元モンスター描き。 諸々の感想と近況ブログです。   since2005.05.15
院長…アリクイの次はカンガルーがやってきました!

 動物病院のお話。
大きくはない病院でここまで…変わった動物が持ち込まれるのか?!
むしろ世の中にはいろんなペットを飼う人が居るんだなぁと。
 大体誤飲の話が多くて、ちょっと余計な部分を考えちゃいそうなんですけど、著者さんは割とペットに関して前向きの様です。
笑える職業本と言うより、初めて見る動物も診察して治してあげないといけないと言う、すごい職場だなとエールを送りたくなる本でした。
見とこ、行っとこ、トコトコ関西

 『うちのトコでは』の人。
あー、すっかりキャラを覚えた中での大阪、京都、神戸さんが出てきます。これは楽しみ。
 馴染みの場所ですし、色々頷けるネタ満載。何より見知った場所が写真やイラストで出てきて紹介されているとテンション上がる。
観光地案内―もあるけどそれらよりは県民性や歴史、土地柄の話が多く、それでいてざっくりと読める一冊です。
ウチにブタがいます 東京黒毛和豚風太郎

 ペットエッセイは数あれど、豚は珍しいなぁ。でもミニブタは確かに可愛い。
 ミニブタの絵が可愛いんで読んでみたのですが…。まぁ、コミックエッセイとしては面白いんだけど、最初に嫌なエピソードがあってそのせいで嫌悪感と言うか…。
 と言うのも、作者は夫に強固に反対されているのに勝手にミニブタを買ってくる。これだけでもおいおいと思うのだけど、なんと住んでる所がペット禁止の賃貸…。ぇぇ~…、堂々と描くような事か、それ。後先考えない私☆みたいにそれこそ漫画の様に描いてるけど、引くから。
 なんか自分勝手な話で、一気に楽しめなくなりました。
 こうなってくると粗ばかり見えちゃって…。
サブタイトルの東京黒毛和豚の別にそんな単語のエピソードなんてないしなぁ。(肉の名前に見えて嫌。)

 漫画の山は夫がペット禁止の賃貸なんて―と据えかねてまさかの家購入展開、だと思います。
 まぁ、どうあれミニブタは可愛らしいよね。大きく育てすぎるとミニブタの意味もあまりありませんが、唯一ぶれていないのは、作者がミニだろうがブタ自体が好きと言う所。大きくなるのを知っている上で全部を愛しているのは評価出来る。
つまみ食い本15

 コミックエッセイ。大ゴマすぎて内容量はほとんどありません。しかしまぁ中国人の気質をかなり詳細に描いていて、興味は満たされる一冊。

 コミックエッセイ…と銘打ってますが、挿絵の多い普通の本って感じかな。漫画は漫画、文章は文章で読むのが読み易いわけで、順番で見せられても読みにくくて…。あとごちゃごちゃしてる所も読み辛い要因かも。
むしろこの本は文章頁の方がコラムとして成り立っていて、相当なエピソードや実情を書いていると思います。漫画部分よりもそっちが読み応えがありました。へぇ~、と思うことしばしば。

 これも同じく。コミックエッセイと本と、どっちつかず。内容はかなり有益な体験談なのだから、この内容だと本で読みたかったなぁ。絵で分かり易い部分だけ、挿絵で十分。
コミックエッセイと言う間口の広さは便利が良いんだけど、そこまで銘打つなら全編漫画にしてほしいわけよ…。
カルト村で生まれました。

 正直言って閉鎖されたコミュニティと言うのはもはや別の国の文化に感じるもので、外から見ているとその違いが怖い。
人は違いを恐れるか憧れるかだと思うけど、この本で書かれた生活の中に、羨ましいと感じるものは一切なく、ただただ恐れを抱いた。
 作中に何の宗教だとか、宗教面での描写はないんだけど、作者が子供たちだけでまとめられて育てられて世話係に『教育』されて生活している部分は、何もかも怖いとしか感じなかった。お金のない世界、財産は共有とかで育てられると、人のものも平気で盗っちゃったりとかあったようで、そうとしか教えられていなかった本人に罪はなくとも、外でつまはじきに合うのは当然だし…。
 いつでもお腹が空いていてとか、親とも特別な時しか会えずとか、精神的・肉体的両方の虐待描写も溢れていて。
作者は19歳で外へ出たようだけど、今でもどこかずれた感覚(権利の主張があんまりないとか、不便さを受け入れてしまいがちとか、常識が欠けていたりとか)は長く続くし、もしかしたら人格形成されてしまっているかもしれない。
 何より作者は自分の人生をごく自然に受け入れているように見えた。これを不満を言わない素直な人と取るか、今だ本当にあの生活がおかしかったと本気で思っていないと取るかは難しい所。(何が普通かと言う基準はあいまいですが。)
表面であの生活が外と異なる部分をきちんと捉えて描いてはいるけど、絵柄や作風から淡々と、ほのぼのとしすぎていて、そこも逆に不安を掻き立てるのです。
 一方作者の夫さんは、「洗脳はなかったと言うけど、洗脳が認識されてないだけかもよ?」と冷静に見た上で、彼女を受け入れているフラットな感覚の持ち主のご様子。是非彼女の良いパートナーとしてご夫婦幸せにいっていただきたい。

 今作者が何をあのコミュニティに思うのか、それをさしはさむとテーマがずれるのかもしれませんが、あくまでもこの本は『たまたま』変わった場所で育ったと言うふわっとした少女時代のコミックエッセイ他ならないと思えました。
カルトについてどうのこうの言う本ではありません。(もう少し掘り下げた続編があるらしい。)