![]() | 怪談列島ニッポン 書き下ろし諸国奇談競作集 (MF文庫 ダ・ヴィンチ ひ 1-1) (2009/02/21) 有栖川有栖、宇佐美まこと、勝山海百合、加門七海、黒史郎、雀野日名子、恒川光太郎、長島槇子、水沫流人 商品詳細を見る |
いやいやいや、ホラー好きでもないはずなんだけど、恒川光太郎さんが参加してるなら読まなきゃねー??加門七海に有栖川有栖、雀野日名子、宇佐美まこと、他…豪華過ぎだし。
ここでもやっぱり一番グッときたのは恒川さんの『弥勒節』でした。この人、ここまで外れがないと怖い。
意外だったのは有栖川さんの『清水坂』。ホラーと言うわけでもないけど、そういうのも書くんだ〜、と。この人大阪を書く事が多いし、そう言う意味でおもしろいんだよね。
黒史郎さんの『山北飢談』も意外で。
この人、確かにホラー畑だけど、短編の方がいいのかも知れん。なかなか良かった。
逆に期待していた加門七海の『日本橋観光〜』と雀野日名子の『きたぐに母子歌』が、よく理解出来ず。ん…どこが怖いとかじゃなく、ストーリーが理解出来なかったという、どうした、自分、な具合。あれ…??
も一丁理解しづらかったのは『熊のほうがおっかない』勝山海百合。
切れ切れの作中話それぞれは理解出来るんだけど、つながりの収まりが悪い。全体として見た時、主流がブレて読書した後の心の本棚に整理しにくい一品となってしまい。
理解はしたが肌に合わんかったのは『聖婚の海』長島槇子と『層』水沫流人。
それぞれタブー感が気持ち悪い。怖さでなく嫌悪を抱く『タブー感』ってあるよね。
そういうのにひっかかると、ホラーとして楽しんでる暇なくいやな話としか捉えられないのよ。
『湿原の女神』宇佐美まことはなんか新しい感じにうつった。ホラー作品としての押し出し感が、なんか他とは違うのね。
本流はしっかりしてるけど、売りだし方に手あかが付いてないと言うか…。
特にいいとも言わないけど、悪くはない。
でも1957年生まれか…若いわけじゃないのね。(と思ったらデビューが最近らしい。その辺りも含んだ新鮮さとぎこちなさの入り混じった味というわけなのか??)
で、巻末に投稿作品があって、これの野棲あづこ氏『境界線』というのが無性に怖かった。1Pものなんだけど、この人、上手過ぎやしないか?
モチーフとラストだけで言えば、実はこの本のプロと交えてもかなりのラインかと…。
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