元モンスター描き。 諸々の感想と近況ブログです。   since2005.05.15
年末に向けて
 さて、年末のスケジュール調整の時期が近づいてまいりました。
私の場合何よりも真っ先にしないといけないのは、そう、通院予約です。OTL
 くそぅ…定番で通う所や、新年を前に歯はチェックしておきたいとか、今年はこれに肩痛さんまで混じってきてもうてんやわんやです。
いつから休みとか臨時休業も調べつつ、カレンダーとにらめっこ。
勿論年末を見越して薬の量を確かめたり、在庫を溜めたり。
更には車の整備とか買い出し日の調整。
 ふ…忘年会?そんなもん通院日と重なったら断るしかないわ。

 不健康人はこうして生きていくしかないのであった。
あー、辛気臭いスケジュール帳だ。
アトランティス・ミステリー プラトンは何を伝えたかったのか

 土台の大きそうなオカルト、アトランティス大陸ですが、これは証拠本の中でも『いや、元々の初出はプラトンで、こういう記述だったんだよ』と言う伝説の独り歩きをも超えた由来本。
タイトル見た時に、アトランティス大陸の話って、プラトンが最初だったのか…ピリレイス辺りの地図考察筋かと思ってた。(因みにあれは南極大陸ですらなく、アフリカ大陸。)
 しかし知れば知るほど面白い、プラトンが限りなく真実に近い歴史として、とあるエジプト人の『おじいちゃんが言ってた』レベルの話からアトランティスを引っ張ってきていたとは。
物凄く近代オカルトっぽいのに、古代エジプト由来とはねぇ…。
 まぁ遠い昔は今と違い海が開拓されてないフロンティアの時代ですから、新しい大陸だの、沈んだ大陸だの、かなり科学的に聞こえた夢物語だったのでしょう。
 私だって地球が丸いと言われればそんなの当たり前だろと信じるわ。平らですもん。

 しかし読み物としては膨大な資料が一気に紐解かれたものなのですが、イマイチ乗れず。
歴史を追いかける話は最終的には当の本人の真意までは解らないものね。歯痒い。
 はっきりと物語でした、とかでない限り、プラトンのアトランティス発言は謎のままで、ただオカルトの起源には迫った一冊かと。
雨雨雨
 梅雨よりも雨が多いと感じるこの秋。
台風の影響かすごい大雨もあって、毎日傘が手離せません。
 しかし、肩が痛いからなるべく重い傘は持ちたくない+傘を忘れる私ですから、不便ながら軽量の折り畳み傘でやりすごしております。
…うん、買って良かったウルトラ軽量折りたたみ。
自動開閉じゃないのが面倒なんですが、ここまで役に立つとはなぁ…。
(とにかく肩が痛いもんで、最近重いものは極力避けてます。)
 折角夏が早く終わったのに、カラッと晴れた秋が良いよぅ。(._.)
知ってるようで知らない日本人の謎20 

 そそられるタイトルでしたが、思ったよりは学術的で、思ったよりは雑学本でもなかった。
何というか中途半端かなぁ…。
 多分、専門的にやったやつを分かり易くまとめてくれた結果の立ち位置だと思うんですけど。
確かに読み易くしてくれてる所には感謝。
 まぁ取り上げる話題に脈絡が無く、まとまりが感じられないとか、そこら辺で雑学本っぽい匂いを感じてしまうのか。
 鯉のぼりだとか、田植えとか、ある程度知っている事も載っていたんですが、同じ結論にしてもそれをあれだけの量で語れる知識量と、他の何かで読んだ際の一言コラムの様な端的な知識と、その差がありすぎて、かと言ってそこに日本人の根源なようなものを何か感じるかと言われればどうも微妙なもんで、そこら辺のバランスが難しかった一冊。
 上がる、入るの自分が使う言葉としての違和感とか境界の話、世代差もあるのか、『日本人ならこうでしょう!』と言うラインに共感しきれなかった点もあり、まぁ流し読みになりました。
 タイトルからは日本人のルーツ本かと思ってけど…違ったわ。
孤児たちの城 ジョセフィン・ベーカーと囚われた13人

 同じく孤児について書かれた本を探していてふとタイトルにデジャヴュ。
あー、なんかこれ聞いた事あるな。
黒人で成功した歌手か女優かが人種バラバラの孤児らを大量に引き取ってでっかい豪邸で住んだけど、なんか変な趣味とかあったんじゃないかって噂されてたやつ。
 でもこれ、最初の一人目が日本人の男の子で、実際に批判される事も多い主だったらしいけど、子どもが後に語る所によると特に虐待とかはなかったはずなんだよね。そもそもあちらじゃ、人種関係なしの養子縁組って多いしなぁ。(夫婦でないといけないとかは、ないのかな?)
 スキャンダラスになり易そうな素材だけど、実際はどうだったのか、興味を引き。

 で、何というか良くも悪くもこの人の筆致ってのが凄い物語的で。
情緒的かつ雰囲気の描写に力を入れているのか、ドキュメンタリーなのにモキュメントかと思わせるばかりの情景に力を入れた表現力。
これが最初から最後まで続く。
 いや、本当に何かしらのフィクション物語を読んでる気にさせてくれますよ。(褒めている。)
 ただ、勿論ノンフィクションを表すには、多分に作者側の感傷が入りすぎているように感じる。
タイトルからして『囚われた』と意味深な付け方だし。
 そりゃあまぁ作者からしてみればまっさらな目で会いに行った時から原稿を起こしているのではなく、最後まで聞いてから時系列を書き出すんだから、最初から『最後まで聞いた上での印象ありき』の上での色眼鏡は出てくると思う。
 しかしそれがインタビューをした息子たちに感じた事が、寂しそうだとか無邪気、はたまた心を閉ざしているだとか、とにかく個人的意見かつ推測で決めつけに近い印象操作を与えてしまっていて、インタビュー本としては客観性に欠ける印象。
 なのでこの本は一種現実を基にしたとある一人の人の『感じた事』本としてしか読めなかった。
…この人、絶対フィクション作家になるべきだよ…表現力とか凄い惹きこまれるもん。

 しかしそこで語られた子供たちの話自体に嘘はないわけで、事実のみを拾い上げると驚くべき当時の生活が語られています。
 まず、ジョセフィンは確かに噂される要素は持ち合わせていて、バイセクシャル。(ただこれは公言してるし。)
エキセントリックなエピソードも多いし、子供を慈善の心で救ったかと言えば少々自己満足的な所が見え隠れする。
 最初から『虹の部族』構想があって、それに合わせて人種や肌の色が違う子供たちを7人、一緒に育てて平和を訴える、自分はそこの聖母様!と言う狙いの元に各国から集めた様。
 結果、子供は増えに増えているけど、それも衝動的に『可愛い!この子頂戴!』とか、同時にその場の勢い。
 つまりそこそこ見栄と言うか大胆な夢を抱いているが、行動は無計画で感情優先と言う聖母的なイメージとはかけ離れた人間臭い彼女が語られている。
 それを証拠に、彼女は集めてきた子供たちの人種を偽っていた。
同じ国から集めてきた子供を、わざわざ別の国の子供だとして育てていて、より『虹の部族』テーマを装飾していたのだ。
 この徹底ぶりもひどくて、世間に対して偽るだけどころか、子ども自身にも嘘の人種を教えて育てていたそう。
長男のアキオは、成人するまで韓国人と教えてられ育てられていたそうで。…明らかに日本名なのに、やはり詰めが甘いと言うか…。
(おまけに長じて子供たちが反抗的になってくると、お構いなしに厄介払いかの様にアキオに「お前は日本人だからちょうどいい、日本に留学して来い!」とたったそれだけの言葉で日本人だとばらした。本人トラウマですわ…。)
 とりあえずこの人はその場限りの『いいと思う事』を恐らく悪気もなく嘘の意識もなく感情的に喋っていて、本当に自由気ままに生きていたんだろうな…。
 子供たちが自分の都合に合わせるのも当たり前で『自分が母親なのだから子供たちは自分の自由!』とばかりに、仕事帰りの深夜に子供を叩き起こして必ずキスするとか、急に皆を連れて外出するわよ、と子供の予定があって拒否したらヒステリックに泣き叫ぶとか、なかなかの性格のご様子。
 確かに経済的に苦しくなった時も一人も捨てる事なく育て上げた所なんかは立派で、素晴らしい理念もあった人なんだろう。
ただ、エキセントリック過ぎたのね…。

 まぁ、子どもたちからしてみればいい迷惑で、割とトラウマが残って長じたものも多数。(自分は奔放な恋愛を繰り返すバイセクシャルなのに、子どもたちの性的倒錯は認めなかったり、恋人を作る事を妨害していたり。)
 そして残念ながら、兄弟たちの繋がりは残るが禍根も多く、ジョセフィンに対しての意見は色々分かれる。
 さて、果たして彼らは自己中心的な聖母の暮らす城に、囚われていたのだろうか。
派手なスキャンダルに彩られていたとはいえ、大なり小なり、この家庭と世間のたくさんの家庭と、掘り起こせば問題点など同じくらい上がってくる気がする。
 非難的な意味で囚われていたとは、ちょっと違う気がしたわけですが、作者のとにかく緻密な情感表現と、ジョセフィンらのワンダーを感じるのが醍醐味な一冊。