元モンスター描き。 諸々の感想と近況ブログです。   since2005.05.15
文体練習
文体練習文体練習
(1996/11)
レーモン クノー

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 ちょっと変わった本ですよ。
語られるのはほんの1Pのなんて事のないとある日常の切り取られたシーン。

それを100通りにも文体を変えて書き分けるという剛の本。(*ノノ)

これを考えたセンスが凄いよ。
 伊達や酔狂、洒落結構。
例えば一人称、あるいは三人称。それによってひとつのストーリーがどうしてここまで変わるのか!多角面から違うストーリーを楽しむページがあれば、あるいは上品に、下品に、ユーモラスに、シリアスに。いろんな文章表現があるのですね。
同じ人が書いているのがまた面白いわけです。
 原書は仏語。勿論原書がどうなってるかは計り知れませんが、翻訳も上手いよ。巻末に文体ごとの説明もついてるしね。
人と違う読書を気どりたい時にお似合いの一冊。
西の魔女が死んだ
西の魔女が死んだ (新潮文庫)西の魔女が死んだ (新潮文庫)
(2001/07)
梨木 香歩

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 今更ですか?
ずっと以前から評判の高い本だけど、映画化もしたし、今更…だよね、やっぱり。
 今気付いたんですが、え、これ、

『家守綺譚』の人じゃないですかっ。Σ(´Д`;)

うーわー、すげー期待。ていうか相当いけるはず!

 で、かなり読みやすい本でした。
あー、字も大きいし、低年齢対象だな。
この人の時代調のからはまったから、現代物が新鮮。でも根底に流れる自然信仰とか、そういう大らかなものや、人の優しさは同じ。
 感受性の強い中学生の主人公に、世界に対する嫌悪感は当然の事ながらあるわけで、それを優しく諌める魔女お婆さんは出来すぎているよ…。
自分、年齢として大人ですが、主人公が憤る気持ちの方がわかるもん。
それともお婆さん寄りの年齢になればこの境地にいけるのか?!
もっとも彼女は、魔女と呼ばれるだけあって、そういう品格のお人ですが。
比較自体を勧めない生き方なんでしょう。
時間をゆったりと感じ取る事の出来る能力に優れていたり。
 ちっぽけな自分と比べる読み方では勿体無い。
いっそ客観的に、そこにある空気のように、登場人物のあるがままを観て上げてください。
言葉が少なく、短いセンテンスが多い。それ故に自分が状況から感じたものによって、はっとさせられるシーンが多くあります。
この作者は、本当に言霊を持ってるなぁ…。
得る物は自分次第という良書。

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失敗しない宝石選び
失敗しない宝石選び (Shotor Library)失敗しない宝石選び (Shotor Library)
(2008/03)
岡本 憲将

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 あら!適当に眺めるかと思っていた鉱物ライン本でしたが、これは良本!
さくらももこのエッセイで聞き及んでいた宝石商の方の本だったよ。
 これね、非常に宝石の説明が上手い。
素人玄人絶妙のラインで優しい言葉で説明してるし、万遍ない『宝石を取り囲む現在の状況』『産地』『ちょっとした逸話』まで申し分ないバランス。かつ文章も読みやすく、読み物としてもいける。
 何より良かったのは『~宝石選び』をうたってるだけあって、カラーで図版化された『宝石のランク表』!
こういう宝石は大体何点ですよ、何ランクですよって、実際の宝石を並べてくれてるの。
これはいいわぁ…、文字だけで分からんもん。
大概色なんかは自分のイメージと違った文字説明だったし。
 宝石自体も昔みたいに単純な分け方でなく、最近の名前、扱いを知る事が出来、最早自分はついけていけてないなぁと実感。
 終わりの方では採掘や販売ライン、おおよその原価表、商品の適正価格まで、素晴らしいハウトゥ本だよ。
購入者側に立ってるし。
志も素晴らしいご本でした。買ってもいいな。
オフェーリアの物語
オフェーリアの物語 (ミステリーYA!)オフェーリアの物語 (ミステリーYA!)
(2008/05)
山田 正紀

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 あらやだ。最近ミステリーYA尽くし?(==;気づかんかった…。

 これも耽美っちゃー耽美。タイトルからしてな。(オフェーリア、知ってますか?端的に言って川を流されていく姫君だよ。何でか知らんけど。で、元ネタはランボーでした。あの有名な『地獄の季節』らしい。詩集だしなー、読んだ事ないわ。)
 作者の言うところの、異世界ファンタジー&時代劇&ミステリです。なるほど、うまく言い表した!
最初ぱらぱらとページを捲っているともっと耽美かと思ったんだけど、順番通りに読んでると意外とミステリ主体だな。
言葉は流麗で華美だし、どうしてもファンタジー調のお話なんだけど。
読めば読む程現実っぽさ、俗っぽさが出てきて、主人公リアがまるで大人になっていく過程を見ているようだ。(苦笑)
 元々この話自体、幼女が小さい頃にだけ通じる事の出来る人形とのリンク体験がメインなので、主人公リアも大きくなると人形と通じれなくなる。第二ヒロインともいえる大人で蓮っ葉な影華も元々幼い頃に人形と通じ合えたが、今はその能力を失っているし。
 一話が一番おもしろいかな。謎も「なんで?」となるし。多少種明かしとなる『色の変化の謎』がそこまでのものか?と首傾げるけど、まとまりがいい。段々幻想的な雰囲気が崩れていくというか…最終話は「え?これ続き物?終わり?ここで終わり???」と混乱。
えー…どういうラストや…。(ちょっと不完全燃焼。)
 オフェーリアにリアどころか影華まで混合させたのが大失敗ではないかと。俗っぽさしか印象に残らない。綺麗綺麗を目指していたのではなかったのか?流麗な言葉遊びもいささか浮いてる気がするしな。
最初のイメージのまま神秘は神秘で突き進めば、今流行の『和ファンタジー』深夜アニメ的なウケがあると思った。(苦笑)
 仮に続巻あったとしても、もういいや。(--;

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論破できるか!子どもの珍説・奇説
論破できるか!子供の珍説・奇説―親子の対話を通してはぐくむ科学的な考え方 (ブルーバックス)論破できるか!子供の珍説・奇説―親子の対話を通してはぐくむ科学的な考え方 (ブルーバックス)
(2002/02)
松森 靖夫

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 言うほど珍説でも奇説でも…。(というより、子供の『説』でなく『質問』だよな?)
あるいは別に説明出来ない話も少ない。
もっと答えにくい話しかと思った。
 変わってるなぁと思ったのは、『論破』出来るか、に焦点を当てているところ。

…子供に説明するのに、論破、するの?(==;?

論という以上、同じ基礎知識に基づいて話をせねばならんと思うのですが、子供相手にそりゃ無理だろう。
むしろ『何故こうなるのか』を子供にわかりやすいように抽象具象を説明する…んじゃないの?
 例えば『カラスの死体を見たことがないのでカラスは死なない』とか『宇宙人が要る確率は「いる」か「いない」かの50%だ』とかを論破するんですって。
むしろこれを『論』と考えて証明する事の方がよっぽどテスト的で△(証明)だと思うが。
『カラス~』に至っては論以前の問題だろうて?(´Д`;)
見たことなければ存在しない理論だと、一種哲学だよなぁ…。考え方はわかるが、国語的にどうもこっちの理解と一致してない感じ。
『宇宙人~』の話では惑星の確率から始まって云々かんぬん。これ、子供に聞かせても論破どころじゃなく、納得、いや、理解出来んと思うよ?(^▽^;
かと言ってドレークの方程式の話すら出ずに話は終わってるし。科学的にしたいの?子供だましの話でいいの?どっち寄りにしても中途半端な本だなぁ…。
普通に雑学本にすればおもしろいのに。
 『子供』というテーマがおおよそずれていると思いました。
そこそこいい大人でも疑問に思っている事を理論的に説明するよ!本だと思うのですが。

だっていくつかの疑問は普通に大人の今でも私が持っている疑問だったし。(大笑)

 あー、でもあれが載ってない。
『蓋をした箱の中で鳥が飛んだら、箱全体の重さは変わるの?』。
昔読んだんだけど、答え忘れちゃったもんで。(´・ω・`)
 他は大体今更、かな。
地球に穴開ける話とか…。
 あ、でも目からうろこがひとつ。
『湯気』と『水蒸気』の違い。
さらに雲は『水蒸気』じゃないという事。へー、へー、へー!
さらに横道で、昔は工場の煙突から雲が出来ていると信じていましたが、実は見える煙の方が水蒸気でむしろ安全で、見えないものが立ち昇ってる煙突の方が公害なんだって。イメージ悪いから、わざわざ見えないようにして煙を上げている煙突もたくさんあるらしい。あらあら、騙されてるんだなぁ…。
地図男
地図男 (ダ・ヴィンチブックス)地図男 (ダ・ヴィンチブックス)
(2008/09/03)
真藤 順丈

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 おもしろい!

何だこの設定。そして惜しげもなく詰め込む短編のネタネタネタ…っ。
一冊の地図帳を持つホームレスは、その地図にその場所に関係するいろんな話を書き込んでいく。それを順不同、場所によって語られていく形で綴られていくんだけど…。
ちょっとしたどんでん返しもあるけど、何せその一つ一つがちゃんとひとつの話として面白い。
量が大目の短編~量が少なめの中篇程度の厚みなんだけど、あっという間に加速ついて読めます。
 一番面白かったのは23区バトルかなぁ…。ムサシとアキルも良かった。音楽幼児も。
それでいて中心の地図男の話もバランス取れてるんですよ。盛りだくさんの当たり福袋を買った気分。
 これで新人か~?こなれすぎてますよ。(^▽^;ダ・ヴィンチの受賞作だけど、きっと今までたくさん書いてるんだろうね。
シングルライフの老い支度
シングルライフの老い支度―そろそろ考えたい50の準備シングルライフの老い支度―そろそろ考えたい50の準備
(2008/08/28)
箕輪 和秀金子 祐子

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 あ、これはいい。この間の『女性のための老後を生きぬく110の知恵 』なんかの110倍いいよ!
実践知識盛りだくさん。
何をどうするのか、どういう施設があり、こいうサイトにお役立ち情報があるよと盛りだくさん。
こうだよ、こうじゃないと~。
 特に主眼は健康&お金・生活で、資料をちゃんと調べて数値を出している感じ。
男女別年代別の貯蓄や平均生活費なども詳しくあり、具体的に老後までに何を準備すればいいのかが非常に明確。
さらに各種保健や、切っても切れない各種社会保障などね。株や投資の話まで出てくるんだぜ?
今の自分と照らし合わせて、世の中の生活意識からどれだけズレているか確認してみるといいよ。
 あー、この本はシリーズ化というか、時代が変わる度に出してもらいたいもんだわ。
自分も将来使ってみたい。( ̄ー ̄)
 こういう本は、実際に計画を立てて実行までには至らないけど、人間必ず歳を取るんだから、『死ぬときは一人』の勢いで生活を企てて(笑)置きたいもんです。
遠い未来?いやいや、
いつ何時家族が亡くなるかも分からない、自分一人で暮らす日が来るかも、と普段から心構えがないと、今日の家族の大切さだって顧みれないゾ★
S力人情商店街
S力人情商店街 (1) (YA!フロンティア1)S力人情商店街 (1) (YA!フロンティア1)
(2007/05/25)
令丈 ヒロ子

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 タイトルがおもしろそうだったので。
しかしイマイチでした。
『鬼にて候』と同じシリーズの児童書なんですが、ま、ちょっとだけファンタジーというか。
 寂れた商店街の中学生の子供達、彼らが商店街を復興していくお話。
主人公女の子。あとは男の子。
 まず超能力はしょぼい。というか地味。というか…使いどころがなぁ…。
それぞれ予知、念写、瞬間移動、念動力なのに、とことん地味にしか使っていない。道具が高性能でも使う側の使い方がつまらないという感じ、わかります?
 そもそもお話しの中ではちょいと予知と念写が能力被ってるし。
一番派手そうな念動力すら出番がほぼないし。
 うーん、まあファンタジー寄りではなく、現実寄りの話だから、実際の生活で役に立つのは意外と地味な能力なんだろうけど。
 ただ、そのせいでお話全体も地味になっちゃってるんだもん。
例えば地味なりに、頭脳戦とか、鮮やかな駆け引きとか、予想出来ないトラブルとか、そういう所で惹きつけてくれればいいけど、そういうのもない。
 一巻なわけですが、事件は『小火騒ぎ(家庭内犯行)』。
犯人燻り出すのに、4人全員の能力は要らないし。
 そうそう、この能力、商店街の神社の神様にもらうんですが、こっちも神秘的でなかったなぁ。
人情という泥臭い部分がテーマだからか?
とは言え、タイトルに出てくるほど『人情』話じゃなかったと思うんですけど…。(´Д`;)
 続きはいいや。
構成として一巻がものすごく早く終わった気が。面白くて進んだというより、話が薄っぺらかった感強し。同じ分量の『鬼にて~』はそこそこ長くて山あり谷あり感じたのに。
光る石ガイドブック
光る石ガイドブック―蛍光鉱物の不思議な世界 (ROCK&GEMコレクション)光る石ガイドブック―蛍光鉱物の不思議な世界 (ROCK&GEMコレクション)
(2008/08)
山川 倫央

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 伊達に鉱物標本集めてないんだぜ?
家には光る石の標本も数個あります。
紫外線装置もあるよー。
 で、光る石だけの図鑑は珍しい!(ていうか初めて見たね。)
これ、欲しいんだよなぁ…。
当然のごとくカラーで高いからひとまず借りたんだけどさ。
 あー、小さい宇宙だよ、まさしく。
見てるとますます欲しくなるなぁ。
いずれ図鑑も標本も手に入れるかもしれない。
メモレビューだな。( ̄ー ̄;)
大阪学
大阪学 (新潮文庫)大阪学 (新潮文庫)
(1996/12)
大谷 晃一

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 あ、流行の大阪本じゃなかったのね。(^^;
昔本屋の平積みで見ました。
まともに帝塚山大学の教授が大学の授業として『大阪学』という授業を本当においていたらしく。へぇ~。
 いまや大阪人はこう!という常識をあえて考える各種行動様式。
赤信号の話とか、大阪弁とかね。
学問…にまで昇華されているかというとそういうもんでもなく、再考察、あえて説明するならば、という本かしら?
 後半どんどん学問よりになって言って楽しめなかった。大阪本のノリはもっとアホでいいよ。(笑)
飛鳥幻想の旅
飛鳥幻想の旅飛鳥幻想の旅
(2003/07)
樋口 茂子

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 珍しく歴史本。というかまあ、散策本でもあるけど。
変わってるのは、合間合間に創作の歴史上人物の恋愛シーンが挟まってくる事。
ご免、どこの女学生のポエムノートかと…。(笑)
でもそこがおもしろくて逆に普通に読んだ。
なるほど、だから『幻想の旅』か?!
歴史本でも適度に妄想要素が入ってくると読むな、私?!( ̄ー ̄;)
 んー、勿論乙女視線な話なんで、あっさり程度でないと味がしつこいんだけど。
男性の歴史散策本は事実のみを淡々と語り、景色の描写もシンプル。
この色の出具合は女性筆者ならではかなー。
歴史上の人物のえらいフィクションな台詞や想い、描写に苦笑いしながらも、この歴史の楽しみ方もアリだなと思いました。
 ま、もともと知ってて馴染みの深い土地だから楽しめるんですけど。
奈良は飛鳥、大らかな古代の風景。その懐の広さがポイントだね。
旅行用心集
現代訳 旅行用心集現代訳 旅行用心集
(2001/06)
八隅 蘆菴

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 おもしろい。
珍しく古典本。ただし現代語訳。(笑)
古典はねー、古文や旧仮名遣いが読みづらくって苛々するから嫌いなの。
でも珍しく手に取ったのも現代語訳で読みやすかったから。
もう情緒もくそもなく、源氏物語とかも現代語訳で良いよ。それなら読む確率増える。(嘘です。それでも源氏物語とかうざそう。里見八犬伝とかなら楽しそうだけど。)

 えー、江戸でお伊勢参りが流行っていた頃の、旅行に関する注意本。
ハウトゥ本はこんな昔からあったのね!
これがまた微に入り細に入り詳しい。
おもしろいなぁ…。
心構えから、装備、薬に各地の温泉表まで。
 こうして見ると、本当に江戸時代って文化レベル高かったのね。今と遜色変わらん。
当時独特の旅の品まで絵入りだし、どこの店のどの商品が良いとかまで書いてあって、興味深い。(笑)
 特に心構えで『とにかく他の人とトラブルを避け、自分が引け』みたいに書いているのも、旅行人としてのレベルは今より高いくらいじゃ?( ̄ー ̄;)
 まー、ちっとばかし男女差別的な部分もあると言えばあるけど、当時の時代背景を考えるとさもありなんなレベルで許せるし。(女はとかく自分を見失いがちだから、よく言って聞かせろだと。(笑)現代だとむしろ女の方が旅度胸あるよね。)
 なかなか知的に読書らしい読書になる本です。
獣王
獣王 (幽BOOKS)獣王 (幽BOOKS)
(2007/11/28)
黒史郎

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 …あれ?ストーリーやビジュアルから違いすぎるけど、黒史郎って…100キロババアの人じゃん。(==;
うぉぉ…装丁でここまで雰囲気変わるのか。(って、アマゾンリンク、肝心の装丁画像無しかよ…。)
お耽美です。
 まあ、100キロババアはイラストがえらい落書きみたいでふざけた感じでしたが、中を開くと結構ドロドロだったしなぁ、こっちもダークさでは作者らしいと言えばそうか。

 あらすじの『この世の箱舟のような幻想動物園がどこかにあって、云々…』に惹かれたわけだけど、実際はそれはモチーフというか主人公のテーマ的な物で、本当のお話は現実世界で進んでいきます。
あら、ちょっとイメージと違った。
その代わり、その現実の世界の方がもうホラーで幻想的過ぎて…っ。(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル
虚構なのか現実なのか、狂った主人公、狂ったヒロイン、狂った環境…。どれもこれも歯車ずれてるんですが、ヒロインだけが見事に人外だな。(´Д`;)
他は人間のクズとか狂気スレスレとかで表すことが出来るんだけど、ヒロインは…完全に肉体からして異形になりますから。
 ラストのソラトの件が一瞬解りずらかったけど、まあ、ホラーはこんな感じで終わるのがいいか。
真のラストではあー、幻想動物園のネタ元の男ってこいつか、というオチみたいな終わり方。
うーん、ここは賛否両論の匂わせ方かもね。
お話の虚構(もちろんフィクションだが)度が下がっちゃう。

 ちなみに私がこのあらすじに惹かれたのは、『太田螢一の人外大魔境』の『畸獣楽園 Deza Barimo』っていう素敵な曲のイメージのせい。(==
ぇ…マニアック??あっはっは、検索でも8件しかHitしなかったよ!こりゃびっくり!

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発想のタネになる科学の本
発想のタネになる科学の本―冬眠遺伝子から超伝導でビルを浮かせる話まで (ブルーバックス)発想のタネになる科学の本―冬眠遺伝子から超伝導でビルを浮かせる話まで (ブルーバックス)
(1997/10)
馬場 錬成、

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 あー、まあ、半分くらいは興味深く読んだ。
そんなにタネにはならんかったけど。
 例えばDNAの話題になると、そこら辺を羅列。コーヒー好きになるとか、肥満体質とか、それらで一項目として扱ってて、ズルくない?(--;
まとめてDNAの一項目だろう?!
水増し疑惑…。
 かつ専門用語使いすぎで、説明したつもりになっているが肝心の「それはつまりなんなの?」という説明になっていない項目が多い。
どこの専門書丸写し学生レポートだ。(´Д`;)
書いた本人が、果たして理解して書き下ろしてるのか謎です。
 あるいはこれで雑学本レベルになっていると思っているのか。
賢い人は易しい言葉で科学を説明して下さい。
『電力は漏れないが磁力は漏れるのでこうなる』→なんで電力は漏れずに磁力は漏れるの?
そこは語らず結論だけを言う。
それは物事の本質でなく、今の科学の常識を公式にして唱えているだけに過ぎないよ。
復讐プランナー
復讐プランナー (14歳の世渡り術)復讐プランナー (14歳の世渡り術)
(2008/06)
あさの あつこ

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 …挿絵のせいか長髪眼鏡の山田先輩が異様にかっこよく見えるんですが。(==;
文体からはそんな感じに見えなかったんだけどね。
 さて、まあ、いじめられっ子が復讐を考える話なんですけど、結論が出ていません。
道徳の教科書っぽく、さあ、これからどうなる?どうする?で終わってる。
さすが14歳の世渡り術シリーズ。
でもこれを世渡りと言うのか。言わなければいけないのか。悲しいなぁ…。
上手く生きることを練習するために、正義も理もないのよね。正しいものが必ずしも勝つ世界じゃないという事実を、幾つになっても飲み込めずにいます。
せめて本の中で位、勧善懲悪ですっきりしたかった。
ある意味この本は現実的に少年少女を救える本かもしれませんが…。
 いじめっ子を徹底的に叩き潰してやりたいと思う感情はあって当然。過剰だとしても、読者心理としては、やっぱりね。
悪い奴には天罰を望む。主人公が手を汚したって構わない、許せない。
 でもこの主人公達は自分達を苛める人間側の心の鬱積にまで気付いてしまう、気付いてあげられる、そんな大人な子達です。
えらいよ、あんたら。
 完全に強い子も完全に弱い子もいない。
それはそれとして、どこかにラインを引かなければ生きていけない子もいるんだよね。
明確なラインが欲しい子にはしんどいラストかもなぁ…?

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日本再見録
日本再見録―ヘンリー君の現代日本ウォッチング!日本再見録―ヘンリー君の現代日本ウォッチング!
(2002/07)
ヘンリー・F.マクブライト林 望

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 その昔、自分の祖父が遠い国の日本の見聞録を書物にされた、そんな孫が再び現在の日本へ。彼の描く日本見聞録とは?
という学校教師として日本にやってきたイギリス(だっけ?)人の話。
 まあ、異文化を知るにはそこそこ読めたけど。
別に面白いわけでも。(茶化して書いているわけでもないし、あっさりありのまま、ね。)
読み物としてではなく、普通に異文化はこう感じると言う目安として読むべき。
面白おかしく書いている本かと思って期待したので、そこがギャップ。(かといって真面くさってもないけど。)
科学の扉をノックする
科学の扉をノックする科学の扉をノックする
(2008/04)
小川 洋子

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 人気の本だね。
…でもちょっと、ちょっとだけ期待と違った?
うん、なんつーかね、まあ科学的エッセイ…なんだろうけど、あれ?インタビュー本でもある??これは読者層をどこら辺狙ってるんだろ?
科学オタク?科学オンチ?一般層?エッセイものとして??
そもそも企画本だったのかしら。
 まあ、女性でも好きな人は科学好きだよね?という仲間意識で読める。
広いジャンルを扱ってますし、基本、専門の学者さんをインタビューしてますので正しい知識と理解を得る事が出来ます。そこは凄い。
 でも、差が…差があるのよっ。(^^;
さらっと「きれいー(//▽//)」と感想を述べるような印象しか残らない『星』や『鉱物』の話。かと思えば『サムシンググレート』や『スプリング8』、果ては『粘菌』や『遺体科学』『スポーツ科学』の辺りは急に専門的に深く書かれており感想の入る余地なかったりと。マニアックだしな、ジャンルも。(^^;
科学に対してロマンと冷静を持ち、女性ながらのこの興味の深さ…うん、確かにすごく共感(笑)は出来る。
だけども、大衆向けじゃない気が。(苦笑)
(ちなみに『スプリング8』は『神様のパズル』を読んだ後にタイムリーなネタでしたな。)
 で、この作者、何者?と思ったら、『博士の愛した数式』の人かー。なるほど。
そういう学問に対して免疫あるのね。文系は文系みたいですが。
よく、文系理系体育会系の分類ってされるけど、どれも大丈夫って人間もいるもんだよね。
物を書く人間は、何に対しても門戸を広く開けなくちゃ。
特にそれが女性だと、頼もしく思えたり。( ̄ー ̄)
ミヤマ物語第一部
ミヤマ物語 第一部ミヤマ物語 第一部
(2008/06/21)
あさの あつこ

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 ぬはーっ、気になる!とてつもなく気になるところで終わっている、あさのあつこはすごいな本!
ここ数年ですっかり売れっ子ですが、いやぁ、おもしろいわ、あさのあつこ。
あらすじで借りましたが、はまった。
 言うまでもなく、文章は易しく丁寧で、破綻もなく達者だし、雰囲気自体も柔らかいから言う事がない。恩田陸や畠中恵とまた違った女性らしさがある。
 ストーリーは人でない精霊的(?)な大樹に住む存在の少年(最初は女の子かと思ったよ)と人間の少年、2人のそれぞれの物語で始まります。
一章ずつお互いの話が語られる。
 精霊少年は身分社会の最下層生まれで、虐げられ貧しい生活を送っていて、たったひとりの母まで、大樹の女王の怒りに触れて殺されてしまう。母を助けようとした少年も命からがら逃げ出し、禁忌とされた世界の外へ-。(人間世界の事。)
 一方人間の少年は、売れっ子執筆家で世間体を気にする気丈な母と、手のかからない良い子の姉、苛めてくる学校の仲間達と馴染めずすっかり不登校になっている。
ある日大樹から、今まで聴いた事のない名の村へ行けと不思議な声を聞き、なんとそこは自分の亡き父の故郷だと知り-。
その村で2人の少年は出会います。
傷つき、仲間から追われ、魔物だとされる人間の元へ倒れこむ精霊の少年。
学校から逃げ田舎の村へ、そこで全身青色の不思議な少年を保護した少年。
2人がようやく出会い-

で、一部は終わってる。(ノ ゜Д゜;)ノ = ┻┻

いーやーっっ、続きは?!!Σ(´Д`;)(まだ刊行されていません。)
 うっわ、たまらん…完結してから読むべきだった。OTL
とにかく続きが気になります。

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ダーと私とウー。
国際結婚※マンガにっき ダーと私とウー。国際結婚※マンガにっき ダーと私とウー。
(2007/04/05)
みしぇる

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 …ブログ本?
なんかイマイチでした。
漫画日記かと思いきや、薄いぺら本で文章少ないわ、絵は雑だわ。
肝心の国際結婚の日々ネタも別に面白くない。これは…本にしなくてもブログのままでいいのでは…。ハズレた。

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テンペスト 下 花風の巻
テンペスト 下 花風の巻テンペスト 下 花風の巻
(2008/08/28)
池上 永一

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 ははぁ、なるほど。
どうも上巻は『男として』物語、後半は『女として』物語かー。
 主人公、見事に女と戻り王宮へ戻ってきました。この二つの種類の違う攻め方はおもしろいなぁ。止まらなくなります。
まあ後半は『女を隠す』というハラハラがないだけ、幾分穏やかかなぁ…。後宮内でも苛めもないに等しいし。てっきり中国の後宮的な皇太后並のいじめがあるのかと…。
むしろ時が流れ、諸外国の脅威の方がハラハラする。
 が、そのまた下巻の中盤あたりは『男として』『女として』の二重生活が始まりまたもや波乱のドキドキが。
ええ、まああんまりばれるばれないのスリル感は伝わってこないんですけどね?(不思議と)
…主人公の口調が上品過ぎるからか??或いは万能型英雄譚で話の流れが速いから焦りがどうも一瞬であっという間に喉元、どうも第三視点なんだよな。
 しかし帽子を被ったら男、とったら女(髪の結い方)ってばれるのって、さすがに突っ込んだわー。(´Д`;)本当、いつの時代の少女漫画かと。(爆笑)
さらに自分は巫女の力で雷バンバン落とすくせに、誰かの生霊に恨まれると「こんなお話みたいな!」とおどおどするのとか、どういう常識ラインなのか。(笑)
 後半になってくると主人公に返り討ちに合ったキャラたちもなんか哀れになってきますしねー。憎めないというか、邪魔は邪魔なんだけど、真牛とかあまりの人生仕打ち。(==;;この人不屈すぎるけどね。
逆に兄ちゃんろくでもない人間に成り下がった…。
朝薫は家庭持ってから本当、凡才になった気がする。
薩摩のお侍さんも初恋が悲しくなるくらい輝きが失われたなぁ。気骨が…。
王はどうも最初の少年王が幾つ位かのイメージがないため、子供が出来るあたりに違和感感じたわぁ。時の流れはどんだけ過ぎてるの??謎。読み落としてる?(´・ω・`)
代わりに真美那のはちゃめちゃ才女ぶりが凄すぎる…。
なんでこういう浮世離れした天才型ばっか放りこんでくるかね、お話に。(^▽^;
 ラスト近くなってきてもお話はまだまだ進み、本当に読者を飽きさせません。
真にラストになると、こ、こういう終わり方なのかと言う『解放された』ようなため息が。正にその意味でも『テンペスト』。(笑)
いや~…思えば遠くにきたもんだ、状態。
 この作品、一見硬派な歴史小説かと思いきや、蓋を開ければ台詞羅列シーンすら当たり前のライト作品。
難解な部分がないエンタメ小説で、超小説ビギナーでもすいすい読めると思います。
アニメに出来る。容易く脳内アニメに出来る。(笑)
おもしろいです。いや、マジに。
久々、『図書館戦争』以来のノンストップエンタメ作品に出会いました。

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テンペスト 上 若夏の巻
テンペスト  上 若夏の巻テンペスト 上 若夏の巻
(2008/08/28)
池上 永一

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 中国系のー、話はー、

登場人物の名前がいつまで経っても素で読めなくて苦労するから苦手だ!(ノ ゜Д゜)ノ = ┻┻

(マテマテマテ。)
ねー、なのに面白いからと薦められ読んじゃったよ。
 あ、面白い。(==;
どこの少女漫画かという設定ですが。
えーと、琉球だけど一応清寄りの中国テイスト王宮内政治立身物語。(長いよ)
 主人公は男子を望まれたのに女子として生まれてきた少女。家の名誉と出世を重んじる父親から要らないもの扱いされて、名前すら付けてもらえず、自分で自分の名前をつけて、独学でそこらの男子(どころか大人にまで)負けない賢さを身につけ、神童に。
しかし女は決して政治に関われない。
だったら…と自らを『宦官(去勢した男性で宮廷に使える役人・地位)』と偽り見事に史上最年少でエリートコースを登り始める。
 しかし見た目の美しさは隠しきれず、ライバルであり、同志の同僚からは惚れられるわ、自分の代わりに養子として家族になった兄とは、行方不明後『女形』として宮廷内で再会するわ、役人達からは才能をやっかまれ、宮廷の女達からは疎まれ…と、うわー、なんか一昔前のヒロインがやたらもてて、逆境に立たされまくる少女漫画見てるみたい。(大笑)
また男装の麗人だもんな…。(13歳だよ。)
 この手の王宮内部ものって、女の子が活躍する話、多いよね。
イメージとして『後宮物語』とか『チャングムの誓い』とか。でも男装ってのが拍車をかけて少女漫画度アップかな。
美しさや心根で勝負するのではなく、男と同じ賢さでやり合っていくのも。
その割には怜悧な所もなく、えらい誠実な娘さんですが。
 最初は女だてらに隠れて男と同じ学問を諳んじる登場シーンに、勝気な性格をイメージしたんですが、役人になってからは民のためとか、時勢の流れをひたと見据えていて、女とか男とか関係なく人間として超越しちゃってる感じ。
 まあ、はまるだけの要素はないが、たくさんのキャラ達はそれぞれすごく立っています。
コミカルな部分すらあるし、何か別メディアにすぐ出来そうな仕上がり。
 急転直下の怒涛の展開で息つく暇もなく上巻終了。あ、いかん、はまった。( ̄ー ̄;)
久しぶりに主人公を応援したくなる加速小説発見♪

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つかぬことをうかがいますが 科学者も思わず苦笑した102の質問
つかぬことをうかがいますが…―科学者も思わず苦笑した102の質問 (ハヤカワ文庫NF)つかぬことをうかがいますが…―科学者も思わず苦笑した102の質問 (ハヤカワ文庫NF)
(1999/07)
不明

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 いや、別に科学者は苦笑してない。
だって質問も素人なら、答えるのもいろいろな素人投稿者だもん。
なんか外国はこの形式が多いのか?他の雑学本でもこんなのだよ。
自由発言の国だな。(==;
 おかげでまともな答えはそんなにない。
そもそも質問も陳腐なものばかり。
面白かったのは唯一、「なんで男性に乳首があるの?いらないよね」くらいだな。(笑)
他は愚問っつーか、答えも本気答え少ないしな…。流し読み。
鬼にて候 1
鬼にて候 1 (1) (YA!フロンティア)鬼にて候 1 (1) (YA!フロンティア)
(2007/05)
横山 充男

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 イラストがまた和風で現代×ファンタジーでたまらん具合。ぐっとくるわぁ、こういうテイスト。
で、児童書なので字はでかいんだけど、わりと読み応えはあるかな。
小学6年生の、おうちが悪霊退治系の家の主人公で、結界師子供版を見ているようでした。
新しい先生が敵だったり、そういう狭い世界での怖さもあるなぁ。クラス乗っ取られたりとかね。
鬼と対峙する時の戦闘シーンも、基本が密教系で、かと言ってハード過ぎもせず、児童書としては非常にバランス良い感じ。(若干呪法のあたりがえぐかったりするけど。)
文章も丁寧だし、キャラも立ってて、大人でも十分読める。まあ、最後静香のどこに要素があって千代婆に弟子入り云々言ってるのか全然謎ですが。そこだけいらんだろう。無理やりヒロインにしていくのか?彼女はヒロインっぽくない。
 でも続巻行っちゃおうっと♪(笑)

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DRAGON BUSTER 01
DRAGONBUSTER 1 (1) (電撃文庫 あ 8-13 龍盤七朝)DRAGONBUSTER 1 (1) (電撃文庫 あ 8-13 龍盤七朝)
(2008/05/10)
秋山 瑞人

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 見たかった本が手に入らず、代わりに同じ作者のこちらを。
雰囲気的にもっとライトな作風かと思いきや、意外とそこそこの重厚感があるな。
 だが文章は評判の割りにあんまり特筆すべき上手さも感じず。むしろ場面転換が解りづらく感じる点もちらほらと。
アニメとか絵付で見たら一目瞭然なんだろうけど、文章で解らなきゃなぁ…?
会話の主が変わったり、思い出したり、観劇のシーンだったりとかが入ってくると車のギアがスムーズに行かなかったように読むのに蹴躓くわぁ。
 それから文章に余白を居れず、ぶったぎりが多いと感じる。
こう、本当に最低限の必要部分のみを次々繰り出して、模様だけで織っていく織物みたい。柄ばかり。
柄が引き立つための余白ももうちっと入れてもいいんじゃないかと。(なんというか物語やキャラに深みを出させる余分な会話やシーンとか。)
 アニメ世代の作者?年齢は知らないけど、何故かそう感じました。
難しい言い回しとか表現はこなしてるけど、どこか固さが…。
 評価が高いのはキャラとかストーリーだと聞くのだけど、キャラは確かに上手い。が、はまれず。単に趣味の問題だろうな。
世間ずれした無邪気で強引なヒロイン像は食傷気味だし、その意味で子沢山王家の末娘という結構な自由位置設定がありきたりに思えたり。
 ストーリーも設定は面白いんだけど、緩急のバランスが悪い意味でバラバラ。

 とは言え、これ、まだまだ始まりの一巻なんだよね?(あとがき読むに、もしかして二巻完結??だとしたらどんな話にしてどう終わらせるのか。一巻引っ張ってゆっくりしすぎにも思える…。話進んだ気がしないんだもん。)
顔出し謎出しの長編のうち、一巻だったら仕方ないかもしれないけど…全部読まないと判定つかないなぁ~。
 こういう続きものって、後半が面白いとかいろいろ山場部分違うもんね。
…ま、きつい事言えば商品としては一巻で惹きつけなきゃそれで終わりだけど。
 私的に本の面白さって作品全体を読んでみて、(配分が良いに越した事はないけど)突き抜けた面白さがみつかるかどうかだよね。ラストのどんでん返しでも良いわけ。
売るためだけに最初に面白いところを出しておいて後半ネタ切れだとか収拾つかないとか逆に最悪だし。
上手いとか、面白いとか、プロだとか、皆ちょっとづつ得意技が違うもんだから、これだけでは判定つかないかなー。
 ただ、2巻読むか読まないかはかなり保留中。ま、人気作だからと言って面白さがわからん本もままあるしな。次いこ。

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女性のための老後を生きぬく110の知恵
女性のための老後を生きぬく110の知恵女性のための老後を生きぬく110の知恵
(2008/06)
野原 すみれ

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 知恵?知恵だって??
何、このご近所の井戸端会議並みのアドバイスにもなってない世間話垂れ流しは。
これは知恵じゃないだろう、ああしなさいこうしなさいの自分教だろう。(何故ならそのほぼ全てが何かを調べて得た知識ではなく、自分の中から出てくる考え方、戒めだけで話が進んでいくから。)
 例えば「趣味を持ちなさい」とか「介護に感謝しなさい」とか。
は?知恵か?繰り返すがそれが知恵か??それは気の持ちよう(しかも普通すぎてアドバイスですらない。サラリーマンに『一本余裕のある電車に乗って会社へ行きましょう』と諭すレベルに等しいと思う。)であって、知恵ではないだろ??
ようやく「老後を過ごすのに平均いくらくらいかかります」とかお金の話が出たと思ったら本当にそこだけで、あげく「自家は最後まで持っておいていざとなったら売ろうね」とか、家持ってる奴だけしか対処出来ないような話で誤魔化してるし、110のテーマすら文章の一部を太字にしただけのインチキカウント。
どこの近所のおせっかいおばさんの話を『聞かされている』のかと思った。
 もう記憶に残る半分以上は心構えについて書かれていますが、この本を手に取ること自体、そんな当たり前の覚悟があるから読んでるんだけどね?読者の対象はどこ??老後を考えた事もないおっとり刀さんに入り口までご案内、か?
本を読まないと得られない知識を求めて進んできたのに、この本はこのタイトルのくせして「老後の事を考えましょうよ」という入り口に看板立てたくらいのレベルの本。実がない。この本の中身に書かれている事で生き抜く技の習得なんて無理だろう。
 「老いても働いて小金を貯めましょうね」とか「醜態をさらさないように程ほどで高い地位は退きましょうね」とか、指示語など要らんのだ。それを具体的にどうやるか、その術こそが知恵だろうが。

そこを書けよ。(ノ ゜Д゜)ノ = ┻┻

これ、どう考えても『ハッピーに生きるため』系の精神本だよ…。(´Д`;)
 このレベルの話で「なるほど、こうすればいいのか」なんて思っているご老体がいたとしたら、いい意味でも悪い意味でもよっぽど人生に挫折を知らんタイプだと思う。(==;
 タイトルはこう変えるべき。
『女性のためのより良い老後を迎えるため・先輩からのメッセージ』とか。
とにかく言いたいのはこの点、『ハウトゥの顔してるのが最悪だ』って所!
作者の言っている事自体に全く罪はないが、誤誘導させるようなタイトルの売り方がおかしい。『生きぬく』『110』『知恵』。ずいぶんとハードな単語だよね?ご老人相手に安売りする言葉じゃないだろうが。読む方には切実なテーマだというのに…どこの出版社だ、もう。(ため息)
てのひらの怪談
てのひら怪談―ビーケーワン怪談大賞傑作選てのひら怪談―ビーケーワン怪談大賞傑作選
(2007/02)
我妻 俊樹

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 素人投稿の優秀作品を集めたもの。
え?体験談じゃないの??
どうやらフィクションものらしい。なーんだ、道理でどれもこれもリアリティない…。(´Д`;)
正直、ゾッとするもの、ないよ?
選者達の褒め言葉がちょっと大げさ。
そりゃ素人作品としては上手くまとめてるよ。選ばれてるだけあって。
それはそれとして、本にして読む価値があるかと言うとはなはだ疑問。元々ビーケーワンサイト主催だし、ネットちらし裏的な塩梅で十分だろうなぁ。
 パワー不足。2もあるけど、2は読むのやめた。

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神様のパズル
神様のパズル (ハルキ文庫)神様のパズル (ハルキ文庫)
(2006/05)
機本 伸司

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 先に神様のパラドクスを手に取りそうになり、慌てて一作目からにしてみました。
テーマがいいなぁ、『宇宙は作れるか』に挑む大学不登校の天才飛び級少女。(と、留年すれすれ男子学生)
 イラストが若干今時のライトノベルっぽくなくて固いんだけど、ターゲット年代が不明。角川だしなぁ…?
しかしどうも小松左京賞受賞したみたいね。オマケに映画化してたのか?それはどうも。
それ聞くと余計にイラストが浮いている…。(苦笑)
 で、解説にヒロインは「ツンデレ」と書いてあるが、違うだろう。こいつはむしろ「ヤンデレ」に近いっつーか、いや、デレがない。(ぇ?)「ツンヤン」…。(==;;
暴言吐きまくりだし、つっけんどんだし、男言葉。おまけに陰に篭っててとんでもない暴挙に出るしなぁ、最後。(犯罪だろ、これ。)
さすがに破滅衝動が引いたわ。
折角の天才少女なのに、精神病んでると怖いんだよ。(最後にあれで本当に立ち直る方向に行くわけ??)
 あと「難解な物理論争を簡単に展開して…」的な事も解説に書いてるけど、

難しいままやっつーねん!(ノ ゜Д゜;)ノ = ┻┻

 この小説、ストーリーはそんなに進まんが、論争は進むと言う、ひたすらの大学生闘論小説。
宇宙は作れるか、作れないか、論理でバトル仕合う感じで半分以上構成されています。(そこがおもしろいのだけど)
物理の知識、作者、詳しすぎ。(ああ、本当にそういう関係の大学出か。納得。)
当たり前のように相対性理論、ひも理論、クォーク、レプトンなどの単語がぼんぼん出てきます。さらにそれらの特性を踏まえた上でのキャラたちのやり合い。何をしようとしているのかもそれ前提。
 …とりあえず、ここら辺の単語が『何の事』、かだけでも普通に読者は解るのか?(´Д`;)
自慢じゃないがこの手の科学本も一通り目を通す事に何の気構えもない、むしろ好物な方の私ですら、さっぱりですわぃ。(==;;(うん、まあ好きなのと理解できてるかは別問題だけどな。)
 ていうか科学の進歩は早いなぁ、これ刊行当時、ひも理論、もう古い扱いになってんの?網だの泡だのも十把一絡かぁー。(ああ、確かにもう数年、ニュートンご無沙汰だったっけ。)
 んで、こういう科学単語に免疫のある素人でもこうなのに、一般の科学に無関心な人たちはこの話をどこまで理解しているのか、普通に謎。だって解らんもん。言ってる事が解らんもん。(いくらでも自分の知能の低さを強調するが、仮に多くの読者の知能が高くても、知らない単語が当たり前のように基盤にある話を楽しむのって出来るの?)

あー、例に出すと例えば私がカードバトルのルールを知らんのにカードバトル漫画読んでても燃えられるのと一緒?(なんて例えをw)

 と言うわけで、おもしろいのはおもしろいんだよな。言ってる事は解らんが。
大学に聴講に来るおじいさんの設定なんか、そこだけリアルだなぁと思いきや、実際にモデルが居るとの事だし、最初突拍子もないテーマで始まる割りに、現実に則していて飛びすぎがない。テーマとリアルのギャップがいいの。
これだけ難しいテーマを引き出しておきながら、「別に宇宙が作れようが作れなかろうが、単位がもらえるように相手を言い負かせば(ディベートで勝てば)いいだけ」程度の話で淡々と進むわけ。
前半はね。
後半からそのディベートのせいで、話は一気に精神的、宗教的な問題へ発展。
ここら辺からヒロイン鬱入ってる。(^^;
 最後には宇宙と言う単位、自分と言う単位へ…神様のパズル、そのピースは一体どんな単位?
そんな上手いタイトルだと思います。
 ラストがこれで良かったのかは不明だけど、なんともはちゃめちゃ、かつ不思議とリアル。説明しづらい風変わりな小説です。
うん、宇宙を考えて、宇宙の始まりを考えて、宇宙の終わりを考えて、真夜中そんな事を布団の中で考えているといずれや自分の存在に疑問を抱くような、そういうスパイラルな小説。
インタレスティング、の方の面白さ。

 で、続編もありそうななさそうな終わり方だったけど、じゃあ続きで『神様のパラドックス』を読むかぁ…と思いきや、タイトルはこうだけど全く繋がりのない別作品でしたよ!(ノ ゜Д゜;)ノ = ┻┻やっぱりなぁーっ!なんとなく違和感感じてあらすじ検索して良かった!
こちらは「神さまが作れるか」だそうで。
ロマンティストねぇ…。(*ノノ)(そのうち読んでそうだ。(==;こういうテイストというか思想は好き。(笑))

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乙女の大阪
乙女の大阪―デート、食べ歩き、お菓子・おみやげ探し、クラシックホテル・レトロ建物巡り…乙女心 (マーブルブックス)乙女の大阪―デート、食べ歩き、お菓子・おみやげ探し、クラシックホテル・レトロ建物巡り…乙女心 (マーブルブックス)
(2008/01)
甲斐 みのり

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 乙女シリーズ、さあこい地元大阪!
あー、可愛いなぁ…やっぱり可愛い、このシリーズ。(//▽//)
写真がいい感じにレトロなんだもん、改めて廻りたくなる昭和乙女チックなスポットたちよ♪
元々こういう趣味じゃないんだけど、客観的に冷静に見てても可愛いわ。(^^;
作者の選択眼に段々馴染んできちゃったよ。(苦笑)
ヴァンパイア 真紅の鏡像
ヴァンパイア―真紅の鏡像ヴァンパイア―真紅の鏡像
(2008/03)
平谷 美樹

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 …分厚っっ。Σ(´Д`;)
思わず怯んだ。
2500円のハードカバー、人を殴り殺せるぜ…。
忙しい時期だったので、読みきれるか心配になりつつもレッツトライ!(結果平日3日の集中読みで読了。(笑))
 む、なんか結構スタンダードな吸血鬼ものです。トラディショナルと言うかなんというか。
舞台がロンドンだけあって、日本人親子の方が浮いている。やっぱり重みがあるのは本場のあちら文化の人たちだよなぁ…。
 しかし二部に入って、あの時の子供が大きくなって日本が舞台になるとやはり同じ文化圏、共感度もグンと上がります♪
ここら辺からトラディショナル一遍からエンタメへも。
分量に怯む割に進みやすい本。
 が、中盤から後はひたすらバイオレンス、セックス、バイオレンス、セックス、バイオレンス、エンドレス-。…うーむ、ヴァンパイアモチーフなだけにセックス&バイオレンスかつ華燭&退廃なイメージで突き進むから、さすがにちょいと食傷気味にならぁな。(==;
 こうなってくると鼻につき出すのがヴァンパイアについての知識かな。
古今東西の雑学てんこ盛りと言うか、語らせる意味がないと言う位に知識を織り込みすぎ。(キャラ同士の論争と言う形で喋らせるから逆に白ける。)
それでいて本作のヴァンパイアはどれに類似するか、弱点はどれかは明示せず、『そのどれでもなく、本質は別』みたいな引っ張り方だから、いささかマニア臭がくどいな。
作品の中に執筆家やオカルト研究家みたいなのも出てくるけど、そこら辺が作者が書きやすいのか、読んでるこっちも作者から滲み出る「吸血鬼についてこれだけ調べて知識を得てます!」みたいな勢いを勝手に感じて辛いわけだ。(´Д`;)
 でも古典で言うと吸血鬼はブラム・ストーカーだが、話の複雑さ、組み立て方はこちらに軍配。
それだけよく練られているし、話も入り組んでくる。
途中不明な部分も多いけど、丁寧に読めば納得行くんだろうなぁ。長文読みがしんどくなる前の鉄の熱い内に読むのがいいかもよ。
でも常に性的描写があるから抵抗感じる人にはお勧め出来ない。私もその部分は要らん扱いですっ飛ばしてるし。(笑)(だってストーリーに関係な(ry
 で、私にしてみればアンリエッタ、可哀想だけど十分元凶だし兄ちゃんもモロ悪役だけど振り回されてるだけじゃんと思ったよ。ラスボス扱いのくせにあっさりすぎる最期だし。
主人公が何故にアンリエッタを連れて行くのかも分からん。むしろ一番理解不能シーン。そこは滅ぼしとけよ。何だ、続編でも書こうというのか?
 あとタイトル。真紅の鏡像の意味がイマイチ。
文中一回だけしかその単語でてこないしさ。あんまりしっくりこない。
 ストーリー、設定上でおもしろくなかったのは、主人公と親友が敵同士になるってやつ。
普通、これで面白くなるんだろうけど、なんか敵として小さいもん…親友の器。
足引っ張ってると言うか、小物だよ、彼は。
しかも両方ヴァンパイアになって、変質の仕方が全然違い、その変質の理由が主人公には理解出来てるらしいが、すまん、

読者の私が解らん。(´Д`;)

…相変わらず深読み出来ない単細胞ですいませんのぅ。わかりやすい話が好みでね。
 そう、この主人公も吸血鬼になりました。でも乗っ取られません。今流行の吸血鬼だけどヴァンパイアハンターです、のノリが「ぇー?(´Д`;)」でした。せ、折角第二のスタンダード、古典になるかと思いきや、雰囲気ぶち壊しじゃ…。
丁寧なプロットと文章の破綻のなさ、そういう小説としての基盤がしっかりしているだけにスタンダードで読ませて欲しかった。落としどころが違うと思うのよ~。(==;(惜しい)
 あと主人公の初恋相手が殺される下りまでは要らん。主人公をさらに傷つけ孤高にする壁としては彼女への惚れ方が蛋白以下にしか描かれておらず蛇足なイメージ。バイオレンス要素を濃くするポイントにしかなってない。
 それと島全滅ネタはうまいけど、ゾンビ話を思い出して印象が薄いかな。
実際吸血鬼とかゾンビって皆仲間になったらどうするんだろうね?獲物とか。(笑)
 で、この作者、新人?中堅?プロフィール見るの忘れたわ。
ぱんだだ!
ぱんだだ!―中国・日本パンダ紀行ぱんだだ!―中国・日本パンダ紀行
(2007/04)
大田垣 晴子

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 …太田垣さんの本だし、と思って借りたけど、あ?ほぼパンダ写真集。

…いや、パンダの本とは知っていたが、太田垣さんの漫画、少なすぎるだろ。

裏切られた気分。
パンダ写真集としては如何なものかの出来だし。
キュンとくる写真一枚もねーよ。(==;
絶対太田垣さんの漫画エッセイで全編通した方が雰囲気的に可愛いのに。
 その太田垣さんも自分は『絶対的パンダらぶ!』じゃないと言い切っております。あ、なんか爽快。(笑)パンダの魅力は認めているにも拘らず、この手放しでパンダを褒めないあっさり具合がいいね~。