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儚い羊たちの祝宴
儚い羊たちの祝宴儚い羊たちの祝宴
(2008/11)
米澤 穂信

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 短編集。
本の僅かな理由。でも本人には大きな理由で人が道を踏み外して行くお話。(殺人)
うーん、怖いというか、理解出来ないレベルの理由ばかりで、現実感がちょっと伴わなかった。
殺人に至る過程は解るんだけど、リビドーとして解らないわけ。
 しかしただの短編でなく、連作でした。
どこの女生徒も『バベルの会』と言う学校の読書倶楽部の会員で、しかしその会自体の様子は決して描かれることなく、ひとりひとりが主人公として単一の幻想と闇の狭間で恐ろしい風景を織りなして行く様は、壮観です。
これは…連作が当りだなっ!
 旧家、成金。従者を従え、疎まれたり尊敬されたり、凛々しく堂々としたオーラをまとい、或いは脅え…そんなお嬢様たちのそれぞれの物語がたったひとつの繋がりだけで、引き締まります。
一見穏やかで華やかな読書好きの少女達の暗部が、これでもかと手を変え品を変え―。
バベルという名も利いてます。
本好きって、こういう題材に惹かれると思うよ。
おもしろかった。
 あ、『インシテミル』の作者さんだ。
女性語りが巧いなぁと感じたので、女性かと思ったよ〜。