元モンスター描き。 諸々の感想と近況ブログです。   since2005.05.15
くらしの防災

 防災本と聞いたら読まなくちゃね、と思ったのですが、この本、何か読み辛い。
 実際に震災を体験した人の本にありがちなのだけど、体験と言うものが良い方悪い方に作用する事があって、ちょっと悪い方に傾きがちな本かな。
 いや、体験からくる必要なものの話は実際得難い情報なんです。
ただ、防災本と言うより体験本で、情報がとっ散らかってる。
事柄が重複する。まとまりがない。
 本としての構成の悪さが読み辛さを前面に押し出してくる。まるで震災時の個人の日記を読んでいるような思った順の組み立てなのです。ラストそれなりにまとめた形跡はあるけど、あって便利なものも数多過ぎてとてもじゃないけど持ち運びとか困難が伴いそう。
 そう、何が無くて困ったとかは確実に解るから中の知恵に文句はないが、役立てるに役立てない。

 淡々と事典のように、使う人に役立つ、分かり易い内容と構成にしようと言う部分で能力不足を多々感じた一冊。
この本は、体験本として書いて、別の人がまとめた方が良かったんじゃないのか…。
作家や構成、編集の能力はまた別の話だもんね。
田舎の家のたたみ方

 田舎に、ましてや親の家などないけど、昨今の老人増加問題、並びに持家余り減少に何か打開策はあるのか、と興味を持ち。
さて、良くは知らぬが昔の人気漫画家さんが書いているのか、ほぼほぼ漫画でした。
…本文…。
 正直文章の方は無くても漫画でほぼ語られているので本末転倒なのかどういう構成なのか。原作:作画で良いような気がする。

 で、田舎の家ですが―最終的にはマイナスしか思い当たらないなぁ…。
相続税や固定資産税は僅かとは言えかかるし、住まなければ家はすぐに荒れる。
荒れた家に入り込む人や動物、安全策を講じる必要性。
更地にしないと売れないけど、更地にしたとたんお金がかかり出す―この連鎖。
 自分が育った家だから残っていてほしいと言う兄弟で、でも自分は田舎に住みたくないと言う押し付け合いも困りものだし。
 終盤近く、空き家バンクが少しは救いの手になるかとも思えましたが、成立案件が意外と少ないようで、あれも最初は画期的に思えたのですが、なかなか打開策とはならないようですね。
 主人公は結局、都会の家は将来子供に『貸す』(貸すの?!)、自分たちは田舎の家に。たまに都会へ還る―などと半々で折り合いをつけてどちらも引き継いでと言う感じでしたが、これも現実的とは言い難い。
 これで万端と言う結果は得られないままの最期でしたが、今後の持家問題を早くから考える投石にはなりそうな一冊です。
悪用禁止!裏・雑学 人生を勝ち抜くためのワルの裏ワザ308

 どの程度…と思って覗いてみましたが、あー、何というか確かにスレスレなんだけど、意図によっては使っちゃいけない技が多いわ。
借金踏み倒し系のワザとか、書き様一つだよなぁ…。
 契約の踏み倒しとか、確かに法律の中で判定してるけど、信用関係なんてないに等しい事態になりかねん。
 他、いや、それ違法だよね?と言う話も「ダメ」と言いながら書いてる所が凄いわ。
 とにかく読むだけで確かに『悪用禁止』だわぁ、と言う、真に必要な人のためだけに使用されていただきたい技のお話です。
お金が貯まるのは、どっち!?

 クレジットカードは何枚持ち?銀行はメガバンク?地方?…と色々な二択を、どちらがお金が貯まる『正解』なのかで説明してくれる一冊。
単純明快でいいわぁ。
 二択なのでどちらがダメかは割と簡単に解るのですが、細かい理由を知るのは役に立つし、『どちらもダメ』と言う問題も面白かった。

 勿論個人の状況によっては全く参考にならない項目もあります。(中でもカードの限度額の話、前提条件が不明でちょっとよく解らなかった。その後ネットで調べても一律に言い切った回答はなかったので混乱。)
 なお著者が元々メガバンク出身で、その後事業をしている方なので、『クレジットヒストリー』で信頼を作る方向に若干頁を割いています。
これ、借りない人には無意味かもなぁ…。
 ただし、家や車のローンも貸付だと言う意味では大なり小なり。将来的にいきなりお金を借りなくてはならなくなった時に、まともな所はどこも貸してくれないとか、確かに怖いしね。
貸し付けをする側、される側、両方の経験者の視点はなかなか面白かったです。

 それからキャッシング。
とにかくキャッシングはするなって話も頷ける。(リボは勿論言語道断。)
一回でも借りるとヒストリーにマイナス評価が付くわけで…。
 最近のは簡単な手順で借りれちゃうから、自分の信用能力を下げたなんて思わないんだろうね。これはまぁ、今後念頭に置いておきたい視点かも。
 社会って、取引って、金と言う目に見えるもの以外にも影響されていて、背後も見なきゃいけないなと、自分の視野を見つめ直す機会になったよ。(まぁ性格的にローン含み借金は怖い派なんで手軽に利用なんて思いもつかないが。)
 逆にヒストリーに信頼を付ける方法とかも載ってます。
その他、銀行が薦めて来る金融商品の実際の所など。

 (元)銀行員ってこう言う所に目が行くんだなぁ…。マネー本と言うより、ちょっと職業本的に読めて面白かったです。
どんな時代でもお金に困らない「黒字生活」のルール

 細かい所からコツコツと…。とにかく基本を説いた本ですが、方法と言うよりは根本的な物の考え方を変えてみよう、お金を意識しようと言う方向性です。
 言い方次第ですが、金持ちになろうとか、貯蓄をいくら貯めようとか言うのとは違い、収入と支出のバランスを取る事を第一義としています。
まぁ、結局はどこに意識を据えてるかで満足度も違うよね。
金持ちでも金使いが粗ければ足りない足りないのスパイラルにハマるし、逆も然り。
 こう言う切り口の本もあっても良いなと思えた一冊。