんたがいないと一人になるんで』的な言い草なもんで、読んでいてとげとげするわ…。このまま本音を言い合う親友になるんだろうか。いや、運命の友人に出遭うまでの保険にしか思えない…。
 この子最初は消極的ネガティブ、ラストは積極的ネガティブだよ。

 ただ、女の子友達らとは結局こんな調子だけど、塾の男の子とだけは誤解も解け、仲良くなったラストでした。うん、どこを見ればいいかわからない。BF的な話がメインか?これ。それとも単に友人がたまたま男の子だっただけの友情テーマ??
(あ、あと家族とはお互いカッコ悪い所を知られ合って、結局仲良くなったようです。そこはまとまっていた。)
 全方向に釈然とするハッピーエンドじゃないのが、微妙な気にさせてくれた本です。
中掃除のお時間です
 大掃除を楽にしたかったら中掃除を、中掃除を楽にしたかったら普段からこまめに掃除を。
さて、そろそろ中掃除の季節です。
自室と風呂はこの間やったから、今度はそれ以外です。

 残るは台所、トイレ、物置部屋、家人部屋、その他廊下とか物入れの中とかベランダとか。
とりあえず家人が家に居る間は家人部屋には手を出せないので、ターゲットは台所と物置部屋から。
 台所は油と言う油を、物置部屋はカビと言うカビを除去いたします。
休日を前に掃除熱が燃え滾っていたので前日の夜からフライング気味にスタート。

 まず掃除は上からの鉄則で、先に電灯を取り外して綺麗にしておく。
次に台所の窓に吊ってあるブラインド代わりの御簾を洗う。もうね、拭く位じゃ歯が立たないからね、風呂に持ち込んで一緒に洗う。
重曹と石鹸でひたすらに洗うんだけども、いつまで経っても茶色い水が出て来るんですよ。すっかり止め時が分からない…。((( ;゜Д゜)))
 それを夜中に干している間に遮るものが無くなった窓もひたすら拭く。壁も拭き上げる。

 何故か家人が帰ってこないので調子に乗ってやっていましたが、いい加減お腹が空いた所で夕食を摂り、その日はそこまで。
以下どうでもいい掃除話なので続きにて。
趣味は何ですか?

 考えてみれば趣味がない著者が、趣味とは何ぞや、趣味を持ちたいと色んな趣味を持つ人にインタビューしまくって、自分もやってみるエッセイ。
面白いなぁ。
 何が面白いって、趣味と言うポジティブな話題のはずなのに、著者どころか、色々語るインタビューされてる人たちも「面白くないですよ」とか「義務感」とかやたらネガティブな発言が多い所。
 やる事なかったんで目の前にあるものをやってみたとか、暇つぶしの条件から当て嵌まるものを考えたらこれだったとか、決して皆が皆楽しんでやっているわけではなかった。
就活や婚活の話題作りのために趣味を作る人だとか、皆目的と手段が…。
 反面普通に好きでやってる人は突っ走り気味にのめり込んでいて見ていてすっきりしますわ。
一人で黙々ととか、あいつより詳しくありたいとか、その熱さがいいよね。

 趣味は何ですか、と聞かれ答えられるか。はたしてそれは本当に好きなのか、語れるのか―。
けっこう罪作りな質問かも知れません。
カルト村で生まれました。

 正直言って閉鎖されたコミュニティと言うのはもはや別の国の文化に感じるもので、外から見ているとその違いが怖い。
人は違いを恐れるか憧れるかだと思うけど、この本で書かれた生活の中に、羨ましいと感じるものは一切なく、ただただ恐れを抱いた。
 作中に何の宗教だとか、宗教面での描写はないんだけど、作者が子供たちだけでまとめられて育てられて世話係に『教育』されて生活している部分は、何もかも怖いとしか感じなかった。お金のない世界、財産は共有とかで育てられると、人のものも平気で盗っちゃったりとかあったようで、そうとしか教えられていなかった本人に罪はなくとも、外でつまはじきに合うのは当然だし…。
 いつでもお腹が空いていてとか、親とも特別な時しか会えずとか、精神的・肉体的両方の虐待描写も溢れていて。
作者は19歳で外へ出たようだけど、今でもどこかずれた感覚(権利の主張があんまりないとか、不便さを受け入れてしまいがちとか、常識が欠けていたりとか)は長く続くし、もしかしたら人格形成されてしまっているかもしれない。
 何より作者は自分の人生をごく自然に受け入れているように見えた。これを不満を言わない素直な人と取るか、今だ本当にあの生活がおかしかったと本気で思っていないと取るかは難しい所。(何が普通かと言う基準はあいまいですが。)
表面であの生活が外と異なる部分をきちんと捉えて描いてはいるけど、絵柄や作風から淡々と、ほのぼのとしすぎていて、そこも逆に不安を掻き立てるのです。
 一方作者の夫さんは、「洗脳はなかったと言うけど、洗脳が認識されてないだけかもよ?」と冷静に見た上で、彼女を受け入れているフラットな感覚の持ち主のご様子。是非彼女の良いパートナーとしてご夫婦幸せにいっていただきたい。

 今作者が何をあのコミュニティに思うのか、それをさしはさむとテーマがずれるのかもしれませんが、あくまでもこの本は『たまたま』変わった場所で育ったと言うふわっとした少女時代のコミックエッセイ他ならないと思えました。
カルトについてどうのこうの言う本ではありません。(もう少し掘り下げた続編があるらしい。)
SPY

 実在のスパイ列伝…なのですが、表紙を見てそのアニメ漫画風に驚く。
私は何かティーン文庫辺りを手に取ったんだろうか??
 伝記にハマってから色んな伝記を検索していますが、そもそもスパイで伝記って…この矛盾と言うか、変わってるよね。
まぁ真のスパイは世間にばれないままだから、バレタとは言え華麗な経歴を持つスパイたちのお話です。

 これがまた、中の一人一人の扉絵にときめくわぁ。漫画にいたら惚れそうなセクシーで、紳士で、企んでいそうで…のカッコイイお姿。
また、二つ名や煽り文句が輪をかけてカッコいい。
 実際映画顔負けの一般人には及びもつかない生活を送っていて、どれも読み応えがありました。
最終的に死刑になる人も居れば、最後まで生き抜く人も居て、本当にドラマティック。
 程良い長さに収められているからハイライト集みたいに読めます。
 特に何人かいた二重スパイの話はどんでん返しが多くてワクワクしたね。
しかしスパイ先で出世しすぎてリーダーになってしまった話はもうどうしろと…。(味方を暗殺する計画を練る事になる。)
 日本じゃピンとこないんだけど、スパイだとばらしたりその後の生活がそれでも保障されるとか、よく解らんわ。
 中に日本に潜伏していたスパイの話もあるんだけど、日本と言う国は国民自体が裏切り者を酷く排除する傾向にあるため、スパイ行為に対していつでも厳しい周囲の人目があり、さらに言葉が難しく、姿として異国人が浮いてしまうと言う点で、スパイするにはなかなか難しい国なんだそうですよ。
まぁ地続きで他民族国家じゃなければ浮くわなぁ…。

 読み物としても、スパイの知識としても、伝記としても面白い本でした。拾いもの。
ハンガーの行方
 ハンガー定数生活を始めて1年半強。
 そして只今のハンガー数は49。精鋭揃い…ってわけじゃなく、今後も着るかな、これ?とか意外と着勝手悪いなとか、そろそろ買い替えたいと言うやつがいくつかあってこの数だから、逆に安心するな。まだまだ余裕があるって事だから。

 振り返ってみればただ服を減らそうと意識していた時と今の意識は全然違っています。
120→100の時は処分する物は簡単に出て来るけどかなり抵抗があって、100→80は何を処分すればいいのかめちゃくちゃ頭を使った。80→60は行きつ戻りつ板についてきたけど変な焦りがあって、60→50がスパンが長く、落ち着いてきた。
いや、そもそも60ラインのつもりでいたくせに、馴れちゃったのか気が付いてたら50になっていたと言う感じ。
 …もう50ライン生活って感覚でいいか?(ハンガー10個、邪魔だからタンス内から出しちゃったしな。)

 でもって前回の振り返り10か月目の感想と今の感想がそう変わらないのですよねー。数が変わっても同じ感覚だなんて、人間、必要な服の数なんて本当いたかが知れているのかもしれない…。

 ひとまず50で進んでみるか。
これ以上は、自然に減るのは良いけれど、意識して目指す事は考えてないなぁ。(って、服の整理を考え出した頃の自分に聞かせてやりたい言葉だな。)
 長年の整理好きの中で、常にアンタッチャブルだったタンスの整理が、もはや苦手意識なくなってきたわ。
くれなゐの紐

 表紙絵が美麗です。
まぁ最初はあらすじで選んだのだけど。

 時は大正、女たちだけのギャング団に、姉を探しにやってきた少年が、女装をして入団。
団長は逆に男装の麗人だわ、女たちは見目麗しくひと癖もふた癖もあるような者ばかりだわ―。
 彼女らは女ならではの方法で、摺りに物売り…と表の世界では生きていけぬ身の悲しさを背負ったまま、過酷な世界を生き抜いているのです。
 もうこの設定だけで耽美な世界を妄想するのですが、一昔前のやたらと大人を意識した芸能界の少女たちを思い浮かべるド迫力。(今の芸能界の幼っぽさとは正反対だね。)
 何せ下は12から、上は21までと言うギャング団で、二十歳そこらでこんな切った張ったの胆の座り様。怖いわぁ…。
 生き急ぐかのようなまさに徒花の乱舞する中、暴力あり、抗争ありと話は進んでいくのですが、女ならではの悲哀がそこかしこに。それでいて普通のヤクザものと同じくらいに熱く、激しく、一人一人の生き様がぶつかり合います。
 自分なりに貫きたいものが、違う者から見れば道理に合わないものだったりと、出て来る女たちの矜持は一人一人違って、また堂々としていて―。

 流される様な添え物の女はこの物語には出てきません。
ただ誰が最後に笑うのか、と言った所でひとり以外は敗者なわけで、一人一人のハッピーエンドは望めません。それどころか勝者すら、決して幸せとは言えない先行きのラストです。強いと思っていた女が弱く、逆も然り―。
 主人公の少年は、姉を追い、女たちの生き方に触れ、どうしたってすべて救えない状況の中、やれる限りを尽くすといった答えを出しました。
彼を主人公とし、姉を追い姉の答えを知りたかったと言うこの本の道筋は、綺麗に締められています。
 ラストの彼は、序盤の頃と比ぶべくもないしっかりと自分の足で立っている姿で、こんなにも闇の中を歩いていながらも清廉なのです。

 読み応えのある一冊。
あんまり見ない気色とジャンルの本だと思います。
夏が来る前に
 よーし、家具を夏配置にしたぞー。(冬配置=結露対策で窓から家具を離す。夏はこの逆で本来の配置になる。)
どうせ湿気でカビるんだから一年中家具と窓、壁を離しておけばいいのにって?
いや、動線が悪いわ、姿勢が偏るわ スペースが勿体ないわで、結局半年に一度変える方がプラス要素が多かったりします。
これでも普通状態の時ですら家具と壁の間は結構余裕もたせてるんだぜ…。
 それに考えてみれば中掃除する時に結局家具動かすわけだから手間は同じようなもんかと。(配線変えが無ければもう少しハードル低い作業なんですけどね。)

 そんなわけで家具を動かすとその下の床磨きや、窓の桟あたりの掃除も当然のセットとなり、自然と自室の中掃除も終了です。
 勿論湿気帝国との戦いは今からの時期が最前線ですので、今回は買い込んできた除湿剤も交換しまくり。冬でも6箇所は常に配置しているのですが、増強して今は10箇所配置ですわ。ふふ…負けるもんか、今年こそ負けるもんか。
 特に今回は掃除の途中に外出を余儀なくされたので、首尾よくその間部屋の窓は全開風通し、マットレス(重い)やら布団やらも干せたさ!カーテン自体も夏用に交換したてだし、お部屋の布含有湿度が大幅に下がったはずだよ!( ・`д・´)ノ
 …しかし一気に大量のカーテンだのシーツだの大物を洗濯に出したので、今度はちょっと洗濯地獄に陥いるわけですが。

 ラストついでに通年水だらけなんだからもう湿気対策とかと別次元だけど、カビ憎しの勢いで風呂場も中掃除へなだれ込む。
風呂場は毎日風呂上がりに気になった所をランダムでちょこちょこ磨いているんですが、それは手の届く範囲の壁から下だけ。
中掃除以上の風呂掃除は、天井から塩素剤でがっつり磨き上げる作業が入ります。カビは上から降って来るのだ。
 ―しかしいつやってもうちの風呂場の天井ときたら、コンクリでぼこぼこ仕上げだから、スポンジ類は役に立たず。モップ逆手でプルプルしながら磨くんですが、塩素剤が降り注いでくるからちょっと危険作業だよ…。
 これさえなけりゃなぁ。
 風呂釜掃除も同時進行なので、そこいら中触れてはならない洗剤だらけです。一応最低限量しか使わないんだけどさ。
上から順に壁も窓もドアも床も、小物類やらも全磨き。
やれやれ、これでカビの発生は遅らせられるかしら。
 (例の画期的と思った燻製タイプのカビ防止剤ですが、ぶっちゃけあんまり効果が無くて、物理的にスポンジやブラシでコマメに水洗いだけの方がよっぽどカビは生えてきませんでしたので、今は使ってません。残り香も微妙だったしなぁ。)

 いやー、梅雨、初夏~残暑まで、嫌いだわー。湿度も温度も日差しも体調も着る服も、何一つ好きな所がない季節だわー。(;´・ω・)
じつは、わたくしこういうものです

 月光を売る商人や、冷水塔を守る双子―そんなファンタジーな職業にまつわる本。
紹介文だけじゃよく解らなかったので、短編集かと思っていました。
 しかしこれ、実は写真集(とコラム)。
何が面白いって、写真は実在の人間と、その人が仕事で使う道具などを撮る。そしてコラムはその人が自分の職業についてインタビューに答える形式。
 へぇ…。作者、誰?(もしくは写真集としての写真家は?)と思いきや、なんぞ制作会社としての本なのね。
 それでも少人数で作ってると思う。文体が一律似ているのと、写真に写る小道具が、作ってる人同じと思わせるテイストで溢れてるし。
 それにしても綺麗なエピソードや奇想天外な職業が多くて、また写真と言うのが良かったわ。人だけじゃなく仕事道具が3次元として存在しているのもグッとくる。
時間管理人の鍵の話がすごく共感出来たし、バリトンカフェには行ってみたい。(入る資格ないけど。)
 巻末にそれらを演じた人の正体がずらっと書かれていて、やっぱり作り手の知り合い繋がりばかりで、芸能人とかモデルを使わないからこそこの味とリアリティが出来ていると思う。(ファンタジーに実像が結ばれてる感じ。)
  面白い本だと思います。
単行本ここまで読んだ自分メモ131

 2巻まとめて。一回出来上がってきたものを崩してさらに高くするってのは勇気が要るししんどい作業だよなぁ。それでさらに良くなる保障ってのもないし。
ここら辺の話は個人でもチームでも、またざわざわする感じの一歩の話です。
早く再び完成した状態を見たい。
清子さんの話は短かったけど『らしい』エピソードだった。繋いでいく感じが良い。

5年がメインだわぁ。
 雷蔵が物凄く考えて自分の武器を選んでいたのがちょっと凄いな、と。
この先ずーっとチームで…ってわけでもないのに選択方法がそれなんだ。
なんかちょっと切なくなるわ。本当5年ってチームワークが自然に出来上がってて凄い。
異次元を覗く家

 ボーダーランド三部作…との事でこれが何番目に読むべきものなのかも知らない。
けど独立した短編で、世界観が共通と言う程度の物なら問題あるまいと、何せ古典SFホラーという事なので読んでみました。
まぁあらすじは単純。
 主人公らが釣りで訪れた田舎、その廃墟に残った一冊の日記。そこにはとんでもない化け物があちらの世界からやって来ると言う恐ろしい記録が残されていて―と言う感じ。
S…F??ううん、まぁ定義はないようなもんなんだけど、古典ホラーと言う枠組みでいいかと。
 化け物へ(いつ襲われるか、どうなるのか)の恐怖感はひしひしと伝わってくるのですが、最終的に日記は当然、日記の主がどうなったかの後日談を語るわけでもなく、断筆状態。
主は一体どうなったの…?と言う後引くありがちな終わり方です。
 日記を拾った側に災難が襲い掛かる系の話じゃなかったのは意外。伝聞形式にするための設定かな?

 が、これをありがちと言うのは現代の多種多様な凝りまくった物語を当たり前の様に読んでいるせいで、目新しさがないと言うだけの話。
何せこれ、古典と言う所がミソなのです。。
 余韻を持たせたり、化け物そのものよりも逃げている時の恐怖感や、今後の不安感と言う引き立たせ方の手法は、当時の単純明快、ダイレクトなホラーばかりだった中でも、目立ったんじゃないだろうか。
 何せラブクラフトっぽいなぁ…と思っていたら、ラブクラフトよりも先に書かれているんだもん。(実際にラブクラフトが注目していた作者の様です。)

 さらっと読んだのですが、私的に可もなく不可もなくと言った所。
ローリングストック日
 毎度やって参りました。
非常食を入れ替えつつ、古いのを食べていくよ~。

 ―と言っても、まぁ普通の缶詰が多いのですけどね。
ただ普段、缶詰なんてほとんど食べないんで私的にはもうそれだけで非日常的食事。
 往々にして、缶詰は味が濃くて苦手なのですが、とにかく味見してこれはいける、マシと言うものを次からリピ買いしていくためにチビチビと試食して行くわけです。
当然「もう二度と買わねぇ…」と言うハズレもありましたわ。
 アルファ米とパンの缶詰はほぼ何でも美味いので臆するところはありませんが、おかず系。

 今回は『豚の角煮』が美味かったのですが、トロトロの部分が美味いだけで、肉の部分はパサパサ。
これはどんな肉の缶詰でもそうなんだけど、本当肉ってジャーキー目指す以外保存食に向いてない気がするなぁ。焼肉と言いつつ、肉が液体の中で泳いでるから、結局は煮物にしか見えないし。
魚はあまり好きじゃないとは言え、缶詰に限りは肉より魚を選んだ方がハズレがないと思います。
 で、『ゆであずき』。
…缶とは言え、えらいもんがあるな…。(私が買ったわけではない。)
まぁしかし、豆好き、アンコどんと来い、餅無し善哉OKな私に死角はなかった。普通に食える。
 ただ、これが密度的にアンコだったら一缶は無理だし、もう少し液体が欲しかった。善哉的に食べたい。
 あと、今回は冷やして食べたからいいけど、常温だとしつこいかもしれない。これはそもそも非常食じゃないと思う。
 『ハンバーグ』。レトルトでデミグラスたっぷりなやつ。
肉(加工品)だからパサパサはしてない所は良い所。難点は味が濃すぎる所だな。あとちょっと密度がありすぎて固かった。
非常食だと思えばものすごく美味しくはあるが、値段的に次はない。
 『たこと大豆の煮物』。
さっぱり食べられるかと思いきや、これも味が濃い。あとタコなんてほとんど入ってなかった。

 自分の好みの非常食、なかなか見つけるのも大変だね。
以上、今日一日非常食で過ごした私でした。
残穢

 このタイトル、映画が有名か、小野不由美作品として有名か。
まぁ映画は見に行かなかったんで、原作を押さえておこうと。
あの映画の告知、久しぶりのジャパニーズホラー大作の予感をさせていたじゃないですか。

 で、知っているような知らない様な漠然とした前知識で読んでいたのですが、序盤はじわじわくる感じで良し。
ダイレクトな話ではなく、じんわりくる怖さが、今後の話に期待を抱ける。

 が、中盤。
どうも進んでいるような進んでいない様な、決定打に欠ける怪異が小波の様に続く、続きすぎる。
ちょっとだれて来るなぁ。
 まぁ実際に素人が怪異を調べるなんてこんな地道な作業の繰り返しなんだと思いますけどね。
なんせ調べている側に誰一人として霊感がない。お話みたいにくっきり見えたり襲われたり、霊能者がいたりしません。(お話ですが。)
 ここら辺は好感度高いんですが、まぁぶっちゃけお話としての山谷に関してはその分マイナスがくるな、と。

 そしてラストまで―。
あ、これはいけません。
とうとう最後まで山がない、なさすぎる。
 むしろ民俗学の学生が研究レポートでも書いてるのかと言う様な怪異の成り立ち解説状態で、実際の怪異よりも、その仕組みを語り出しちゃう始末。
ほんのりと出てきた怪異自体も、てんでバラバラの場所や人に起こるから、気のせいレベルで済んじゃう。それなりに怪異元も調べるし解って来るんだけど、決定打がない。
 とうとう耳袋寄せ集めと言う態で、何の解決も、いや、原因も何もかもわからないまま、そう言うもんだと終ってしまう―。
ぇえええええ??これ、お話になってなくない??耳袋は長編だとダメだろ。
オカルト解説本、あるいは自説本だよね、内容は。それを小説風にしていると言うか…。

 物凄くがっくり来ました。これ、映画としてはどうだったんだろう?原作の時点でこれを映画化しても派手さやラストの収まりがないのに、何故…。
 この人のお話、今まで外れはなかったんだけど、これはちょっとびっくりするくらいに駄目だったわ。
ぼんやりした本でした。
つまみ食い本14

 ようやく一巻目を。良かった、断捨離御本家がちゃんと説明されていたし、これだと許可貰ってそうだ。
やはり普通の漫画としても楽しく読めました。
そうそう、捨ての達人たちが集まるとこうなるよなぁと言う集いが良かったです。『もらってあげる』とか、普通のパターンだとクレクレ人間なのにね。
断捨離な人たちには救いの手だったりするわけだ。

 インド夫漫画の人だな。
同じく外国人から見た日本あれこれを漫画にしてます。
まぁざくっと読んだ感じ。

 この人の絵も良く見るなぁ。
流し読み。

 わたなべぽんさん。
そうそう、止めてみると意外となんでもどうにかなっちゃうのよね。
結構同じ感じで頷けるネタが多かった。ざっくり読み。

 池田さんの。
待合室でさくっと読んじゃった。
相変わらずネタがある事で、しかしこれに関しては実際の料理を見てないので、どれくらいの物かお金や収納本の様に判断出来ず、ちょっとはっきりとしないまま読み終っちゃったな。
敗者烈伝

 敗者から歴史を学ぼうと言う本。
割とたくさんの敗者が並ぶのですが…ただ勝ち負けって、どの部分で時を切り取るかで印象変わらない?
 死ぬ時の事を基本的に言うのですが、殺されたら負けだし、病死でもその時の状況、はたまた何を成しえたかで言っても相当歴史に残る事しないと、凡人とか、小物とか、結構言われまくりです。
…うん。なんか、空しい…。
 逆に勝者って何だろう??
 価値観もありますが、そもそも歴史に学んで勝つってのは、決して全く同じ状況はないのだから、相当応用が利いて行動出来、そこに運の良さも必要な芸当だと思います。
 そして信長とか、光秀とか、有名どころはネームバリューで読めたんですが、あまり知らない人の話は乗り切れなかったな。
あと、詳細は著者が書いたこういう本まで―みたいに結ばれている話がいくつかあって、ちょっと醒めちゃう。参考資料と言うか、何故か宣伝に思えた。
(それでいで膨大な資料のため、参考文献は載せませんと言う巻末。なかなかはっきりとした考え方のようで…。)

 まぁ、流し読みでさらっと。
勉強の為でなく、お話としてだけ読みました。
もっと断捨離アンになろう!

 断捨離…ってよくよく考えてみると仏教用語だけど意味合い的に流行らせた人の専売特許のイメージあるが。
このタイトルはまた…えらい名付けを。
 とは言えこちらは続編の方。最初の方はまだ読んでいません。

 この本で特筆すべきは、まず『絵』だな。
変にシンプルや素朴とすれすれな気の抜けた絵が多い中、結構漫画絵に近くて、逆にそれがこの手のコミックエッセイの中で違和感に感じた。(いや、私は好きだ。)
 内容では今更減らす話は置いといて、『減らしゃいいってもんじゃなく、適切な量だけ所有する』大事さを説いた話が一番良かった。
捨てるに憑りつかれるのもやっぱダメなんだよね。それも執着。(本当仏教然としてるわ…。)
 ―とは言え、どこまでコンパクトに済ませられるかチキンレースも、私は好きです。
適量を測るには下限上限を知る必要があるもんですからね。

 普通に漫画を読む感覚で楽しく読めました。
旅のくつ屋がやってきた

 旅のくつ屋がやってきて、宿屋の息子の主人公は、彼と仲良くなるのだけれど、くつ屋は何かしら怪しげな行動をとっている。
町のあちこちを調べてはメモを取って―。
 もしやくつ屋はこの街を襲おうとしている盗賊で、下調べをしているのではないか、と町の住人は思います。
 このあらすじだけでは、大体それは何かしら誤解で、くつ屋は逆に凄く良い事をしていたり、あるいは不思議な力を持つ妖精だのの類で、最後にハッピーエンドと言う…のを私は予想していたのだけど、これが結構とんでもないシリアスな話で。
道徳の授業かと言うくらいに、考え込まざる得ないシーンがたくさん出て来るのです。

 まず、実はこの町の半分の住人は、実際にかつて盗賊に町を襲われ逃げてきた人々。
放浪に放浪を重ね、ようやくこの町だけが彼らを受け入れてくれたので、この町に迷惑はかけたくない。
 主人公の父親、宿屋の親父はこうしてこの町に入ってきた住人達側。
主人公は初めてそれを知る。
 そしてその逃げてきた人々は、もしこの町を盗賊が襲いに来たら、自分たちがこの町を守ると固く決意して日々気を付けて怪しいやつが居ないか見張っていた。
何故なら盗賊たちは、逃した住人を追い続けているから。

 え?なんで追われてるの?と思いきや、実はこの住人達、結構知恵者かつ転んでもただでは起きない人たちで、町を襲われた際に首尾よく先に町を放棄して出て行って、盗賊らが町で祝杯を挙げている最中に上流のダムを決壊させ水攻め、盗賊の大半を殺してやっつけているのです。
 自業自得の上、賢い自衛行為だったと思うのですが、盗賊は逆恨みで、何十年かかっても住人らを探し当て、復讐してやると追いかけてきているらしいのです。
 だからくつ屋が盗賊なら、仲間を呼び寄せるだろうから、それを阻止せなばならない。
 主人公はすぐに、それはくつ屋を、この町から生かして出て行かせられないと言う意味だと気づく。(相変わらずただでやられない意気込みですが、まぁ頭がお花畑過ぎて略奪や暴力に晒されてもね…。
 地続きで土地を取り合っている歴史が繰り返されているような国だと、当たり前の考えだと思いますし、そういう下敷きがあるのかな?と思ったのですが、あら、普通に日本人の作品でした。ちょっと珍しい展開だな。)

 主人公及び、一部の人は穏健派で、とりあえず盗賊と同じ様に罪のない人を襲うのはいただけないと、くつ屋が一番心を許しているであろう主人公に、『くつ屋が白か黒か』判定してもらおうと相成る。
今度こそ白判定かと思ったのですが、お話はまさかの黒に近い灰色の流れに―。
 凄い展開です。

 くつ屋はしかし、盗賊の命令で何十年も住人たちを追ってきたが、いつしか盗賊の里も消え、自分が何のために旅をしてきたのかわからなくなった。そしていつの間にか自分はくつ屋に『なっていた』のだと少年に告白します。
 しかしそれは物語として巧妙に聞かせたもので、少年は正面切ってくつ屋が盗賊かどうか、聞くに聞けなくなるものでした。
 はっきり言って会話の内容は、もうくつ屋が盗賊だと言っているわけですが、この話に嘘があって、盗賊達はまだ生きていて襲ってくるのか、それともくつ屋は盗賊を止めてくつ屋として生きて行きたいのか―ここら辺を主人公は正面切って探り出す事も出来ないがんじがらめの状況に陥ります。
 恐らくはくつ屋自身、主人公にすべてを任せ、裁かれる事を望んだのかもしれません。
 次の日、何もされずに住人たちに旅に見送られるくつ屋。
くつ屋はきょとんとして、見送る方、見送られる方、お互い複雑な気持ちで別れるのです―。

 これ、お互いがお互いを探り合いながらのエンドなんで、決してハッピーエンドじゃないんですよね。
私はてっきり、くつ屋になりたいと言う男を、この町に迎え入れると言う最高ハッピーエンドになるんじゃないかと一瞬思ったのですよ。
 ところが、それはなくただ、放免されたのみ。
もしかしたらこの後盗賊が来るかもしれないし、来ないままかもしれない。
 くつ屋はこの先どこに行くのか?果て無い旅に絶望しかけていたくつ屋に、住人は少なくとも安住の地を与えませんでした。
 或いは、盗賊たちは生きていて、ただ、この街の住人が今も気を許さずに盗賊の事を見張っていると知り、復讐をあきらめた―?
この、縁の断ち切り方と言うかぷっつりと終わった話って、非常に不安を誘います。
本文自体に、『どうなったか解りません』として終わっているんだもの。
うわー…。
 この作品、ところどころに闇が落ちてるよ。

 そんな中、それでも主人公の心根は素直で、この状況や出会い、周囲の人間すべてへの気遣いや心苦しさ、そんなものを胸に揺らがせながらストーリーを進ませました。

 後味が凄く残る本。
これは何歳で読むのが妥当なんでしょうね?大人が読んでも心ざわつく本だよ。(一応小4くらいが対象の様ですが…。)
衣替えはないけれど
 次のシーズンまでお休みいただく衣類の仕舞支度はあるんだなぁ、なんて意識するようになりました。
なんせ衣替えがあった時はまだクリーニングしてから防虫剤入れて衣装ケースに…と言う流れはあったものの、衣替え無しにしてからは防虫剤すら入れる必要なくなったしね。(毎日数回タンスは開け閉めするし、全吊り収納だから風通し抜群。)クリーニングも出してしまえば意識にも上らない。
 それが今再び、『クリーニングに出さずに自分で洗えば行けるんじゃね?』となってから、この自宅クリーニング作業で衣替えを強く意識するようになったわけですよ。(正直結構面倒臭くはある。(苦笑))
特に冬物を洗う時は細心の注意と共に体力と時間を食いますからね。
 まぁ一番の大物のロングダウンジャケットをやっつけた後なので、トレンチコート辺りも粛々と終了。
後はちまちまと洗っております。
 今後は衣替えの季節になると『風呂場で手洗い』が行事として思い出されるようになるんだろうなぁ…。
(結局ロングのカシミヤだかウールだかのコートのみ、クリーニングに出してます。)

 自分なりの手順も確立されました。
専用洗剤も柔軟剤も使わずでセスキだけで洗うわけですが、浴槽に張られたセスキ液で、まずそのまま浴槽を洗う。(めっちゃピカピカになる。)
その液で壁から床から洗い倒す。(本当につるっつるになる。)
最後に追い炊きして風呂釜掃除まで出来ちゃう―。
か、完璧だ…。
 このクリーニング作業をやった日は、風呂掃除が捗る日でもあるんです。
なんせお湯&大量液&濡れてもいい場所と言うトリプルコンボであっちゅう間に汚れが落ちますからね。
 ―ただし、肌は荒れるので体にかからない様に注意せねばならぬが…。
 衣替えついでに、風呂場の大掃除にもなっていいか?どうせ半年一度くらいの頻度だろうしね。
超高速!参勤交代

 映画を見逃しましたんで、今更小説の方を。原作か…と言うより、脚本の人が小説を書いたようで、はて、これはどっちが先なのやら??(同時らしい。)

 以前に参勤交代を描いた別の小説を読んで、やはり無理難題な参勤交代をどう成功させるかがテーマだったのですが、そんなジャンルが出来つつあるのか、不思議なネタです。
 あれに比べるとこちらはかなりライトで、コメディ的なもの。
余計な説明はあまりなく、それこそ脚本の様に会話と場面切り替えでポンポンとテンポ良く話が進む。
騒動を予感させる忍者もたくさん出て来るし、基本的には苦悩もあるが、楽観的な幸運も多い。
 あー、なんか確かに映像にしたくなる感じだわ。

 またこの殿が不正許さじ、地味でも貧乏でもいいじゃないと、自ら農民に混じって温泉に入るような好感度の高い領主。周りに担ぎ上げられるよりは自分から『みんな頑張ろう』と参勤交代に体を張っていくスタイルで、これも上手く話が進むと爽快な感じ。
成程、色々と超高速なのね。
 後半に行くにつれ、一人一人のドラマとか、辛い展開が続くんだけど、ピンチの連続をとんとんと乗り越えてラストの気持ち良いハッピーエンドまで、とにかく一気呵成に楽しめる一冊。エンターティメントとして期待通りでした。

 続刊もいっちゃいたいな。そう、あるんですね、これも映画になってます。『超高速!参勤交代リターンズ』。
 この人、お伊勢講とか国替え引っ越しだのマラソンする侍だの、この手のジャンルが得意みたいねぇ…。面白そうだわ。
ふらりと京都
 久々に京都に連れて行ってもらえました。(お車万歳。電車に乗る体力は年々衰えていくぞ。(苦笑))
ある意味普段の行動範囲には入っているので、毎度ノープランで突撃。
大体買い物と飲み食いメインとなりました。

 そんな中今回の買い物やる気のターゲットは『陶器』。
妙な癖と言うか習慣と言うか、いつしか京都で買うのが恒例となってる物がありまして、『扇子』『手拭い(タオル)』『耳かき』『爪磨き』。ここら辺は100%京都でと決めている部分があります。
 で、100とはいかないけど『陶器』も京都が多いです。と言うか窯元があると折角ならここで―となるのね。

 勿論物を減らそう減らそうとしている私ですので、必要もないものは買わないんですが、例外が一つありまして、それは家人がコレクションしているコーヒーカップ。
 マグカップ一つでなんでも飲めばいいじゃないと思っている私と違って、きちんとした(それもそこそこの美しさと上等さを厳選した)コーヒーカップ・皿付きで朝な夕なコーヒーを楽しむ家人。
ミルもドリップマシンも数台あるレベルだから、そこまで好きなら…と記念日のプレゼントやら土産物にはついコーヒーカップを見てしまうのです。
 本人は割と欠けさせたりして数も減らしてるんですが、自分で選ぶのはやはり旅行で窯元へ行った時とかくらいで、後は自然と周囲からプレゼントされる物です。
数が少なくなってきても、そこら辺の量産品を買い足したりはしないんだよなぁ。
 そんな理由もあって、今回は『陶器巡り』をする事に致しました。

 実際には陶器屋さんエリアは解るが店の数や場所とかは把握してなくて、ひたすら足で10数店を巡り巡り。
及第点物は多いが、これぞと言うものがない中、途中で陶器神社があったので、一も二もなく急カーブ。
この先お眼鏡に叶うものが見つかるか不安を感じていたので、迷いなく神様に『家人へプレゼントするのに良いコーヒーカップが見つかりますように。あ、あと、家の陶器が割れずに長持ちしますように!!』とお祈りしてみました。
 ―って、やった瞬間その後すぐ入ったお店で素敵なデミダスカップを見つける。
おぉ…。買い。
さらにラストのお店でこれはと言うコーヒーカップに出会う。(そこから先陶器屋さんがないのは知らない。)
おおおおおぉ…。買い。
 神様、素晴らしいご利益じゃないですかっっ。(*ノωノ)即効性、効率共に申し分なさすぎる願い通りの成就でした。
 なお自分用にご飯茶碗もゲットしました。
うん、長い事丼茶碗でご飯を食べてるんだ。
これの他はいきなりお子様茶碗になるんだよ、うちの家。おかしいね!

 あとは食べ物を買いーの食べーの。
普段は歩かない小さい通りでアジア料理の小さい素敵なお店をみつけたり、暑かったので定番きなこアイス、不意に食べたくなったうなぎと美味しく一日を過ごしました。
はー、満喫した。
ドールハウス大図鑑

 ビジュアル図鑑だな。
 何故か最初にこの本の作り手は初老の日本人男性と思っていたが、初老の外国人女性でした。翻訳と言えども何故ドールハウスに男性をイメージしたのやら?多分、コレクター的要素を嗅ぎ取ったんだろうな。
この本、ドールハウスを愛するあまりに行きついた感じがするもの。
 しかし著者は先にドールハウスの歴史を調べるのが趣味で、あとからドールハウス収集にも乗り出したと言う遡流派異端者。このジャンルで書いてる本は当時なかったから作ったとも言える。
 数々の写真は、所蔵物だけでなく美術館収蔵とかも混じっていて、詳細ではっきりくっきりと資料として価値のある状態だと思います。
 ラストに、もしドールハウスをコレクションするなら…と言う目利きの指南もあるので、おもちゃとしてでなく、アンティークコレクションとしての意味が濃いかも。

 でも元々ドールハウスは先に美術品、その後学習用品、そしておもちゃと言う流れだそうで、ちょっと興味深く感じた。
 そして、当時の人々は今の暮らしぶりや風習を残すために『現在進行形』のドールハウスを残したらしいのですが、未来である今も、作られるドールハウスは現代の家でなく、その当時のアンティーク感溢れる調度の家。
浪漫を求めるものになっているのねぇ…。
 ちなみに時折日本のもの(ドールハウスと言うより民芸品的な家の模型)が出てきており、日本の物は珍重されたらしいのだが、あれらをドールハウスと見るのか…と不思議な感覚に。
 重くて大型の本ですが、眺めているとドールハウスをそのまま見ているのと同じに、妄想に浸れる本です。
バスルームに配管が通っていて実際に水が出るとか、日本のプラスティックのおもちゃでなく、タイルや木を使って実際に寄せたやつで出来るなら、相当興奮するよね?
 リアルなドールハウスは惹きこまれるわぁ。
つまみ食い本13

 しまったね、シリーズ物の途中だね。
とは言え同キャラ別事件的な探偵もの。
単純に取り扱う謎が面白そうだったので手にしたんだけど、正直最後まで読めず。
事件は魅力的だったんですが、キャラがいまいちハマれないのと、絶望的なまでに『囲碁』の知識を必要とするところです。(そもそも探偵主人公が棋士。)
ぇぇ~…、盤面がイラストで解説されてるよ…。
それどころか、一章(?)まるまる囲碁の知識披露みたいなものがあり、序盤で萎えた。
知れば深い理解と面白さがあるんでしょうが、知っていなくても純粋に推理物を楽しめる本が良いです。
ちょっとパスさせていただく。

 単語から歴史から、教養と思われる単語をさらっと説明する―事典でしたわ。
うわー、これは…。
読んでおられず。
ただ、妙な所で感慨深かったのは、これだけの事を一般知識として持つべき(ひとつひとつはそのジャンルで標準知識なんだと思う)事柄が、こんなにあるのか…と言う世間に対する広さの再確認。
実際は自分の得意ジャンルが詳しくて、興味ない事は全く知らないと言う人間が大半で、これを大まかに全部水準以上に説明出来る人達はそりゃぁ教養がある…と言うか博識と言われると思いますよ?
とっさにこれを聞かれると想像すると、身震いしちゃう。
クロティの秘密の日記

 タイトルからは及びもつかない、主人公である奴隷の少女の日記と言う体裁の本です。インタビュー云々、実際に実在した人なのか、それともそう言う設定の本なのか不明ですが、時代背景だけは本当。(って、もっともらしく引っ張ってたけど、やっぱりフィクションか。解説でなくきちんと作者本人が前書きか後書きでフィクションなのかそうでないのか書いてくれないと勘違いや歴史捏造が起こりそうでヤダわ。この手のノンフィクション風作品のおかげで、最初から疑ってかかるようになってしまった。)

 アメリカ南部の奴隷制度の時代、奴隷は読み書きを禁止されており、もし文字を読めたり書けたりしたら、とんでもない罰を受ける。(鞭打ちはあるとしてその後追放なのか、まさか殺されたり…はないと思うけど、もっと酷い所に落とされるのは確実。)
 主人公は読みたい、書きたいの思いが強く、たどたどしい言葉で、日記を綴ります。無論ばれたら終わりですから、一人でこっそりと。
 誰にも言えず、でも嬉しさや誇らしさで、ふと誰かに自慢げに喋ってしまいそうな緊張感がこの本の始まりにはありました。(実際、主人公は文字の素晴らしさを、言いたい気持ちで表している。)
 それでも、主人公は『何故ご主人様たちは私たち奴隷が文字を使うのを嫌がるんだろう、何を怖がっているんだろう』と物凄く的確にこの事を捉えています。何かを支配するには知恵を与えたり、伝聞して団結させたり、そう言うものが大きな力になってしまうという事を、感じ取っているんでしょうね。
 今はまだはっきりとわからぬ主人公ですが、とにかく黙っていなきゃと察してはいるようで、文字(日記)の秘密を守り続けます。

 この主人公が賢いのは、そういう思考の部分だけでなく文字に対する学習能力がそもそも高いんですよね。
何せお屋敷の坊ちゃんが文字を習う時に団扇で扇ぐ役を仰せつかっているため、それで覚えちゃったのですから。
 主人公の日記には、奴隷の扱いと言うものが淡々と書かれています。
ぶたれる事、鞭で打たれる事、命令される事、自由がない事、結婚相手もご主人様に決められ、手だって出される。でも母親の身分が子の身分となるのだから、奴隷の子は奴隷…。(なんか都合よく決められてたのね。褒められた話じゃないけど、考えてるなぁと思った。性犯罪の温床だわ。)
 幸い主人公はまだ子供なのですが、主人公の周りにいる少女たちは若くして追い立てられる様に大人の女としての役割を求められます。
 まあ暗い話はそれだけでなく、時に理不尽な酷い罰を受け、その怪我が基で死んでしまったり、或いはご主人様同士の賭けのチップ代わりになったり―。
 そのご主人様の家自体も色々と面倒があります。
つんけんした奥様だとか、我儘な坊ちゃま、奴隷でない雇用人や家庭教師…。奴隷同士にも確執が。
そして主人公の行く手には、ついには奴隷解放を目指す地下組織の人間まで。
 逃亡劇までには色々あるのですが、少しだけ坊ちゃまに変化が見えたり、他で無事逃げられた奴隷や、捕まってしまった奴隷と、人の考えや境遇、生き死にが目まぐるしく変わっていく終盤。
最後の最後に主人公が選んだ選択は、予想を超えるものでした。
 …どうしたらこんなに強くなれるのやら、非力な少女だった主人公は、信念を持って自分だけの『自由』を選び取るのです。

 作中に何度も出て来る『自由』と言う意味は、ただ奴隷解放だけの意味でなく、自分にとって何から縛られない事が、選べる事がそう呼ぶにふさわしいものなのか、不自由がたくさん描かれたこの本の中で、一人一人の輝きを持って訴えかけてきます。
 ノンフィクションだったら相当に凄い話なんですが、フィクションであっても切々と、自由とは何なのかと言う問いを突きつけてくる見事な作品でした。
埃落とし
 春の慌ただしさに忙殺されていて、大体休日は驚く程に寝ておりました。
え、何でこんなに眠れるの?病気?ってくらいに。
…人間疲れると寝るのねぇ…。
(なお最近は忙しさのせいで日記も大体リアルタイムから二週間くらい遅れてアップしております。(苦笑))

 さて、久しぶりに早朝に自然に目が覚めたので「はっΣ( ゚Д゚)」って感じに飛び起きてお部屋のお掃除開始。
久々に上の方からの埃落としを…。(精進落とし的な響きがあるわ。)
 普段は椅子に登らないといけない場所より下の範囲しかコマメに掃除しないからな。
照明、桟、カーテンレール、エアコンの上、タンスの上―など。
 この作業自体は面倒臭くないのですが、何が面倒くさいって下準備。下の物が落ちてきた埃に侵されるので、くまなく仕舞い込まないといけないのが面倒。
表面上出しているものが少ない私でも面倒なんだから、普通以上の部屋の人らはハタキ系の掃除、どうしてるんだろう?(化学系ハタキで落とさない様にやるのかね。私はどうも普通のハタキが好きみたいで。)
 このおかげで、普段上に出している小物類はトレイの上にしか置かないようにしてます。机の上に一個、ドレッサーの上に一個。トレイごと片付ければ一瞬だもんね。
 後は吊ってる服と飾ってるキリンさんらを一気に押し入れに仕舞い込む。(だから押し入れにも空白が必須。)
難点は布団だよなぁ…。
 多分一番埃を吸い込むんでしょうけど、ベットカバーしたところで結局ベットカバーにも埃がと言うループにハマる。あの手の大きな布って、外でパタパタやるのも大変だ。
まー、今回は大雑把に扇風機を回して埃を落ちさせない方式で。

 床の掃除機までかけて完了。
やったらそんなに時間がかかるわけでもないけど、気力ない時は本当エンジンかからんよね。
 あと掃除って、本当埃の視認性にかかってくると思うわ。
毎日溜まる、これが基本的に私の掃除嫌いの所以だな。整理整頓は一回すれば崩さない限りそのままじゃないか。キリがない作業って苦手。

 さてその後は気力の続く限り掃除表チェック。
間が空いてしまったトイレの窓、台所換気扇のフィルター、レンジ等、粛々とお掃除完了。
重宝過ぎる、この掃除表…。(´ω`*)

 次はそろそろカーテンを夏物に変えたり、ベッドマットのローテーション、家具の夏配置―の時期だな。体力ある時にやろう。
わたしのハムスターを化石で残すには?

 久々の科学本…なのですが、ううん、どうもノリがあちらさん過ぎてちょっと…。
台所で出来る実験と言いつつ、酒ばっか話に挙がるし、その序盤で飽きちゃう。

 そもそもその不思議(科学的解明)は言う程不思議と思わないと言うか、知りたいと思わないと言うか…。
泡の動きとか、炭酸の中で浮き沈みする原理、そういうもんだと思っているので現象に名前が付いていたりとか披露されても…。身も蓋もないんですけど、『え、そんな現象があるの?』とか『あれって不思議だよねー』と言うネタがない。
 タイトルのハムスターの化石なんて、埋めて運が良ければ数万年後に出来る『かも』と言う解答。
…ぇー…。無理やり乾燥させて作るとかじゃないのか。科学実験…なのか、これ?

 まぁ現象の解説はやたらと小難しい所は小難しいです。若干ネタのレベルがバラつき過ぎかとも。
ちょっと流し読みになっちゃったわ。タイトルに騙された。
つまみ食い本12

 常在菌万歳!と読んでみたが、ちょい絵が乱雑で見にくいな…。中身はプロ監修だからやたらと詳しいんだけど、本人も40になってから大学に入学したとか凄すぎる。
ただ菌の怖さと、だから除菌!と煽る事と、菌に耐性付けようぜと言うスタンスについてのバランスが難しい本だと思いました。とりあえず皆、化粧品は光の速さでダメになるゾ。

 どんな解決法が?と思い読みましたが、むしろ4コマストーリー漫画と言うだけで、実用本じゃないっぽい?
色々アドバイスや知恵は盛り込んでいるものの、オシャレ不得意なOLの失敗を面白おかしく…と言う漫画としか捉えられなかった。


 ぽんさんのか~、と思いまぁ流し読み。
この人のは桃色系の方が面白いな。
Two Trains

 ローティーンの女の子たちの、友達や学校、家庭でのモヤモヤ話。
どこにでもあるような話ですけど、基本的には良い方向に向かい終わるので、安心して読めるかな。
 しかしいつ見てもこういうやつの女の子グループのじめじめはうっとおしいなぁ。
見下して仲間外れを仕掛けてくるようなやつはそもそも友達じゃないだろうし、逆に自分側があの子は好き、あの子は嫌いと分けてかかってる話もあって新鮮でした。
 新任教師を子供がいじめる話もうわーって思ったけど、本当、旦那さんはどうなったのかはっきりしてほしい。ある意味シャレになってない話かもしらん。

 手に取ったから読んではみたけど、まぁ、あえて、大人になった今、読みたいと言うような話ではなかった。児童書はやっぱり、生々しいのより夢のあるようなのを読みたいな。
こういうリアル系は、正しくその年頃の女の子が読むと色々感じる所があるんじゃないだろうか。